1Q84 BOOK1 / 村上春樹

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
(2009/05/29)
村上 春樹

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発売直後に買った人からは1年近く遅れてようやく読み始めました。その間情報をできるだけ遮断して、登場人物の設定すら耳に入れないようにしていたんですけども、その甲斐あってか、読めない展開に翻弄されるのを存分に楽しむことができています。

今回、あまりにブームになりすぎたためにいまいちそれに乗り切れず、読み始めても序盤は小さな違和感があったんですが、それも徐々に安心感へと変わっていきました。ひと癖ある登場人物、有り合わせの素材で手際よく料理をする主人公…。約4年ぶりでもやはり村上春樹の小説は相変わらずの魅力に溢れていました。

性と暴力は近年の春樹作品で多く扱われてきましたが、今回はそれに加えてカルト教団まで絡んでくるんですね。村上春樹氏が法廷にまで足を運ぶほどオウム真理教の事件に関心を示したことは有名だけれども、あれから10年以上経ってようやくそれを小説という形にして発表できるところまできたんだなぁ。地下鉄サリン事件や阪神大震災、そして9・11のテロなどを通して多くの人が「もはや何が起きても不思議ではない」という意識を持ち始めているところでの本作ん発売、タイミングとしてはベストだったと思います。
ただ、質は関係なく、この題材は100万部売れるものではないよな~。

それでも、この題材を扱っていることを考えれば嘘みたいに読みやすいです。
今回はかなりの数の謎が散りばめられているんですけど、以前の作品に比べると謎の輪郭がはっきりしているというのが読みやすさの一因かな。まぁ、春樹作品はそれを謎として残したまま終わってしまうことも多いので、読み終えるまで"読みやすい"と断言するのも違うかもしれませんが…。登場人物のキャラクターがはっきりしているというのも好きですね。
二人いる主人公の片方のうち、天吾はもちろん、春樹作品には珍しい女主人公である青豆もだんだん好きになってきました。青豆は独りでいる時も嫌いではないですが、婦人警官のあゆみといっしょにいる時が特別魅力的ですね。あゆみといっしょにいることで青豆の周りの張り詰めた空気が一瞬緩むのが大好きです。

BOOK1は物語が本格的に動き出したところで終わってしまったので、この勢いのままBOOK2に突入!
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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