2017年3月前半の注目作

▼MUSIC

◎3/3【÷(ディバイド) / Ed Sheeran】

2017年最初の大型花火がリリースされます。先行シングル「Shape Of You」が現在英米ともに1位をひた走っていて、前作以上の初動を記録するのは確定。前作「x」は全英では当然のように記録的なヒットとなりましたが、全米でも初週から20万枚を超えるセールスを記録し、最終的には200万枚超えを果たしただけに、今作は40~50万枚あたりは初動から売れてほしいところです。



▼GAME

3/3【Nintendo Switch】

〇3/3【ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド (NS)】
△3/3【1-2-Switch (NS)】
△3/3【ドラゴンクエストヒーローズ1・2 (NS)】

任天堂の次世代機が発売。Wii Uが不振に終わったからか、これまでに比べると盛り上がりに欠けるような気がしますけど、実際ハードの魅力が伝わっていないんですよね。操作系統はWiiの流れを汲んだものでさすがに目新しさはないし、単純に持ち運べる据え置き機にしか見えません。「1-2-Swich」のCMを見てもネタ程度にしか思えませんし。
というわけで、Switchの出だしは「ゼルダ」に懸かっているでしょう。同時発売のWii U版との違いはさほどなさそうですけど、クオリティは確かでしょうからいずれ遊んでみたいところ。

△3/2【2K Collection: ボーダーランズ ダブルデラックスコレクション (PS4)】

こちらは廉価版。
オリジナルは現在止め時を失うほどハマっているわけですが、唯一の不満である処理落ちが改善され、グラフィックもパワーアップし、ダウンロードコンテンツも含めて2本セットならば未経験者は絶対に買うべき1本だと思います。
ただ、本当に中毒性が高いので、繁忙期は避けた方が無難かと…。本当にプライベートの時間が犠牲になってしまうので。

▼MOVIE

〇3/3【お嬢さん】
△3/10【モアナと伝説の海】

パク・チャヌク監督の最新作「お嬢さん」が日本公開。今回は日本統治下の朝鮮半島が舞台ということで、「キル・ビル」も真っ青のおかしな和テイストが堪能できそう。パク・チャヌク監督は復讐三部作がすごすぎてそれを超える作品が生まれていませんけど、今回はネット各所で盛り上がっていて期待しています。

▼DVD

△3/3【ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ】
△3/8【ジェイソン・ボーン】

小粒ではありますが、「ベストセラー」は公開時から気になっていたコリン・ファースとジュード・ロウの競演が楽しみな一作。
でも、3月は仕事が落ち着くので家でDVDを観るよりは映画館へ行きたい気分です。
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Dubai Duty Free Tennis Championships

 <Quarterfinals>
Angelique Kerber(1) - Ana Konjuh 6-3, 6-2
Elina Svitolina(7) - Lauren Davis 6-0, 6-4
Caroline Wozniacki(10) - Catherine Bellis 6-3, 6-2
Anastasjia Sevastova - Qiang Wang(王蔷) 6-4, 7-5

 <Semifinals>
Elina Svitolina(7) - Angelique Kerber(1) 6-3, 7-6(7-3)
Caroline Wozniacki(10) - Anastasjia Sevastova 6-3, 6-4

 <Final>
Elina Svitolina(7) - Caroline Wozniacki(10) 6-4, 6-2

スビトリナがウクライナを勝利に導いたフェドを挟み、ツアーでは2大会連続優勝。通算6勝目を飾りました。プレミアのタイトルは初、これを祝うかのように初のトップ10入りも果たし、いよいよ本格ブレイクの兆しを見せています。
ケルバーには今年に入って2連勝、ウォズニアッキにも過去2戦全勝など、ラリー戦には滅法強いのを証明しているものの、その一方、プリスコワやクヴィトワ、そして大坂といったビッグサーバーには相性が悪いなど得手不得手がはっきりしているプレイヤーでもあるんですよね。今季好調とはいえまだ2ヶ月で上位陣もまだもたついている中ですから、真価が問われるのは春以降になりそうです。

ウォズニアッキはドローに恵まれた感もありましたが、2週連続で決勝進出を果たしました。今年出場した5大会すべてで2勝以上しており、格下に負けたのも1度きりということで、かつての安定感はだいぶ取り戻してきた感じがしますけど、コンタ、プリスコワ、スビトリナといった伸び盛りの年下に負けているのは個人的にかなり悔しいポイント。インディアンウェルズとマイアミではもう一段階ギアを上げてもらいましょう。

もう一人の注目は17歳のベリス。その若さから注目度の高い選手ではありましたけど、昨年は全米オープンで予選を勝ち上がり3回戦まで進出。その後、出場した下部ツアーで3大会連続優勝を果たすなどして一気に飛躍し、今週はついにラドワンスカ姉を倒しました。若いプレイヤーが試合巧者のラド姉を突破したというのはかなり衝撃的なニュースで、ベリスの非凡さが窺えます。
1年前は200位台だったランキングもトップ50目前というところまで迫ってきましたね。現在トップ100の10代プレイヤーは彼女の他にコニュ、カサッキナ、大坂、オスタペンコといった個性的な面々がいますが、4人全員が19歳ということを踏まえればさらにベリスのすごさが伝わってきます。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

孤独のススメ 他

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ ★★★★★☆☆☆☆☆
自分の期待値や背間の評判が低かったせいか、思っていたほど酷くはなかった印象。容姿端麗で知的だけれど地味でパッとしない主人公が、自信に溢れて傲慢なドSイケメンに見初められ、イケナイ関係に陥ってしまうという、女性の願望を具現化した映画。
女性向けの官能小説が原作ということで、ベッドシーンは美しく描く方に重点が置かれていて、刺激は少なめ。目隠しされて縛られて鞭で打たれて…と直球のSMが浅めに繰り広げられます。超絶イケメンなら変態でもOKという思考がいかにも女性的な気がするものの、確かにキレイに描かれている分不快感はほとんどありません。半面、全く興奮もしませんが。
ストーリー的にも淡々としていて可もなく不可もなくでしたけど、終わり方が唐突すぎて、彼女がどうしてあんな決断をしたのか全く理解できなかったところは消化不良でしたね。どうやらこのラストが続編に繋がるようですが、続きを観ようと思わせてくれるほどのクオリティではないな。

孤独のススメ ★★★★★★★★☆☆
おそらく初めての観賞となるオランダ映画。
事前情報からはおじさん同士の友情物語と捉えていたんですが、海外のLGBT関連の賞を受賞したという話を聞いて「これって同性愛映画として捉えられるのか!?」とビックリしました。
主人公のフレッドは、ホームレスの男テオを自分の家に住まわせる、聖書でいう善きサマリア人のような人間ですが、実はそれが善意ではなく自身の孤独を誤魔化すためのものだということが伝わってきます。しかし、会話すらロクにできないテオとの触れ合いが彼の意識を変えていくことに…。
ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」もそうでしたが、余所からやってきた変わり者に対する風当たりは強く普通に不愉快な気分になりましたし、ヨーロッパ的なユーモアがピンと来ないところもあって前半は乗り切れなかったんですが、フレッドが抱える孤独感の背景が見えるにつれ面白さも上昇。「This Is My Life」を息子が歌うのをフレッドが聴いている場面では胸が熱くなりました。現在、もしくは将来の人間関係に不安を抱えている中年には確実に刺さってくるはずです。

テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

'17 2/24 Music Chart

Billboardと自分のランキングを融合させた独自の隔週Music Chart。
カッコ内は前回の順位。<>内は順に登場回数と最高位になっています。

(1)1. Shape Of You / Ed Sheeran <4,1>
(2)2. Bad And Boujee / Migos feat. Lil Uzi Vert <4,2>
(5)3. I Feel It Coming / The Weeknd feat. Daft Punk <5,3>
(9)4. I Don't Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker) / Zayn&Taylor Swift <4,4>
(8)5. Bad Things / Machine Gun Kelly x Camila Cabello <5,5>
(10)6. Scars To Your Beautiful / Alessia Cara <6,6>
(6)7. Closer / The Chainsmokers feat. Halsey <15,2>
(3)8. Starboy / The Weeknd feat. Daft Punk <11,1>
(17)9. Bounce Back / Big Sean <2,9>
(12)10. Don't Wanna Know / Maroon 5 feat. Kendrick Lamar <9,8>


Ed SheeranがV2で独走態勢。他の上昇曲は1位を狙うにはややパンチに欠けるかなといったところなので、Edの勢いはまだまだ続きそうです。

(13)11. Fake Love / Drake <7,11>
(11)12. False Alarm / The Weeknd <9,6>
(14)13. Paris / The Chainsmokers <2,13>
(7)14. Black Beatles / Rae Sremmurd feat. Gucci Mane <8,2>
(4)15. 24K Magic / Bruno Mars <9,1>
(18)16. Love On The Brain / Rihanna <2,16>
(NEW)17. Million Reasons / Lady GaGa <1,17>
(NEW)18. Chained To The Rhythm / Katy Perry feat. Skip Marley <1,18>
(16)19. Fade / Kanye West <13,9>
(15)20. Side To Side / Ariana Grande feat. Nicki Minaj <10,5>


11位以下には2曲が登場してきていますけど、まずは前回ランクインしてきたThe Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)のPVから触れておきましょう。当たり前のように「Closer」路線ですが、あちらに全くピンと来なかった立場としてはこちらの方が違和感なく楽しめます。個人的には「Don't Let Me Down」>「Paris」>「Closer」の順かな。ただ、チャート的には「Closer」があまりにも長くヒットしすぎているせいで、この曲が煽りを食ってしまっている感じですね。


17位にはLady GaGa(レディ・ガガ)の最新アルバム「Joanne」から2ndシングルがチャートイン。
リリース当初は全米でトップ40にも入らなかったこの曲ですが、先日のスーパーボウルのハーフタイムショウでパフォーマンスしたことがきっかけとなり、4位に急浮上。以前のキャッチーさが薄れてしまったためにアルバムは賛否両論あるものの、こういった生パフォーマンスによりヒットに導けるというのは実力の証明ともいえ、結果的には彼女のキャリアにはプラスに働いたように思います。


そしてKaty Perryの新曲が18位に入ってきました。
これがかなりいいんです! The Weekndの「I Feel It Coming」といい、80年代の電子音が個人的ブームなのかもしれません。要所で繰り返されるフレーズといい、彼女らしいキャッチーさが溢れた楽曲。前作「Prism」はそれが薄れてすぐ飽きてしまいましたけど、今度のアルバムは期待したくなります。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

しょうがの味は熱い / 綿矢りさ



付き合いも長く、同棲している一組のカップル。彼女である奈世(なよ)は、こんなに長くいっしょに住んでいるのだからそろそろ結婚の話が出てきてもおかしくないはず、とプレッシャーをかけ続け、彼氏の絃(ゆずる)は自分のことに必死で彼女からの圧力から逃げ始める…。
何となくいっしょにいる男女にはありがちな内容でありながら、双方の視点で語られているために、男女ともに理解できる点はあるはずです。

ただ、僕は読んでいる間ずっと奈世にイライラしっぱなしでした。
もちろん、絃の煮え切らない態度もどうかと思いますよ。ただ、男の意見としては、見返りを求めた気遣いというものが、相手にどれだけの負担になるのかということをよく理解してほしいと声を大にして言いたい! この作品の中で奈世がしていることはいちいち押しつけがましくて、終いには婚姻届けまで持ち出して勝手にお祝いムード…。これは反則でしょう。

結局、奈世は実家に戻り、彼女の存在の大切さを再認識した絃が実家に迎えにきて、二人はよりを戻します。奈世の両親のことばが彼女を冷静にさせた形で、二人がお互いへの理解を深め、少し前進といったところ。その流れでゴールインとなればいいんでしょうけど、個人的にはこのカップルは最終的には上手くいかず別れると思いました。やはりこのカップルの間にはどうやっても埋められない考え方の相違が存在します。どちらかが「ま、いいか」と妥協できればいいんですけど、この二人はどちらも結構頑固なんですよね。多分数ヶ月もすればまた同じような問題が勃発するんじゃないかな。

◆綿矢りさ作品のレビュー
「かわいそうだね?」

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

Qatar Total Open

 <Quarterfinals>
Karolina Pliskova(2) - Shuai Zhang 6-2, 6-0
Dominika Cibulkova(3) - Samantha Stosur 7-5, 6-4
Caroline Wozniacki - Lauren Davis 7-5, 6-1
Monica Puig - Daria Kasatkina 4-6, 7-5, 6-4

 <Semifinals>
Karolina Pliskova(2) - Dominika Cibulkova(3) 6-4, 4-6, 6-3
Caroline Wozniacki - Monica Puig 6-1, 6-2

 <Final>
Karolina Pliskova(2) - Caroline Wozniacki 6-3, 6-4


アップセットと言ってしまっていいのか難しいですが、ケルバーがカサッキナに、ラド姉はウォズニアッキに初戦で敗れてトップハーフは荒れました。二人とも、今季はどうも乗り切れませんね。クレーは苦手としているので、前半のハードコートシーズンを締めくくる3月のインディアンウェルズとマイアミで調子を上げていきたいところです。

そんな中、ボトムハーフを勝ち上がってきたプリスコワが今季2勝目を挙げています。もう一人、年始から好調だったコンタは現在故障で離脱中ですが、プリスコワは相変わらず絶好調。今季はフェドを含めてここまで15勝1敗と驚異的な勝率を誇っています。
セリーナが長年女王に君臨してきた反動か、この10年ほどはリターン力のあるプレイヤーが多くトップ10にいましたけど、彼女は同胞のクヴィトワ同様にサービスゲームを軸にするタイプ。2ndサービスやリターンゲームに課題は残るものの、ハードヒットだけでなく小技も器用にこなせるという強みもあり、全盛期のクヴィトワ並の安定感もあります。今後セリーナの座を脅かす可能性は現トップ10の中では最も高いんじゃないでしょうか。

カサッキナはケルバーに連勝したものの、アップセットを演じても後が続かないのは相変わらず。何でしょうね、昨年からヴィーナス、プリスコワ、そしてケルバーといったところを倒しているんですから、実力があるのは確かなんですけど、1年近くずっとトップ30付近をウロウロしているのは持続力のなさが原因か…。格上相手にあと一歩というところまで迫って取りこぼしているケースも何度もありますし、まずは一週間通して調子を安定させ、決勝に進出するというところが目標になりそうです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

シェフ 三ツ星フードトラック始めました 他

イット・フォローズ ★★★★★★★☆☆☆
ある男と性的な関係を持ってしまったがために、異形の者が見えるようになってしまった19歳の女の子が主人公のホラー。タランティーノが絶賛!などという謳い文句が前面に出ていて、さぞかし斬新な映画なんだろうと期待していたんですが、実際はさほど驚きもありませんでした。アメリカン・ホラーにありがちなゾンビやサイコな内容ではなくて、霊的な存在を匂わせるところが特徴なのかもしれませんけど、日本人からすれば珍しくもありません。
それ(It)とは何なのか、結末まで観ても謎が残りすぎるのも不満。様々な解釈ができる点が魅力なのかもしれませんけど、どんな解釈をしても腑に落ちないんですよね。Itとはエイズをはじめとする性病のことで、この映画はそれに対する警告だという見方が一般的でしたけど、監督自身がそれを否定したそうですし…。
自分は得体の知れない存在よりも、正気を失った人間の方に恐怖を覚えるタイプなので、期待したほどの怖さはなかったな。それでも、前半の得体の知れないものにじわじわ迫られる感覚はドキドキワクワクしましたし、セックス込みで青春物語としても異色の内容だったと思います。
簡単に言ってしまえば、及第点は超えているものの絶賛するほどではないといったところ。音楽は好みでした。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました ★★★★★★★★☆☆
とにかくキャストが超豪華。監督兼主演のジョン・ファヴローはもちろんのこと、ダスティン・ホフマン、スカーレット・ヨハンソン、ロバート・ダウニー・Jrまでがちょい役に等しい程度に出演している贅沢な映画です。でも重厚なわけではなく、疲れていてもサクッと観られるのが魅力。
そうさせているのは、中盤以降の舞台となるのがマイアミだからでしょうね。キューバからの移民が多いここのポジティブな空気が、燻っていた主人公が再起を賭けるにはもってこいの地だったと思います。キューバの料理と音楽は何とも魅力的。特に、フードトラックで作られる料理が一流レストランで作られるものよりも美味しく映るのが素晴らしい点でした。観賞後は間違いなく分厚い肉にかぶりつきたくなるはず。
展開自体はありがちなものでしたけど、離婚した妻や微妙に関係が上手くいっていない息子との家族関係、ジョン・レグイザモ演じる相棒とのコンビネーションなど、登場人物がみんな丁寧に描かれているため飽きが来ません。SNSの炎上といった今風の題材も違和感なく取り入れられていました。

テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

Music Review (2017年2月)

What A Time To Be Alive / Drake & Future ★★★★★☆☆☆☆☆
世界のトップMCの一人であるDrakeとFutureによるミックステープ。
Drakeもアンビエントなトラックが印象的ですけど、本作ではそれ以上に不穏なビートが特徴的で、どちらかというとFuture寄りの音かなという気がします。ま、Drakeも直前のミックステープ「If You're Reading This It's Too Late」では割とコアなトラックが並んでいましたけれど。こんなにダークな楽曲のみで全米1位になるんだから相当な人気だなと感心しながらも、南部系のサウンドは僕の守備範囲外。
そういった音の好みを抜きにすれば、二大スターの競演というだけでも聴く価値はあると思います。今更感はあるものの、両者ともその後のソロ作でもしっかり全米1位を獲得していますし、旬が過ぎる前に聴いておきたい1枚。

「Jumpman」(US12位、UK58位)。PVがないので音源のみ…


4 Your Eyez Only / J. Cole ★★★★★★★☆☆☆
上の二人に勝るとも劣らない人気を誇るJ.Coleの最新作。本作は、大切な家族を残し若くしてこの世を去ってしまった親友について触れた曲が中心で、ストーリーテラーとしての本領が発揮されています。
最初に驚いたのは過去作品に比べて間口がグッと広がっているということ。音自体は相変わらず地味ながらメロディアスなトラックが多く、物語の広がりを感じさせてくれます。キャッチーさでは敵わないものの、アルバムの統一感はKendrick Lamarの「To Pimp A Butterfly」に匹敵するんじゃないでしょうか。個人的にはジャジーな「(4)Ville Mentality」と、女性ヴォーカルを迎えても浮ついていない「(6)Change」が好き。
音だけでもそれなりに楽しめるんだから、詞が詳しく読めればもっと楽しめるはず!とは思うんですが、残念ながら現時点では国内盤のリリース予定はないみたいですね。先述のKendrick Lamarのように対訳と解説で傑作に化けたアルバムもあるだけに、本作も多少遅れても国内盤を出してもらいたいところです。

◆過去作の評価
「Born Sinner」 ★★★★★★☆☆☆☆

「Deja Vu」(US7位、UK30位)。こちらも音源のみ…

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

2017年2月後半の注目作

▼MUSIC

△2/17【La La Land / Original Sound Track】

映画公開に伴い各国で大ヒットしているサントラが日本でもリリース。この手のサントラは映画を観ないと楽しめないと思うので一旦スルーしますが、映画の内容次第では購入の可能性もあるかも。

▼GAME

該当作なし。
期待していた「ファイアーエムブレムヒーローズ」は僕のiPod touchではまともに起動しませんでした。代わりに遊んでいる3DSの「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」は繁忙期の寝不足の身体には睡眠導入剤にしかならず、週末に引き続き「ボーダーランズ2」を遊ぶのが唯一の楽しみです。

▼MOVIE

◎2/24【ラ・ラ・ランド】

本年度のアカデミー賞作品賞の最有力作品がいよいよ日本でも公開されます。主演がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンというだけでも楽しみなのに、監督は「セッション」のデイミアン・チャゼルで、批評家からも絶賛の嵐とくれば期待するなという方が無理でしょう。R&B好きとしてはジョン・レジェンドの出演も気になるところ。
これは絶対に劇場で観ます!

〇2/18【愚行録】
△2/25【素晴らしきかな、人生】

「愚行録」はどうしても「悪人」の影がチラついてしまいますけど、人間のダークサイドが明るみに出ていくストーリーは好みですし、小出恵介は好青年やヘタレ役でなく嫌な男を演じてこそ輝くんだと勝手に思っているので、期待大。
実は月曜日に行われた試写会に当選したんですけど、深夜残業だったために行けなかったんです。そうなると自腹で観に行くのも癪なのでDVD待ちになってしまいそう。

「素晴らしきかな、人生」の方はキャストが超魅力的。しかし、主演がウィル・スミスというだけで安っぽい気がしてしまうんですよね。それにオフィシャルサイトでの古臭いイメージ画像と駄作感溢れる邦題によって大幅に魅力が後退してしまった感じ。

▼DVD

△2/22【地獄でなぜ悪い <廉価版>】

話題作が続々と公開される半面、パッケージ市場は谷間の時期。
「地獄でなぜ悪い」は園子温作品の中では「ヒミズ」に次いで好きな作品ではあるのですが、Netflixで2度目の観賞をしようとしても途中で飽きてしまい、エンディングに辿り着けませんでした。最初に観た時からいずれDVDを…と考えていましたけど、ちょっと今更感が漂ってしまっているかな。

▼BOOK

◎2/24【騎士団長殺し: 第1部 顧れるイデア編 / 村上春樹】
◎2/24【騎士団長殺し: 第2部 遷ろうメタファー編 / 村上春樹】

新刊が発売前にここまで話題になるのは、同じ村上春樹の「1Q84」以来でしょう。今回は彼にしては物騒なタイトルながら、相変わらず事前情報なしで否応なしに期待を煽られてしまいますね。
文庫派の自分は入手までにあと2年はかかりそうですけど、その前に図書館で借りて読むつもりではいます。

 

Fed Cup 2017 QF

チェコ 3-2 スペイン
クヴィトワとカルラ…、どちらもナンバー2を欠く布陣でしたが、そうなると手札が多いチェコの方がどうしても優位に立ちますね。全員が単複どちらでも戦える実力の持ち主で、最も若いシニアコワでさえ、スペインならナンバー2として戦えるレベル。勝敗だけなら3-2と競ったように見えますが、4試合目で決着がつき最後のダブルスは消化試合だったわけで、チェコとしては余裕のある勝利と言えるでしょう。

アメリカ 4-0 ドイツ
ドイツはケルバーが欠場。数年前ならそれでも強力な布陣を組めたんですが、ペトコにゲルゲス、リシキあたりは全員明らかにピークを過ぎており、ジークムントやビットヘフトは経験不足。一時代を築いた国が一気にパワーダウンしていくのを見るのは淋しいものです。
アメリカはW姉妹だけでなくキーズもスティーブンスも怪我で欠いたものの、全豪で覚醒したバンダウェイに加え、リスケが期待以上の活躍を見せました。ただ、準決勝でチェコと戦う際にはW姉妹かキーズのうち、誰か一人でも出場してほしいところです。

ベラルーシ 4-1 オランダ
このカードだけやたらと地味でした…。
アザレンカ不在となればバーテンス擁するオランダが有利かと思われましたが、22歳サスノビッチと18歳サバレンカが奮闘。ベラルーシを初のベスト4に導きました。率直に言うと、10年近くチームを支えてきたアザレンカが不在の間にここまでの成績を収めているというのも複雑な気分ですけど、一昨年の地域リーグから一度も敗退することなくここまで来たのは他メンバーの力もあったからで、土壌を育てるということに成功した証しと言えるでしょうね。さすがに準決勝はアザレンカの力が欲しかったところですけど、現メンバーでどこまで戦えるのか注目してみようと思います。

スイス 4-1 フランス
ベンチッチの不調が心配されたスイスでしたが、バシンスキーがコルネとムラデノビッチを倒し、踏ん張りました。これでベンチッチが復活すればヒンギス全盛期にも叶わなかった優勝にも手が届きそう。
フランスはガルシアの欠場が痛かったですね。異常なまでにフェドでの弱さを露呈するコルネを外せないくらい選手層が薄いのがツラいところです。

というわけで、準決勝はチェコvsアメリカ、ベラルーシvsスイスになりましたが、個人的には敗れた4ヶ国が戦うプレーオフの方が気になります。グループ2から勝ち上がったのはロシア、ベルギー、ウクライナ、スロバキア。ロシアはもちろん、スビトリナ擁するウクライナの存在が怖いか。入替え戦の中ではフランスvsスペインにハイレベルな試合が期待できそう。
そしてイタリアとオーストラリアはついに地域リーグ陥落のピンチ!

アジア地域リーグを戦った日本は決勝でカザフスタンに敗れました。カザフスタンはアジア枠とはいえプチンツェワやシュベドワを中心としたミニ・ロシアのような国ですから、地力はかなりあるんですよね。とはいえ、日本も土居と大坂を中心にメンバーは揃っていたわけですから、勝ち切ってもらいたかったです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

'17 2/10 Music Chart

Billboardと自分のランキングを融合させた独自の隔週Music Chart。
カッコ内は前回の順位。<>内は順に登場回数と最高位になっています。

(3)1. Shape Of You / Ed Sheeran <3,1>
(4)2. Bad And Boujee / Migos feat. Lil Uzi Vert <3,2>
(2)3. Starboy / The Weeknd feat. Daft Punk <10,1>
(1)4. 24K Magic / Bruno Mars <8,1>
(7)5. I Feel It Coming / The Weeknd feat. Daft Punk <4,3>
(6)6. Closer / The Chainsmokers feat. Halsey <14,2>
(5)7. Black Beatles / Rae Sremmurd feat. Gucci Mane <7,2>
(12)8. Bad Things / Machine Gun Kelly x Camila Cabello <4,8>
(15)9. I Don't Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker) / Zayn&Taylor Swift <3,9>
(11)10. Scars To Your Beautiful / Alessia Cara <5,10>


Ed Sheeran(エド・シーラン)が首位を奪取。「Thinking Out Loud」以来、2曲目の1位になります。先日、再来日を果たし、情報番組などでパフォーマンスを披露していましたね。日本ではまだ知名度がそれほど高くありませんが、全米ナンバーワンという肩書きを引っ提げて、3月リリースの「÷(ディバイド)」は大きな話題になってくれればと思います。
それにしても、新たに公開されたこのPVは意味が解りませんね…。


他は、8位と9位の若手デュエット対決も楽しみですね。知名度ではZaynとTaylorが上回る中、Machine Gun KellyとCamilaの健闘が光ります。

(10)11. False Alarm / The Weeknd <8,6>
(9)12. Don't Wanna Know / Maroon 5 feat. Kendrick Lamar <8,8>
(13)13. Fake Love / Drake <6,11>
(NEW)14. Paris / The Chainsmokers <1,14>
(8)15. Side To Side / Ariana Grande feat. Nicki Minaj <9,5>
(17)16. Fade / Kanye West <12,9>
(NEW)17. Bounce Back / Big Sean <1,17>
(NEW)18. Love On The Brain / Rihanna <1,18>
(RE)19. Caroline / Anime <4,16>
(19)20. Famous / Kanye West <22,7>


まだまだ「Closer」が上位に居座る中、The Chainsmokersの新曲がチャートインしてきました。
「Closer」にもハマれなかった僕にとっては、ゲストヴォーカルも被るこの曲がヒットしている理由がいまいち理解できません。ただ、4/7に初のフルアルバム「Memories: Do Not Open」をリリースするそうなので、これを機に彼らの音楽にちゃんと触れてみようかなとは考えています。

17位にはニューアルバムをリリースしたばかりのBig Sean(ビッグ・ショーン)がランクイン。
せっかくなのでApple Musicで聴こうと思ったんですが、どういうわけかiPod経由だとこのアルバムをタップした時だけ100%フリーズしてしまうんですよ。なのでいまだに聴けていません。


ラスト18位はRihanna。これ、面白い楽曲ですね。「Anti」は大ヒットした「Work」のイメージが強いですが、他は彼女にしてはピッチが遅めの曲が多いのが特徴。それはアルバム終盤の「Love On The Brain」も同様です。しかも、いつもよりキーが高めで甘ったるいヴォーカルが目立ち、かなり余韻を残します。でもちゃんと一聴してRihannaだと判るのが、彼女が10年以上トップを走っている所以なのだなと改めて思わされました。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

アリスのままで 他

ストレイト・アウタ・コンプトン ★★★★★★★★☆☆
90年代に爆発的な人気を誇っていたヒップホップグループ、N.W.Aの伝記映画。僕がブラック・ミュージックを本格的に聴き始めたのは1998年頃。その頃にはメンバーは既にソロでのキャリアが始まっていて僕は浅くしか彼らのことを知りませんでした。ギャングスタラップはあまり得意でないので、一昨年購入した同名のアルバムも、Dr. Dreの復活作もピンと来ず。だから、全米の音楽映画の記録を塗り替えたという謳い文句がなければスルーしていたかもしれません。
しかしこれ、音楽映画としても青春映画としても秀逸な掘り出し物でした。まずよかったのはキャストが本人たちにそっくりなこと。グループのファンなら感情移入必至です。レーベルとの衝突、仲間割れ、人種差別といったところも解りやすく描かれていて、なぜこんなに攻撃的な音楽が生まれたのかがはっきり伝わってきました。さすがにヒップホップに興味がない人にまではオススメはしませんが、彼らのファンでなくてもギャングスタラップ入門教材として価値のある一作です。



アリスのままで ★★★★★★★★☆☆
若年性アルツハイマーを扱った映画。
別に好きな女優ではないんですが、これはジュリアン・ムーアなしでは語れないでしょう。この作品は特に彼女の表情がフォーカスされていて、漠然とした不安から徐々に追い込まれていく様子が描かれています。
自宅のトイレの場所も分からなくなってお漏らししてしまうシーンはショッキングでしたね。アルツハイマーになるとあのジュリアン・ムーアまでもがこんなことになってしまうのか!(現実と虚構が曖昧になっている発言…)という事実が強烈に迫ってきて、物語へ強く入り込めました。だからこそ、病気に苦しんでいるのではなく、闘っているという主人公のメッセージが印象に残ります。
ありがちな記憶障害のラブストーリーではなく、発症してからのリアルな問題を描き、それでいてちゃんとフィクションらしさを残している舵取りの巧さが光りますが、観る人によっては中途半端に映るかもしれません。主人公がジュリアン・ムーアでなければきっとここまでの良作にはならなかったでしょう。


テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

今週のWTA (2017年2月第1週)

 <St. Petersburg Ladies Trophy>
Kristina Mladenovic - Yulia Putintseva 6-2, 6-7(3-7), 6-4


ともにツアー初優勝を懸けた決勝は、ムラデノビッチが勝利。とっくにタイトルを獲っているものだと思っていたので驚きましたが、波のある選手なので大きな勝利があっても安定して勝ちを積み上げることができていなかったんですね。そしてその間にガルシアと組んだダブルスの方が結果が出てしまったと…。今週倒したヴィーナスは全豪の疲れが残っていたでしょうし、ヴィンチはもはや全盛期の力はありませんからアップセットとは言い難いですけど、ランキングも自己最高に近い位置まで戻してきて、次に繋がるタイトルとなったはず。

個人的にはプチンツェワに勝ってほしかったところ。それでも、スヴェタとシブルコワをフルセットで下しての決勝進出は立派です。彼女のテニスは守備型で、以前プレーを見た時はポイントを取るパターンが少ないのが課題に感じたんですが、順調にランキングを上昇させているということはそれも改善されているのかな。

シブルコワは優勝すれば自己最高の3位に浮上、決勝進出でも4位に上がる予定でしたが、惜しくも届きませんでした。

 <Taiwan Open>
Elina Svitolina(1) - 彭帥(Shuai Peng) 6-3, 6-2


こちらはスビトリナが優勝。彼女以外のシード勢が大崩れで、対戦相手の最高位が彭帥の71位だったことを考えると驚きのない結果ではないものの、取りこぼしが少ないという強みをいかんなく発揮したトーナメントでした。トップ10入りまでにはあと700ポイントほどの上乗せが必要で、大舞台で結果が残せていないスビトリナにとっては楽な道のりではありませんが、故障さえなければ年内に果たせそうですね。

会場が台湾ということもあり、日本人も5人が本戦に出場。土居、奈良、尾崎が初戦を突破し、土居がベスト8入りを果たしました。ただ、ベスト8の土居も日本人二人を倒しての結果ですから、ちょっと物足りなくはあります。
一方で、奈良がヤンコビッチを破ったのは嬉しかったですね。攻守にバランスの取れたテニスをするヤンコビッチは、日本人にとっては倒しづらい相手ですから。まぁ、単純にヤンコビッチのパワーダウンが目立っているだけなのかもしれませんけども…。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

Game Review (2017年2月)

ボーダーランズ2 (PS3) ★★★★★★★★★☆
山本匠馬がゲームの声優を務めている、さらに海外サイトでは数々の賞を受賞しているということで一昨年購入したものの、FPSが苦手な自分は操作に馴染めず早々に断念。しかし、先月から再開してみたら驚くほど違和感なく遊べるようになりました。これをFPSと考えると難しいけど、RPGと捉えるとレベルを上げたり強い武器を入手することで難易度を下げることができるので、とっつきやすくなります。
そうは言ってもやはり敷居は高いですね。ハクスラ要素が強いために同じ名前で能力が違う武器がたくさん出てくるんですが、その能力の差が判りづらく、しかも名前は英語表記なので覚えづらいのが難点。操作もクセが強いので慣れるまでは大変かもしれません。
その壁を越えてしまえば、荒廃した近未来世界の中で繰り広げられる狂ったキャラクターたちの殺し合いを何時間でも堪能したくなります。ミッションのテンポもいいですし、滅茶苦茶な世界観とは裏腹に武器の名前以外はローカライズもちゃんとされている(キャラクターが個性的なだけに日本語吹替があるのは非常に嬉しい)など、意外と丁寧に作られているのに驚かされました。
ちなみに現在は、コマンドーのアクストンで現在レベル14。FPS初心者としては自動で攻撃してくれるスコーピオタレットの存在がありがたいです。
(プレイ時間:約15時間)



ゼルダの伝説 時のオカリナ3D (3DS) ★★★★★★★★☆☆
オリジナルのニンテンドー64版は発売日に購入してそこそこ遊んだんですが、ハマるには至らず後半で挫折。名作と名高い作品のエンディングを見られなかったのが悔しくて、リベンジすることにしました。
驚くべきは、今遊んでも当時と全く印象の変わらない絶妙なゲームバランス。適度に悩ませてくれるから突破できた時の達成感は格別ですし、理不尽に感じる謎解きも今のところありません。追加要素としては、下画面でアイテム管理ができて画面切り替えの回数が減ったのは便利。3Dになっても特に臨場感がアップしているわけでもなく、主観視点時のジャイロ操作は思ったほど使いどころが多くないものの、トータルではオリジナルより遊びやすく改良されていますね。当時斬新だったZボタン注目に関しては、右スティックでの視点移動が定番になった近年のゲームと比べると古臭くはありますが…。
さすがに発売から20年近く経った今はこれを超えるゲームがたくさん出ていますけど、シリーズをプレイするには通っておきたい作品ではあります。個人的にゼルダは2D派なんですが、これをクリアできたらその勢いで、積んでいる「トワイライトプリンセス」も再開させたいところ。
(プレイ時間:約15時間)

テーマ : ゲームレビュー
ジャンル : ゲーム

言の葉の庭 他

今回は新海誠監督作品2本立て。結局「君の名は。」はDVD待ちになってしまいそうなので、過去作から観てみました。

秒速5センチメートル ★★★★★★☆☆☆☆
とにかく景色の美しさが印象的。桜の花びらや雪が画面を舞う様子は10年も前のアニメとは思えないほどです。
対照的に、人物は画的にも話し方にも魅力が感じられず、心情が丁寧に描かれているにもかかわらず感情移入できませんでした。話がとにかく暗いんですよね。暗い物語は割と好きなはずなんですが、どんなに苦しい中でもユーモアを生み出せるくらいの強さがないと周りにはストレスを与えるだけだと思います。実際、観賞中も観賞後もずっと憂鬱でしたね。
ただ、雪で電車が止まり、何時間も車内に閉じ込められる絶望感は携帯電話で頻繁に連絡が取れる現代ではなかなか味わえない感覚で、40代以上なら共感できるんじゃないでしょうか。このシーンだけは大いに響いてしまいました。

言の葉の庭 ★★★★★★★☆☆☆
舞台となっているのが新宿御苑だけあって、「秒速5センチメートル(以下、秒速)」同様に静かな作品。ただ、年上女性に恋する高校生男子の気持ちは今でも鮮明に蘇ってしまうくらい細やかに描かれていて、感情移入度はこちらの方が圧倒的に上でした。「秒速」はセリフも少なく展開も控えめ、むしろ風景描写の方が心に残るという完全なる雰囲気映画で、「言の葉の庭」も共通する部分はありますけど、あちらよりは展開がはっきりしています。
風景描写の細やかさも見事。今回は雨がキーワードになっていますが、雨が降りしきる新宿御苑でタカオがユキノの足のサイズを測るシーンは官能的ですらあります。近年、アニメやドラマの聖地巡礼というのがよく話題になりますけど、これまで全く興味が沸かなかった僕でも雨の新宿御苑には行ってみたくなりましたね。
だからこそ、舞台が御苑を離れて学校やユキノの家になってしまうと物語自体も平凡なものになってしまいました。ラストはやっぱりすっきりしないんですけど、まぁ、15歳の青年と27歳の女性の恋物語ですから分かりやすくハッピーエンドになりようもないし、これは仕方ないかな。

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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いぬふく

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  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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