2009 BEST BOOK

今日から4日間は年間ベストを更新します。

今年は月2冊を目標に掲げていたのに結果的にはその半分しか読むことができませんでした。7月に「ドラクエ9」を遊び始めたことも大きいですが、他のことを差し置いてでも読みたくなる作品に出会えなかったことが一番の理由でしょう。自分は2009年最大の話題作「1Q84」を年内に読むことができなかったのが心残り。来年は第3巻も発売予定なので、3冊とも一気に読んでしまおうと思います。

ぼくの大好きな青髭 (中公文庫)ぼくの大好きな青髭 (中公文庫)
(2002/10)
庄司 薫

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1. ぼくの大好きな青髭 / 庄司薫
何を言っているかよく理解できないけども妙に説得力のある話をする人がたまにいますが、この本の登場人物はまさにそれ。難解すぎて物語として優れているのかどうかは判断できないけれど、読みながら震えが走ったのはこの1冊だけでした。読む人によって違う解釈ができるのはもちろん、同じ人間でもその時の状況によって違う感想を抱けそうな懐の広さを持っています。自分はこれを読んだ時、「とにかく生きよう!」と強く思いました。

2. ぼくと1ルピーの神様 / ヴィカス・スワラップ
「スラムドッグ$ミリオネア」の原作本。映画も驚くほど良くできていましたが、原作の主人公はそれ以上に波乱万丈な人生を送っていました。扱っている題材はどれも重いのに、エンターテインメント性が少しも犠牲になっていないのが素晴らしい!

3. 地下鉄に乗って / 浅田次郎
舞台になっていた駅を通勤に利用していたことで作品に対する愛着も増していたわけですが、引っ越したために利用する路線がJRに変わり、地下鉄の光景を見ることもなくなってしまいました。しかも駅構内は現在工事中。今後どんな駅になるのか楽しみでもあり淋しくもあり…。
それは別としても本作には印象的なシーンがいくつもあり、特に地下鉄の中でアムールの正体を知った時の描写は見事でした。

4. R.P.G. / 宮部みゆき
宮部作品としては特に秀でた部分はありませんが、読みやすい文章と、細かいところで驚かされる仕掛けはさすが。でも、宮部ミステリーを読み始めるのなら「火車」か「理由」あたりをオススメします。物語の長さが問題にならないのなら「模倣犯」も。

5. 浄土 / 町田康
なぜか周りにファンが多い町田康。絶対に自分向けの作家じゃないと避けていた部分があったんですが、読んでみると意外と嫌いじゃないかも…。アクが強いので短編の中でも当たり外れは激しいものの、他の作品も読んでみたいと思わせるだけのパワーは十分に伝わってきました。

やっぱり読む数が少ないと、選ぶのにも苦労しますね。絶賛できる本は上位2作くらい。
それでも庄司氏の作品を読めたことは大きな収穫でした。先日、薫くんシリーズの第1作目にあたる「赤頭巾ちゃん気をつけて」を買ったので(「ぼくの大好きな青髭」は4部作のラスト)、休暇中にゆっくり読むつもりです。
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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

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200Q

今年も独特なベストですね~、好きですよ~こういう世間の流行どこ吹く風的なかんじ。
1Q84読まれてたらだいぶ変わったかもしれませんねv-522
この調子で映画、音楽などのベストも楽しみにしてます。

一位に挙げられた庄司薫さんの本は自分もすっかり気に入って4部作全部読みました。知ってよかったと思える作家の一人です。
ところで庄司さんはピアニストの中村紘子さんのご主人なんだそうですが、ご存知でしたか?!
なんかステキですよねー文才ありまくりの夫婦ってー

というわけで、自分のベストブックは石牟礼道子「西南役伝説」でした。圧巻!!

おひさです

月2冊なんて、アンドレぃを彷彿とさせる目標設定ですね。
ランキングとかよくまめにできるなぁと感心しきりです。
読んだら読んだまま降り積もっていくばかりのわたし。

マーチダ様の御威光がようやく届いたようですね。
そんな貴方にお薦めの動画。
町田町蔵創作の秘密、というキーワードでユーチューブを検索してみてください。
これぞマーチダ文学。

独特か…

>しんちゃん

確かに新作が全然ないな。
できればもう少し旬なうちに読みたいんだけど、古本は安く買えてしまうからどうしてもね…。

庄司氏が中村紘子さんのご主人という話は初耳。
結構ビックリでした!
明日から実家に帰るので、その間に「赤頭巾ちゃん」を読んでしまいたいんだけども、やっぱり難解なんだろうな。
でもかなり楽しみ。

石牟礼道子という名前は初めて聞きました。
相変わらずいろいろ読んでますな~。
この調子で映画のしんちゃんベストも発表よろしくですv-222

マーチダ文学

>ヨーコさん

通勤時間が増えた分は読書にまわしたいんだけど、今のところは睡眠時間になってしまっていて月2冊ペースはなかなか難しそう。
データ好きの自分にとって、ランキングは完全な趣味です。
だいぶ後になって見返すのが楽しみでね…。

町田町蔵創作の秘密、拝見しました。
絶対友だちにはなれなさそうなタイプだけど、この動画と「浄土」でこの人がどうして支持されるのかは解ってきた気がするし、興味が増したよ。
2010年もこの人の世界に少しは踏み込んでみようと思います。

絶対友だちにはなれなさそうなタイプ

うそお!!

なんでなんや、、、

絶対友だちに欲しいタイプですよ。
めっちゃ面白い人じゃないですか。
親しみを感じるとおもったのに、、
私の友だちの町田ファンはこの動画みて皆よろこんでましたよ。

うーむ。不思議な人ですね。

かなり個性的だから

人間的にはかなり魅力的な人なんだけど、親しみは感じなかった…。
好き嫌いが激しそうで、いっしょにいると大変そうだな~と思って。

まぁ、1度仲良くなればかなり親しくなれそうだし、実際に自分の周りはそういうタイプが多いんだけどね。
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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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