2013 BEST SINGLE

ここ数年、全米ヒットと自分の好みが離れてきたと感じていたんですが、2013年はだいぶ自分好みのヒットがありました。単に、耳が慣れてきただけかもしれませんが。
というわけで、今年もシングルトップ10を作ってみました。4~10位は曲名クリックでPVにジャンプします。

1. Wake Me Up! / Avicii
ブームも去ったと思った頃にカントリー色をブレンドして新しいエレクトロ(EDM)を届けてくれたAvicii。
フィーチャリングとしては名前がありませんがAloe Blaccのヴォーカルも、またPVに出演する人々も印象的で、斬新さと完成度を兼ね備えた楽曲でした。EDMも本格的に新時代の幕明けですね。


2. Body Party / Ciara
曲名も艶めかしいけど、楽曲もPVのシルエット姿も艶めかしい。そして何と言っても彼女の声が素晴らしい。近年は非エレクトロの女声R&Bが全く売れなくなってしまいましたが、これだけいい曲が出てくるのだからR&Bもまだまだ捨てたものじゃありません。
世間のCiara評価が低すぎると常々感じていますけど、「Promise」とこれがヒットしたことで彼女の目指すべき場所が明らかになったんじゃないでしょうか。


3. Mirrors / Justin Timberlake
2013年に見事な復活劇を見せてくれたJustin Timberlakeですが、それを支えたのはやはりTimbalandでしょう。このコンビが無敵であることの証明ともいえる1曲です。この路線はソロデビュー作の「Cry Me A River」から続いているので新鮮味はあまりないものの、秀逸なPVも含めて大満足のクオリティでした。


4. Say Something / A Great Big World & Christina Aguilera
失恋や死別の喪失感をこれほどまでに美しいメロディに乗せられて、響かないわけがないでしょう。Aguileraが珍しく控えめに歌い上げたことがことでかえってこの曲の魅力を引き立たせ、何度も繰り返し聴きたくなります。

5. Drunk In Love / Beyonce feat. Jay-Z
年末にリリースされた最新作からの1stシングル。
昔のゴージャス感も失われていませんけど、結婚と出産を経てからはより自然体な姿を見せるようになり、同時に圧倒的な存在感を放っているのが信じられません。PVで一層好きになり、Jay-Zに嫉妬するほどでしたが、きっとこんなBeyonceにしたのもJay-Zあってこそなんだろうなぁ…。

6. Get Lucky / Daft Punk feat. Pharrell Williams
グラミーでRecord of the Yearも受賞した楽曲。Pharrellが参加すると最初に聴いた時にこれほどピタリとハマると予想できた人がどれだけいるでしょう。耳に残るフックが、クラブミュージックファンやブラック層だけでなく一般層にもアピールし、大ヒットとなりました。

7. Cups (Pitch Perfect's When I'm Gone) / Anna Kendrick
サントラ「Pitch Perfect」から、女優Anna Kendrickが歌った1曲。
これは楽曲単体よりもPVで観るべき。尺は短いし、展開もワンパターンなのに、両手とカップで拍子をとるというだけでこんなに楽しい気分になれるんだから驚きです。世界観は大きく異なりますが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のBjorkを思い出した人も多いでしょう。

8. Summertime Sadness / Lana Del Ray
昨年のベストアルバムに選出したアルバムの中でも特に気に入っていた1曲。全米ではリミックスバージョンが公開されたことでヒットしましたが、僕はオリジナルの方が遥かに好きです。

9. Hold On, We're Going Home / Drake feat. Majid Jordan
第一印象は、Drakeの世界観が失われているような気がして好きになれなかったんですが、結局いい曲はいい曲。しっかり聴けばヴォーカルにも彼の個性がちゃんと出ていますし、こんなダンサブルな四つ打ちトラックにもハマるというのが驚きでした。

10. I Knew You Were Trouble. / Taylor Swift
一応前作聴いているものの、健康的すぎるのが災いしてなかなかハマれなかったTaylor嬢。
しかしこれは「Love Story」以来、久々に大好きになりました。ロック色が強まっても健康的な彼女が歌えば下品にもなりませんし、歌唱力と表現力、ソングライティング力も上がってアルバム自体も確実な成長が見られました。
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2013 BEST MUSIC

昨年に続き、豊作とは言えなかった2013年。しかし、好きな大物アーティストから期待値を超えるアルバムがなかなか届けられなかった半面、新たなジャンルを開拓するきっかけにもなり、結果的には幅広い音楽を聴くことができたとは思います。
Billboardでもシングルの集計方法も変わったりして、時代の流れを感じる一年でしたね。

再生回数ではこの順位。
1. The 20/20 Experience / Justin Timberlake
2. Unapologetic / Rihanna
3. Blurred Lines / Robin Thicke
4. Random Access Memories / Daft Punk
5. R.E.D. / Ne-Yo


1. Born To Die / Lana Del Rey
実際のところ、さほどヘビロテしたわけではありません。しかし、懐かしいような新しいようなアンニュイさがたまらなく魅力的。最初はレンタルしたんですが、手元に置いておきたくてデラックス・エディションで買い直しました。

Born to Die: Deluxe EditionBorn to Die: Deluxe Edition
(2012/01/31)
Lana Del Rey

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2. Babel / Mumford & Sons
第一印象は、よくあるアメリカのフォーク・ロックね…という感じだったのに、いつの間にか聴かずにはいられないくらい中毒になっていました。ライヴでの楽しそうなパフォーマンスが最高。デビュー作も買って聴いてみるつもりです。

3. Unapologetic / Rihanna
さすがに新鮮味はなくなってきましたが、Rihannaらしい妖艶なポップR&Bはもはや一つのジャンルですね。1曲1曲のヒットポテンシャルも高い上にアルバムとしての統一感もあって、彼女の作品の中でもトップ3に入るくらい気に入っています。

4. Beyonce / Beyonce
年末に飛び込んできた特大花火。
リリース前のプロモーションなしという新しい売り方をしながらも、中身は力みのない等身大のBeyonceが描かれているところがいかにも彼女といった印象。
既に全曲分のPVが公開されているために賞味期限は長くないのかもしれませんが、楽曲自体の聴き応えはかなりのものです。

5. The 20/20 Experience / Justin Timberlake
今年の主役は間違いなく彼でしょう。年明け早々舞い込んできた新曲「Suit & Tie」と7年ぶりのニューアルバムの発表は衝撃的でした。9月にリリースされた続編もセットでのこの順位。
ただし、アルバムの好みとしては前2作の方が上です。完成度は高いんですけど、もう少し弾けてくれてもよかったな。

6. R.E.D. / Ne-Yo
新しさはほぼなし。しかし、他のアーティストが時代の音を取り入れながら変化している中でここまで自己の世界を貫いているとかえって個性的に聴こえてしまいます。「Lazy Love」のしっとりしたメロディは彼ならでは。

7. Random Access Memories / Daft Punk
キャリアも長く、ヨーロッパでは数々のヒットを飛ばしていたDaft Punkですが、エレクトロとヒップホップが融合しつつある中Pharrellと組んでまさかの全米ブレイク。実際、彼らの音にほとんど触れたことのない自分でも全く抵抗なく入れ、長く聴き込みました。

8. Yeezus / Kanye West
先行シングルもブックレットもなしという売り方は斬新ではあるものの、やはり自分はブックレットもアルバムの魅力の一つだと考えているので否定派。
飽きるのも早く前作ほどヘビロテにはなりませんでしたが、好きなアルバムであることは確かです。

9. Blurred Lines / Robin Thicke
PharrellとT.I.をフィーチャーし、トップレスの女性が登場するPVが話題となった「Blurred Lines」がまさかの大爆発。そのヒットに気をよくしたか、アルバム全体も軽快なアップが中心となっており、最初から最後まで安心して楽しめます。

10. Unorthodox Jukebox / Bruno Mars
デビュー当時はアンチ・ブルーノ寄りだった自分も本作にはやられました。ジャンルに捉われずバラエティに富んだ楽曲を作り出しながら、統一感が全く損なわれていないのは彼の特徴的なヴォーカルのおかげでしょう。普段洋楽を聴かない人にも薦めたい1枚。

これに続くのがEminem「The Marshall Mathers LP2」、Ciara「Ciara」、Drake「Nothing Was The Same」といったところ。この13枚はあまり差がなく、ちょっとしたきっかけで順位が大きく動く可能性もありました。

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2013 BEST MOVIE

今年の観賞数は52作品(再観賞を含めると57作品)と、昨年に比べると3割減。プライベートの時間が減った割にはよく観ましたし、ここ数年は観すぎているという感覚があったので、自分の中では満足です。
ただ、観賞数が減ったせいか、DVDやブルーレイを手元に置いて何度も観返したいと思えるほどの作品に出会えなかったのは残念。
ちなみに、映画館で観たのは昨年の7本→3本と半減。4回の観劇があったので、感覚的には変わっていないんですけど、「ゼロ・グラビティ」を年内に観られなかったのは若干の心残りです。

1. トガニ 幼き瞳の告発
暗く重い話ではありますが、その分深く考えさせられる内容でもあります。それでいて、視覚面にも刺激的な作品なので落ち込むだけで終わらないのが韓国映画の面白いところ。

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2. ヘルプ ~心がつなぐストーリー~
人種差別をテーマにしながらも、それに真っ向から立ち向かうのではなく、ユーモアを交えながら少しずつ時代を変えていこうという女性の逞しさが描かれていて前向きな気持ちになれました。

3. リリィ、はちみつ色の秘密
ハートウォーミングで無難な内容を予想していましたけど、かなり重めの展開でかえって自分好みに…。キャストもブラックミュージック好きには堪らない面子ですし、今さらですけど観てよかったと思える1本です。

4. 桐島、部活やめるってよ
上位3作品は差別を描いたシリアスな作品でしたが、こちらはひねりの利いた青春映画。国内の映画賞を荒らすなど期待値が上がっていた分、物足りなさもありましたが、クオリティは確かで最後まで飽きることがありませんでした。

5. おおかみこどもの雨と雪
細田守監督も本作で本格ブレイク。演出過剰で鼻につく部分もあったものの、親子の絆というものを十二分に感じられる良作でした。ジブリ同様、今後の日本アニメの中核を担っていくのは間違いないでしょうね。

6. ミッドナイト・イン・パリ
ウディ・アレンが苦手な人にもぜひ観てもらいたい、リアルとファンタジーの見事な融合作品。表面だけなぞっても面白いですし、上級者は散りばめられている小ネタを発見するという楽しみ方もできます。

7. 横道世之介
大学時代を経験した人間の大半が共感できるような、平凡だけど輝いていた青春物語。登場人物全員が実在しそうで、温かさと切なさが同居した素晴らしい作品に仕上がっていました。
上映時間が160分というのが唯一の不満点。尺があと20分短ければ今年の邦画ナンバーワンにしていたんですが…。

8. クラウド アトラス
欠点と思えるものが山ほどあるし、素直に面白いとも言えないのに、なぜだか延々と観ていたくなる不思議な映像たち。一人の俳優が時代ごとに複数の役を演じ分けるという仕掛けもあるので、解説を聞きながら何度も観返したくなる魅力もありました。

9. 戦火の馬
偉大なる王道。のようでいて、実は主人公は馬のジョーイでもその飼い主でもなく、戦火に巻き込まれたジョーイを取り巻く複数の人間を描いた群像劇であるというのが大きなポイント。戦争映画でありながら残酷さを前面に出すのではなく、ドラマはどこにでも潜んでいるということを感じられる秀作です。

10. アシュラ
またレビューは書いていませんが、年末に観た映画が10位に滑り込み。
人間としての尊厳を守って死ぬか、ケダモノになってでも生きるかを問う衝撃作。仏教に詳しい人ならなおさら魅力を見出せるんじゃないでしょうか。

邦画のトップ5は以下の通り。
1. 桐島、部活やめるってよ
2. おおかみこどもの雨と雪
3. 横道世之介
4. アシュラ
5. 風立ちぬ

今年は邦画も充実していましたね。

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ジャンル : 映画

2013 BEST GAME

この部門での今年のトピックは、何と言ってもPS3を購入したこと。torneの起動時間が大半ではあるものの、ゲームをする時間も昨年よりかなり増えました。
また、大作ゲームが基本プレイとして参入してきたり、月額料金を払えば一部のゲームが遊び放題になるPS Plusなど、ダウンロードする機会が増えたのも今年の特徴かな。気になっていたゲームが安価で手に入る半面、セールの時に買って積んでおくことも増えてしまいましたが…。

プレイ時間のトップ5は
1. ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オンライン(Wii)
2. 無双OROCHI2 (PS3)
3. タクティクスオウガ 運命の輪 (PSP)
4. 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王国士官学校 (PSP)
5. 戦国BASARA3 (Wii)

「ドラクエ10」は5月に遊んだのが最後でしたが、結局それを上回るものは現れず。あとは通勤電車でチクチクと遊んだPSPシミュレーションと、莫大な時間が必要になる無双系といった順当な並び。PS3はいろいろ遊んだけど、1本に費やす時間は少なかった感じでした。

1. アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス (PS3)
PS3で初めて遊んだソフトが今年の年間ナンバーワン。
PLAYする映画というコンセプトのソフトは以前からありましたが、ダラダラと長いムービーを見せられるわけでもなく、アクションや謎解きもミニゲーム程度のクオリティに止まっているわけでもなく、すべてにおいてハイクオリティでエンディングまで感動しっぱなしでした。
オンラインでも遊びたいけど、今でも遊んでいる人はいるんだろうか…。

アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス- PlayStation 3 the Bestアンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス- PlayStation 3 the Best
(2013/03/14)
PlayStation 3

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2. バットマン アーカム・アサイラム (PS3)
前回のレビュー後も少しずつ進めてはいますが、アクションゲームかと思いきや、やればやるほど探索ゲームだということに気付かされます。コレクションを集めているうちにいつの間にかバットマンの世界に詳しくなっている…、ある意味究極のキャラゲーなのかもしれません。
ツインパックを購入したので、クリアしたら次は「アーカムシティ」も遊ばないと。

3. 無双OROCHI2 (PS3)
上の2作品と比べるとインパクトでは劣るものの、3人のパーティ編成というのにも意味を持たせ、出撃の繰り返しも飽きないような作りになっていました。操作性、テンポなど、同系統の他のゲームと比較しても一歩リードしています。

4. キャサリン (PS3)
クオリティの高い大人のアニメーションと、80~90年代を彷彿とさせる中毒性の高いパズルというミスマッチが魅力となっている希有なソフト。ゲームとしては未完成ですが、その斬新な世界観、大安定の声優陣とともに、作品としては非常にハイレベルなゲームです。

5. ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 (PSP)
発売当初にネット上で話題になっていたため、期待値が上がりすぎていた感は否めません。ベースは「逆転裁判」だし、追加されているシステムは煩雑。しかし、一旦慣れてしまえば中毒性は一気に高まります。身内同士の殺し合いといった内容なのに、高いテンションを持続できるのがすごいところ。

6. タイムトラベラーズ (PSP)
「街」、「428」好きとしてはこのシステムで楽しめないわけがありません。
タイムスリップものとしてはありがちな展開で、いろいろと粗も目立ったものの、テンポもよくこなれたシステムと飽きずに遊びきれる程々のボリュームのおかげで十分に満足感の得られる作品でした。

7. 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 (PSP)
アクション性の強いシミュレーションRPGであり、秀逸なキャラクターゲームでもある盛り沢山な内容。特筆すべき点はありませんが、安心して楽しめるのはさすがセガ製です。
あとはエンディングまでの時間がもっと短ければ…。既に30時間以上プレイしているんですけれど、まだ半分にも達していないのでクリアは諦めかけています。

8. メタルギアライジング リベンジェンス (PS3)
シリーズ最新作はステルスアクションではなくまさかの斬撃アクション。
正直なところ、プレイ時間はまだ5時間にも満たないので操作にも慣れていませんし、ゲームとしての面白さも未知数なんですが、メタルギアシリーズの世界観を残しながら新たな感覚で楽しめています。ステルスアクションでも正面突破しがちだった自分にとっては案外こちらの方が合っているかも。

9. 二ノ国 漆黒の魔導士 (DS)
超オーソドックスではあるものの、グラフィック、BGM、ゲームバランスなどすべてがハイクオリティで、スーファミ時代のRPGが好きだった人にはドンピシャな内容なんじゃないでしょうか。ただし、分厚いマジックマスターが必須ならDSで出す意味はなかったんじゃないかとはいまだに思います。

10. L.A.ノワール (PS3)
「グランド・セフト・オート」のオープンワールドと最高峰のグラフィックを盛り込んだ新感覚の推理アドベンチャー。やっていることは基本的に昔の推理モノと変わりませんし、いまいちの操作性や未消化の新システムなどツッコミどころは多々ありますけど、アドベンチャー好きとしては久々にやり応えのある作品に出会えて満足しました。

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テーマ : レビュー・感想
ジャンル : ゲーム

2013 BEST BOOK

恒例の年間ベストですけど、読書に関しては2013年は昨年から半減の10冊だけと反省しきりです。目標にしていた「レ・ミゼラブル」は早々に断念しましたが、太宰作品には取り掛かりたかったなぁ。他にも、2年半前に読み始めた「永遠の0」は何度目かの積読モードに突入するなど、反省点は挙げたらキリがないほど。
理由としては通勤電車を睡眠時間か、弟から借りたPSPを遊ぶ時間に費やすことが多かったこと。睡眠時間を削るのはキツいので、来年は家で読書する習慣を取り戻したいと思います。そして今度こそ太宰作品と「永遠の0」を…。

というわけで、今年はトップ10ではなく5作品に絞りました。
昨年の年間ベストはこちら

1. その後の仁義なき桃尻娘 / 橋本治
今年読んだ中ではこれが抜けていました。複数の主人公の目線で描かれた群像劇的な作品というだけでも自分好みでしたが、一人一人が悩みながらも活き活きしていて、これまで興味のなかった人物にも魅力を見出すことができました。
このシリーズ、今後も年一冊ペースで読み続けられればいいな。「帰って来た桃尻娘」までしか復刊していないのが本当にもったいない。

その後の仁義なき桃尻娘 (ポプラ文庫)その後の仁義なき桃尻娘 (ポプラ文庫)
(2010/08/05)
橋本 治

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2. 凶悪 -ある死刑囚の告発- / 「新潮45」編集部編
ルポタージュへの苦手意識を見事に払拭してくれた、文字通り「事実は小説よりも奇なり」の一冊。事件が衝撃的すぎてかえって小説を読んでいるかのように感じてしまう、それくらい信じ難い内容でした。
それと同時に、真実を伝えることへの執念、報道の在り方についても深く考えさせられる本でもあります。

3. 色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹
安定の村上春樹。今回は主人公が同世代ということもあり、物語に入り込みやすく一気に読んでしまいました。
ただ、内容よりも発売前の情報規制やセールス面に話題がいってしまったことと、前作「1Q84」が素晴らしかっただけにどうしても見劣りしてしまうことなど、手放しで絶賛できる内容でなかったことも事実。春樹作品へのハードルはどうしても高くなってしまいます。

4. 大いなる眠り / レイモンド・チャンドラー
雰囲気小説の決定版。展開や謎解きなんか後回し。フィリップ・マーロウの渋さと青さは1作目から存分に堪能でき、ますます彼のことが好きになりました。
となると、次は以前挫折した「リトル・シスター」ですかぁ。チャンドラー作品はどれも面白いんだけど、読むのはなかなかの根気が要るんだよな…。

5. 月と蟹 / 道尾秀介
初・道尾秀介は子どもの闇の部分を描いたなかなかヘビーな作品。
けれども不思議と共感性が高かったんです。純粋さゆえに残酷さに抑えが利かなくなった時の暴走具合は子どもだからこそなんでしょう。ジワジワと迫る恐怖感よりも子どもたちの人間味が上回り、彼らのことを最後まで憎めませんでした。

テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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