楽天ジャパンオープンテニス本戦観戦記

シモンは初戦で負けてしまったけれど、オーダーを見るとなかなかの面子。ここ数年はのんびり会場入りしていたんですが、今日は第1試合から気になっているメドベデフが登場するというので、午前中に有明に到着しました。

メドベデフはロシアの21歳。ズベレフ弟を筆頭にするネクスト・ジェネレーションの一人で、ウィンブルドン初戦でバブリンカを倒したことで注目を浴びた選手ですね。長身を活かしたサービスと、典型的なロシアン・フラットを武器にするようですが、どうやら最近5連敗中のようでこの試合もピリッとせず。1stサービスの確率も低く、先手を取れないうちにドルゴポロフのスライスやドロップショットが徐々に効いてきてしまい、どんどんペースを乱されるという展開。結局、ほとんどいいところなく、1-6、2-6で完敗しました。
残念ですけど、ミスの直後にコーチの方を向いて何かアピールしたり、ラケットを叩きつけるといった、ユーズニーに通じるパフォーマンスが見られたので好感度アップ。今後注目していこうと思います。

その後はコート1に移動してシュワルツマンvsトミックを観戦。
この夏、テニスへの意欲を失った言動をして、罰金だけでなくヘッドとの契約も切られてしまったトミック。出てきた頃はその独特なプレースタイルに魅力を感じていた僕も彼の動向を追わなくなってしまったし、そんな選手に大切なWCを与えてしまう大会側にも疑問を持っていたほどでしたが、この試合に関してはトミックのいいところも見られた好ゲームでした。ペースチェンジの巧さやドロップショットのタイミングなどはやはりツアーでもトップクラス。これだけの才能が腐ってしまうのはもったいないと改めて思わされました。
しかし、現在の実力ではシュワルツマンの方が一枚上手。彼のストロークは力強さも深さもあって、多少振り回された程度では全く崩れません。その堅実なストロークを前に業師トミックも徐々に攻め手を失っていきます。6-3、6-1でシュワルツマンが勝利。
スコアは一方的でしたけど、対照的なプレースタイルの二人の密度の濃いラリーや、終盤のコードボールの打ち合いでは笑いも生まれ、非常に見応えのある一戦でした。

続いてセンターコートのアンダーソンvsハリソンへ。来日が多い上に、観戦日と試合日が重なることの多いハリソン。今回は全米で準優勝したアンダーソン相手ということで分が悪いかと予想していたんですけど、アンダーソンのサービスエース量産に苦しみながらも最後まで食らいついたハリソンがファイナルタイブレイクの末に勝利。最終試合のティエム&シュワルツマンのダブルスは遅くなりそうなので断念してしまいましたけど、お気に入りプレイヤー全敗を何とか免れたところで気分よく帰途につくことができました。

練習コートでは、もう試合がないはずのシモンがまだ日本に残っているのを発見! ヘッド&アディダス仲間のルーくんと打ち合っていましたよ。
その隣では、これまた既に負けているヤングが練習中。試合前じゃないので終始リラックスモードで、笑顔でトリックショットを披露したりもしていました。僕は横から見るヤングの球筋が好きなので生観戦したい選手の一人なんですけど、巡り合わせが悪くて実際に観られたのは一昨年のダブルス予選くらいなんですよね…。

それにしても、コロシアム内が全席指定席になったのは嬉しいですね。これによって、アザーコートに行く時に席に荷物を置き、何時間も戻ってこない迷惑な団体客がいなくなりました。今回はチケット購入に出遅れてあまりいい席は確保できませんでしたけど、来年以降は早めにチェックしようと思います。
ただ、3階席ではプレー中の移動が目立つのは相変わらず。警備を置くのは難しいとしても、試合前やセット間に注意喚起のアナウンスくらいはしてほしいものです。
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楽天ジャパンオープンテニス予選観戦記

東レPPOは2年連続で雨で断念しましたが、ジャパンオープンの方はここ数年天気に恵まれています。予選は3年連続で同僚と観戦してきました。

しかし今年は例年以上に情報が錯綜していましたね~。当初、予選のエントリーリストにはルブリョフやチョリッチといった期待の若手が名を連ねていましたが、両者ともギリギリで北京にチェンジ。そして、予選最大の話題だったシャポバロフは来日を果たしながらも直前で欠場を表明(ビザの関係という説もありましたが…)。本命のユーズニーと、昨年発掘したイ・ダクヒは最初からチャレンジャーにエントリーしていたこともあり、正直なところ、一気に興味が薄れてしまいました。
錦織くんの活躍でこの大会の盛り上がりは10年前には考えられないものになりましたけど、一方でそのフィーバーに運営が追いついていないのも事実。一部のスター選手に頼るだけでなく、トップ30クラスの魅力的なプレイヤーをもっと揃えて予選も充実させてほしいところ。賞金額は大きく違うとはいえ、獲得ポイントは北京と同じなんだから、効率よく稼ぐのならもってこいの大会のはずなんですけどねぇ。

それでも、全米オープンでフェデラーとフルセット戦ったティアフォーの存在が観戦の楽しみに…。
相手は大学生の上杉海斗選手。学生テニスが主戦場なので、名前以外の事前情報はほとんどありませんでした。いくらティアフォーが見られるとはいえ、一方的な試合はちょっとな~と失礼ながら思っていたんですが、上杉くんが意外とがんばっていて第2セットは見応えのあるラリーが堪能できました。ティアフォーのビッグサーブもコースが甘くなるとブロックリターンでラリーに持ち込まれ効果薄。ミスが増えてきて繋ぎにいったところで、上杉くんがネットに詰めて決めるという展開が目立ちましたね。
ただ、競ってもティアフォーにはまだ余裕があり、最後はワンブレイクをモノにしてストレート勝ちを収めました。このあたりはさすが10代にしてトップ100に入っているプレイヤーといったところ。まだプレーは不安定ですけど、ツアークラスで揉まれて早いうちにトップ50には定着してほしいものです。

この日、観た試合はこれだけ。あとは練習コートを廻っていました。
最も多く見かけたのはシャポバロフ。コーチとの基礎トレーニングと、ダニエル太郎とのゲーム形式の練習でガッツリ。欠場で諦めていたので、練習だけでも見られたのは嬉しかったです。ただ、正直なところシャポバロフにはまだ魅力を感じないんだな。

練習コートも地味ではありましたが、最後にシモンが練習に来てくれたので満足して帰宅できました(練習相手は内山くん)。今季は散々な成績ですけど、好きな選手に毎年のように会えることに感謝して本戦でも応援していきたいと思います。ただ、ヤンコーチとは別れてしまったんですね。内山くんサイドのスタッフが充実していた分、シモン側が余計に淋しく見えましたよ。

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楽天ジャパンオープンテニス2016本戦観戦記

東レPPOは予選、本戦ともに雨でキャンセル、楽天の予選は行ったものの中断に見舞われるなど、天候に恵まれなかった今年のテニス観戦ですが、最後の最後で取り返してくれました。というか、取り返しすぎ! 30℃超えという10月とは思えないほどの暑さで汗だくの観戦となりました。

第1試合を観る前に練習コートを確認。最初は目ぼしいプレイヤーがいなかったものの、少しするとチリッチが登場。さらに待つとベルディヒが歩いて現れました。ベルディヒはファンとハイファイブをしたり、スタッフと爆笑しながらコートに入るなど、ご機嫌な様子。チリッチと並んだ姿は両者のファンでなくてもテンションが上がってしまいました。ゆっくりチェックしたかったところですけど、試合も重要なので早々に退散。

西岡vsゴファンは観始めたころは互角のスコアだったんですが、実際に観戦しての感想は、当然ながら攻撃力、安定感ともにゴファンの方が上だったなということ。どうやら序盤西岡くんのリードから追いつかれての5-5だったみたいですね。その後は西岡くんの集中力が切れてしまったようで、単発の好プレーはあってもそれが続かず、彼のトレードマークでもある大きなガッツポーズが出ることなくストレート負けを喫してしまいました。熱いプレーを期待していたので、かなり残念!

続くハリソンvsキリオスは200km/h超えのサービスが行き交う激しい一戦となりました。短いポイントがあまり好きではない僕も、堅実なテニスのハリソンと、気まぐれでアクロバティックなプレーを見せるキリオスの対照的な対戦は十分に楽しめましたね。
正直なところ、真面目ながらも気の荒い側面を持つハリソンくんは、マイペースにも程があるキリオスにペースをかき乱されて早々に爆発するのではと不安(期待)を抱いたりもしていたものの、予想以上に粘りを見せてくれたと思います。ただし、最後はやっぱりラケットを投げていましたが…。
キリオスの方は2ndサービスでも200km/hを放ったりラリー中に股抜きを披露する余裕を見せながらも要所をきっちり締めてストレート勝ち。終盤はハリソンくんを応援していた自分はその余裕にイラっと来ないでもありませんけど、このキャラはやはり魅力的。

そして本日のメイン、シモンvsコールシュライバー。修造も言っていましたけど、渋すぎる組み合わせです。
初来日のコーリィは予選の日にも練習を見ることができましたが、スムーズなフォームから放たれるシングル・バックハンドは動画などで確認していた通りでかっこいいですね。バブリンカのバックハンドはスピンがしっかりかかって大砲のように重量感がありますけど、コーリィの場合はもっとフラットでシャープな印象。当然のようにネットプレーを器用にこなします。
プレースタイルは圧倒的にコーリィ派なんですけども、思い入れの強さではもちろんシモンの方が上。2ndセットを落とした時はヒヤリとさせられましたが、ファイナルは見事にシモンワールドに引き込んでくれました。初来日を果たしてくれたコーリィが1試合だけで大会を去ってしまうのは淋しいですけど、ぜひ来年も出場してほしいものです。

最初の3試合で満足してしまったので、次のモンフィスvs杉田は数ゲームだけ観て帰宅。ティプサレビッチを観られなかったのは残念ですし、こんなに晴れた日にセンターコートの試合ばかりで済ませてしまったのはもったいなかったですけど、ここまで見たいカードが固まるということは海外でもそうはないんじゃないでしょうか。選手入場時の演出なども派手になり、テニス観戦も昔に比べてずいぶん敷居が低くなったなという感はあります。
一方で、観客のマナーは一向に改善される様子が見られません。3階席ではプレイ中の移動はもちろん、座席確保のために荷物を置いて数時間戻らないなど、他の客を無視した自分勝手な行動が目につきました。運営側は今後、こういったところにも気を配っていただきたいところです。

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楽天ジャパンオープンテニス2016予選観戦記

雲行きの怪しい中でしたが、昨年に続き会社の同僚を誘っていたので強行観戦してきました。

目当てはもちろん第一シードのユーズニー。
昨年、シモン戦で後味の悪い負け方をしたにもかかわらず、再来日してくれたことにまず感謝! あと一人欠場者が出れば本戦ストレートインできた微妙なランキングも、この大会に限っては観戦機会が増えるのだからむしろラッキー。
とまあ、余裕で構えていたわけですけど、相手のエブデンが意外に堅実でいいテニスをしていたので、苦しい展開が続きました。とにかく、バックのダウン・ザ・ラインが全然入らないんですよ。得意のロングラリーでも辛抱強く展開するエブデンに屈する場面も多かったです。雨の中断でコートを離れた時間があったために中盤は見逃しましたが、再開後も一向に形勢が逆転する様子もなく2-6, 2-6であっさり敗退してしまいました。
生観戦でのユーズニーはこれで2勝3敗。なので負ける姿もある程度見慣れているはずなんですけど、調子自体も過去最悪レベルでしたし、楽しみにしていたソブキンコーチの姿もなく、消化不良な一戦でした。

8番コートではダックワースとドナルドソンが対戦。8番はコートの隅で立ち見するしかないという酷い環境で、なぜこんな場所で試合をするのか謎ですね。個人的には興味がなくどうでもよかったんですが、練習コートを覗きついでに何気なく見たドナルドソンが意外と面白くて、数ゲームながら夢中になりました。
後で調べてみるとまだ19歳なんだとか…。観た印象では堅実なストロークが持ち味という感じでしたけど、あのテイラー・デントがコーチに就いていることを考えると、今後の方向性が楽しみなような不安なような…。

そして本日の掘り出し物、韓国の18歳、イ・ダクヒ(Lee Duck Hee)!
彼も予備知識なく、期待の若手なのかな程度の見方をしていましたが、なかなかいいプレーをしていましたね。身長が174~175cmというのが不利なところですけど、胸板も厚く、脚も太い。他のアジア系ティーンエイジャーと比べると非常に身体がしっかりしているように見えます。
驚いたのは彼が耳に障害を抱えているということ。全く音が聞こえないんだとか。先天性のようなので本人は不自由さを感じないのかもしれませんが、昔工事現場の隣でテニスをしてあっという間に集中を欠いていった経験を持つ僕からすると信じられないことですよ。当然、主審や線審のジャッジも目で確認しなくてはいけませんし、主審とのコミュニケーションも難しいはずで、この試合もホスピシルのサービスの前にフルセット負けを喫しはしましたが、テニス自体には可能性を感じました。来年のGSで戦う姿をぜひ見せてほしいです。

本命の敗退にショックは残るものの、新たに面白い素材を発見したことで満足できる一日にはなりました。その勢いを持ち込んで火曜日に本戦を観戦してきます。

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楽天ジャパンオープンテニス本戦観戦記

本日の目当ては1番コートの第3試合。そこで体力も気力も使い果たす予定なので、のんびり会場入りすることにしました。
が、それが失敗。まさかトミックが棄権とは! こんなところでも問題児っぷりを見せなくてもいいじゃんかという思いを残しつつも、土曜日はご機嫌な表情を振り撒いてくれたので今回は許しましょう。また来年出場してもらいたいものです。

とりあえずヨネックスブースで西岡くんのサイン会を見物しつつ(これが予想以上の大盛況!)、センターコートへ。第2試合のバブリンカvsステパネクを7ゲームだけ観戦しました。
練習は何度も見ていたけど、実戦は初のバブリンカ。世界一美しいバックハンドは貫録を増し、サービスも安定、負ける気がしない試合運びでした。ただ一つ、コーチのノーマンを発見できなかったことだけが心残り。一度席を移動して違う角度からも探してみたけどダメだったし、今回は帯同していないのかなぁ。

そして本命のユーズニーvsシモンです。

早めにコートに入りミュラーの勝利を見届けてからひたすら待ち続ける…。前日から期待と緊張で眠れなくなるほど興奮していたためか、登場した瞬間から試合開始までの記憶のほとんどがぶっ飛んでしまいました。ただ、ユーズニーの練習中にソブキンコーチが目の前に座ったことだけははっきり憶えています。集中のために正面を見据える選手が多い中、ユーズニーはポイントごとにコーチの姿を確認したり、前屈して靴ひもを触ったり、ルーティンワークがかなり多いイメージ。厳ついルックスとは裏腹に、そのあたりのメンタルの繊細さが何とも言えず魅力的なんです。
この試合に関しては分析なんて一切しません。とにかく目の前で一生続くんじゃないかという錯覚に陥るほどの質の高いラリーに圧倒され、試合が少しでも長引くように祈るだけでした。後半になっても全くダレることなく、おそらく日本では最後になるであろうこの対戦があと少ししか観られないことが淋しくて、目頭が熱くなりました。なのに最後が!!

ラスト2ポイントでのシモンのストロークがアウトにも見える際どいボールが続いたんですよね。しかし判定はインでそのままラリーは続き、最終的にシモンのポイントに…。最初は首を傾げながらも納得しようとしていたユーズニーも、さすがにラストポイントでは声を荒げて抗議していました。そりゃそうだ…。
観客の数人からも、「今のアウトじゃなかった?」という声が挙がりはしましたが、僕はやはり多くの場合審判が正しいジャッジをしていると感じています。ただ、今回はホークアイもない1番コートで、さらに最も重要な場面で起きて後味の悪い終わり方になってしまったことは非常に残念でした。出かけた涙も一瞬で引っ込みましたよ。ユーズニーにとっても厳しい結果になりましたけど、プレーの質は高かったので、この悔しさも来季へのモチベーションに繋げていってもらいたいと思います。

ユーズニーとシモンに夢中になっている間にディミトロフは敗退していました。まぁ、こちらは来年のお楽しみに取っておきましょう。
予想通りこの一戦で力尽き、ディミも見られないと知ったため、今日はセンターコートに戻ることなく会場を後にしました。
しかし、第1セットだけ確認したキリオスのフォアハンドストロークはすごかった。全く力みのないフォームでラケットを鞭のように振るう姿(と嫌われっぷり)はギリシャ神話のオリオンかと思うほど。試合運びはまだまだ未熟ですが、一瞬で魅了されましたよ。ヨネックスはバブリンカのブレイクだけでなく、キリオスやチョリッチ(コリッチ)といった若手も伸びてきて、男子の方もしばらくは安泰でしょうか。

短時間の滞在ながら、ATPのお気に入りナンバー1と2の対戦が間近で観戦できるとは、夢のような一日でした。ユーズニーとシモンの日本での2度の対戦をどちらも生観戦できるなんて、しかも2度目は1番コートだなんて! 6年前の観戦を思い出すと今でもワクワクするように、この試合も向こう10年は忘れ難い思い出になることでしょう。ハードスケジュールの中、日本に来て素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた二人に感謝。引退するまで応援し続けようと改めて心に誓いました。

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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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