ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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万人受けする良作だけれども、個人的には期待値を超える作品ではありませんでした。この作品、前半がベンジャミン(ブラッド・ピット)の生い立ち、後半がデイジー(ケイト・ブランシェット)との恋愛を中心に展開していくんですが、後半になると一気に平凡なストーリーになってしまうんです。

結局この作品が新しいのはベンジャミンが若返るという点だけなので、1つ1つのシーンを切り取ってしまうとごく普通のドラマになってしまうんですよね。前半の雰囲気が「ビッグ・フィッシュ」に似ているなと感じたので、それに匹敵するような面白いエピソードがもっと散りばめてくれていれば…。母親のクイニーやマイク船長が非常に味のある人だっただけに、そのくらい印象に残る人物が後半にも欲しかったなと感じてしまいます。
それと、ベンジャミンとデイジーの年齢が交錯してビジュアル的に最も輝いていた時期が、妙に安っぽく見えてしまったのが残念。もちろん若返ったブラピは男から見ても惚れ惚れするほど美しく活力に溢れていて(「ジョー・ブラックをよろしく」の頃の彼を思い出しました)、女性ファンならそれだけが目当てでも満足できるほどです。ただ、それが仇となって後半はビジュアル重視のラブストーリーになってしまった感じがしますね。ベッドの上でいちゃいちゃされているところばかりを見せられていたら、ベンジャミンとデイジーの運命がどうなるのかなんて、はっきり言ってどうでもよくなりました。

というわけで肝心のストーリー部分で不満点が出てきてしまいましたが、それでも、一風変わった運命の下に生まれた一人の人間の一生を追うという映画ならではの壮大な世界が体験できるし、映像や音楽、キャストに至るまで徹底的に作り込まれていて、トータルで見ると満足のいく作品でした。おかげで3時間弱という上映時間もそれほど気になりませんでしたよ。
全編に渡って"死"という存在に包まれているにもかかわらず、重苦しい空気になっていないところも素晴らしかったと思います。ま、ひたすら悲しいんですけどね…。

あと、最後に一つ。
ベンジャミンに妹は必要でしたか?

★★★★★★★☆☆☆
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

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