2010 BEST BOOK

トップ10を選べないほど読書数が減っていた去年、一昨年と比較すると、今年はよく読みました。再読などを含めると24冊。特に、電車に乗る時間が長かった上半期はいつになく充実していました。
ちなみに、このブログへの検索ワードはテニス関連以外では「武者小路実篤×友情」「桐野夏生×ダーク」が圧倒的に多いです。古っ!

※作品名をクリックすると記事に飛びます

1. 赤頭巾ちゃん気をつけて / 庄司薫
2009年の「ぼくの大好きな青髭」に続き、2年連続の1位。
「知性というものは、ただ自分だけではなく他の人たちをも自由にのびやかに豊かにするようなもの」
この言葉一つでこんなに前向きになれるなんて…。主人公への感情移入度も異常に高かったです。
しかし、続編の「白鳥の歌なんか聞えない」は少し難解になっていて積んでます…。

赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)
(2002/10)
庄司 薫

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2. 1Q84 / 村上春樹
まだBOOK3を読んでいるところですが、村上春樹の中では圧倒的に読みやすく熱中度の高い作品でした。読みやすい=無難な作りになっていないところもさすが。BOOK3にも夢中になっています。
上の作品名はBOOK1へのリンク。BOOK2へのリンクはこちら
http://inuhuku24.blog3.fc2.com/blog-entry-1511.html

3. ドリアン・グレイの肖像 / ワイルド
古典は敷居が高いという固定観念を吹き飛ばしてくれるドラマチック・サスペンス。
悪魔の始まりは堕落した天使と言いますが、ドリアンはまさにそれでした。怖いんだけど心のどこかでワクワクしてしまうんですよね。中盤以降の盛り上がり方は半端じゃなかったです!

4. ちいさな王子 / サン=テグジュペリ
「トイ・ストーリー3」と同様に、子ども向けのようで実は大人が触れるべき作品なんでしょう。
「きみにはきみのバラに責任がある」ということばは今でも心の中に生き続けています。

5. 勝手にふるえてろ / 綿矢りさ
根暗で隠れオタクの女の子を描かせたら、この人は一流ですね。でも、作品自体は暗くなりすぎず、自分勝手に周りの人間を切り捨てる主人公はある意味痛快でした。綿矢復活を印象付ける1作。

6. 鴨川ホルモー / 万城目学
ホルモーというワケの解らない題材でありながら、実は至極真っ当な青春小説。一生懸命なのが絶妙なバカバカしさに繋がっていて、妙な元気をもらえる1冊です。

7. 無花果少年と桃尻娘 / 橋本治
生々しい同性愛の描写に驚かされたものの、トータルではいろいろな愛の形を見たような気分になって心が温まる、不思議な小説でした。
シリーズ作品を古本屋で探しているんですけど、1作目の「桃尻娘」がどうしても見付からないんです。2作目「帰ってきた桃尻娘」はあるんですが…。

8. 横道世之介 / 吉田修一
ようやく吉田修一デビュー。「パレード」もよかったし、あっちの方が個性の強い作品でしたが、読後感で上回った「横道世之介」をトップ10に入れました。

9. カラフル / 森絵都
ポップな作風ながら、根底を流れるのは子どもの世界での生死の問題。いじめによる自殺などが問題となる現代社会で、大人たちが若者を理解するきっかけになる作品になるかもしれないと思いました。

10. 京大芸人 / 菅広文
エッセイっぽいですが、一応小説。テレビなどでは顔に似合わぬ毒舌キャラの彼ですが、作中でもそれはしっかり出ていて、でも活字になったためにサラリと織り交ぜられているように感じられるのが面白かったです。
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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

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24

年に24冊。

てかなり読んでるほうだと思いますよ!

第一位に選ばれた『赤頭巾ちゃん気をつけて』はすばらしい小説ですよね。ぼくも感動し、こころに残りました。むかしの芥川賞というのはちゃんとこういう作品にも賞をあげていたのだと思うと、むかしの選考委員たちは偉かったんだなあと感じます。

すべての作品についてコメントしたいところですがまた長くなりますので、ひとつだけ!
橋本治さんの桃尻娘シリーズは現在ポプラ文庫で好評再刊中です。いま「帰ってきた桃尻娘」まで出てます。特典として各巻著者インタビューつき。

30

でも3年前には30冊も読んでるんだよね~。
全然覚えてないけど…。
再読本とかは速く読めるし、啓発本とかも含まれているとはいえ、月に2冊をクリアできたのは嬉しいな。

同じ作家を2年連続で1位にはしたくなかったのに、それでも選ばざるを得ないほど「赤頭巾ちゃん~」は完璧でした!
なのに「白鳥の歌~」にハマれないのは何でかなぁ。
この記事を書いている間にまた読みたくなってきたので、また頭から読み返してみたいと思います。

ポプラ文庫の「桃尻娘」は少女マンガチックなカバーのヤツだよね?
本屋で何度も見るけど、価格が高いのと、今持っている物と表紙のテイストが違いすぎるから躊躇してるところ。
でもインタビュー付ならそっちを買うのもありかも。
熟考してみます。
プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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