ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) / スティーグ・ラーソン
![]() | ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) (2011/09/08) スティーグ・ラーソン 商品詳細を見る |
デヴィッド・フィンチャー監督の映画版に興味が湧いたので、先に原作に挑んでみました。
大物実業家の違法行為を暴いたつもりが、逆に名誉毀損で有罪となってしまった、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエル。その影響で『ミレニアム』を離れたところに、大企業グループの前会長から兄の孫娘の失踪について調査してくれと依頼される。40年前も前のことで、しかも事故なのか事件なのかも判らず戸惑いながらもミカエルは調査を開始した。
大筋は大体こんな感じ。
上巻でのミカエルは現地に住み着き、過去の資料を読み漁り、島の住民と出会うだけでほとんど終わってしまいます。おまけに禁錮3ヶ月に服すことになっており、こんなんで話が進展するのか?という疑問と期待が同居してすぐにでも下巻に突入したいくらい。
ちなみに、ハリウッド版の映画ではダニエル・クレイグがミカエル役を演じていますが、顔だけなら自分の中で海外ドラマ『メンタリスト』の主人公(ドラマ自体は未見)のイメージ。探偵っぽいことをしていても所詮は編集者だから、もっと優男っぽいんだよなぁ。
途中からはミカエルに加え、リスベットという個性的な風貌をした女性のエピソードが並行して語られます。両者の接点はありませんが、下巻での出会いを期待させるような終わり方で、少し「1Q84」を思い出しました。ただし、こちらは正統派ミステリーなので斬新さはさほどありません。それでも一癖も二癖もある登場人物が次々と登場し、物語を盛り上げてくれます。個人的には、馴染みのない極寒の地の細かい描写や、女性が受ける暴力問題といったスウェーデン作品ならではのスパイスが効いている点に惹かれました。
唯一、一族を扱っているだけあって登場人物がヴァンゲル姓だらけなのはしんどいです。誰が誰だか分からず、何度も家系図を確認するハメに…。





