リオ五輪バレーボール総括

繁忙期に重なってしまった今回のオリンピックは、帰宅後に結果を追うだけで精一杯。一応バレーボールと卓球は録画してできるだけ観るようにがんばったんですけど、正直、バレーは歯痒い試合ばかりでしたね。監督や選手が言っていた「ロンドン(銅)以上の色のメダル」というのは現実的には厳しいと感じていましたが、結果がどうという以前にチームとしてまとまりがないのがはっきり感じられました。予選リーグは2勝3敗で4位通過、決勝トーナメント初戦(準々決勝)でアメリカにストレート負けというのは妥当な結果だったと思います。
いろいろと書き残したいことはあるので、ポジションごとの総括を…。

 [セッター(S)]
竹下佳江の次のセッターとして抜擢されたのは、身長177cmの21歳、宮下遥。中学生でVリーグデビューし、全日本でも育成期間は十分ありました。待望の長身セッターということもあり、個人的にも応援していただけに、今回のパフォーマンスは非常に残念でした。とにかくハンドリングに問題がありすぎ。スピードを意識しすぎてかトスは全体的に短く、難しいボールを処理しようとすると高確率でフォールトを取られてしまう始末。ディグやサービス、ブロックなどは他の選手と比較しても遜色ないだけに、メインのプレーがお粗末なのが余計にもったいなく思えます。
一方の田代は、センター線を多く使うなどゲームメイクでは宮下の上をいっていましたが、ディグは日本の歴代セッターの中でも見劣りしますし、ブロックに穴ができるというどうしようもない欠点があるんですよね。
個人的には宮下を何とか育ててほしいと願っていますが、日本が今後どんなチーム作りを目指すかによってメンバーが大きく変わってきそうです。

 [ウイングスパイカー(WS)]
キャプテン木村を中心に、石井、鍋谷といったバランス型で固めたWS。しかしそれが木村の負担を大きくしてしまったような…。ロンドンの時は攻撃に特化した江畑と、守備型の新鍋がいて、精神的支柱の竹下もいたので、木村はその間で割と自由に動けていたように思います。ところが今回はそのすべてを木村が背負わなくてはならない立場になってしまいました。一部では木村の劣化とも言われましたし、実際にロンドンの時ほどのプレーではありませんでしたけど、一番の問題はどのプレーにおいても木村を超えるWSが出てこなかったことでしょう。せめて石井が大会終盤の攻撃面の存在感を序盤から示してくれればと感じてしまいます。

 [ミドルブロッカー(MB)]
ブロックの荒木、スピードとサーブの島村、スピードに加え多彩なテクニックを持った山口といった具合にタイプの異なる3人を招集。しかし、3人とも自分の武器以外が全然よくなかった…。元々MBの弱さを指摘されてきた日本ですけど、特に島村のブロックの弱さはMBとしては致命的でしたね。
荒木、山口はおそらくこれが最後の五輪になるでしょうから、今後は大竹を中心にしつつ、身長と機動力を兼ね備えたMBにも出てきてもらいたいところ。

 [オポジット(OP)]
課題だらけだった今回の全日本で唯一合格点を与えられるポジションがここでしょうか。
先発で出ていた長岡は強豪国相手だと早い段階でブロックに捕まり、交代させられる場面も目立ちましたが、長岡が悪かったというよりもサブの迫田が計算できたからと言えます。
それにしても、バックアタックオンリーでとっくにピークを過ぎたと思っていた迫田があそこまでレベルを上げているとは…。ピンチの時に起用されたサーブはもちろん、ディグも数年前とは段違いに上達していましたね。僕は彼女のファンではないんですが、浮足立っている選手が多い中、必死にボールに食らいついていた姿には好感が持てました。
本当なら長岡もミドルに切り込んだ攻撃がありますし、迫田もライトからのバックアタックがもっとほしかったんですけども、これはセッターとのコンビの問題か。

 [リベロ(LB)、レシーバー(R)]
今回、最も問題があったのがこのポジションだったんじゃないでしょうか。佐野の抜けた穴を埋めるのはもちろん大変なことですが、佐藤ありさは佐野どころか海外のリベロと比較しても物足りなかったと言わざるを得ません。特に以前から課題だったレセプションは酷く、見送ってのサービスエースを何本奪われたことか。それも踏まえた上での座安枠だったんでしょうけど、結局大した効果も得られず、佐藤と座安のお見合いでエースを奪われた時には観るのをやめようかと思ったくらいです。
守備を世界一にして攻撃への起点にするという日本の目指すバレーを台無しにしてしまう、それくらい重要なポジションですから、東京五輪までに早急に人材確保&育成に励んでもらいたいところ。
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初めてのバレーボール生観戦

夕方から新宿で用事のあった今日、臨時収入もあったので、せっかくだから買い物以外のことをしたいと思い立ったのが3日前。いろいろ調べていたら東京体育館でVリーグが行われるのを知って観戦を決行しました。

僕がデヤン・ボヨビッチ(愛称:デキ)のファンになったことは1年前に記事にしました(その時の記事はこちら)。
その頃から観戦に行きたいという気持ちは強かったんですが、記事を書いた直後の東日本大震災でリーグが打ち切りになってしまったんです。今季は今季でオリンピック最終予選との兼ね合いもありリーグの期間が短くなっているんですよね。3/25のファイナルラウンドを除けば東京での東レアローズの試合は今週末が最後ですし、さらに外国籍の選手はいつ母国へ帰ってしまうか分からないから、実質これがデキを見るラストチャンスかもしれない。そう思うと居ても立ってもいられなくなってしまったわけです。

まぁ、個人的な思い入れは別として、生観戦は想像以上の面白さでしたよ!
最初に感じたのは打球音の迫力ですね。フィジカルが鍛えられた2m近い選手たちが打つわけですから、スパイクの時やコートに落ちた時だけでなく、レシーブやブロックに当たった時でも音がすごいです。
また、座席によっても楽しみ方が全く変わってきそうでそれもまた魅力。自分は今回自由席での観戦だったので斜め視点だったんですが、クロススパイクがブロックの脇を抜けて向かってくることもあったりして迫力があります。特定の選手だけを目で追い続けるというのもしやすいですし、TVではなかなか拾えないコート内の掛け声も2階席程度なら聞こえてくるので、それもまた生ならではですね。
真横からならどちらのコートも万遍なく見渡せてネット際の攻防を満喫できるでしょうし(ただしこちらは指定席で、自由席の倍近くの料金)、アリーナ席は1階なのでより臨場感のある試合が観られそう。ただ、体育館なので仕方ないのかもしれませんけど、コートエンド席が極端に少ないんですね…。選手のポジショニングを見るには適していると思うんですけど、ボールが時折飛んできたり飲食禁止だったりするなど、制限のある席でもあると思うので、もっと観戦に慣れたら一度チャレンジしてみようかな。

他には応援のスタイルも興味深かったです。
第1試合はサッカー的な熱い応援を見せるFC東京と、こじんまりとアットホームな大分三好。大分三好の応援はまるで部活のようで、はっきり覚えていないけど使われているフレーズもスキャットマン・ジョンとかベタなものだったと思います。こういうの、割と嫌いじゃなかったり…。
これがバレー流の応援なのかと思いきや、第2試合の東レとJTになると雰囲気が一変。向かい側の2階席は青と緑で染まり、両チームともスティックバルーンで大盛り上がりでした。チームとしての歴史と実績がこういうところに表れるんだなぁと何だか可笑しくなりましたね。

肝心の試合は第1試合がフルセットと長引いてしまったのが残念。夕方5時過ぎには千駄ヶ谷を出なきゃいけなかったので本命のデキが1セットしか見られませんでした。しかし、プレーしている姿を生で見られただけでも満足。もし来季も東レでがんばってくれるようなら、今度こそフルで応援できる日に行こうと思います。
そして来季はサントリーサンバーズの応援と、東レアローズと岡山シーガルズを中心に女子の観戦にも行くぞ!

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ワールドカップバレー2011を振り返って

ということで、全日本女子は8勝3敗の4位で全日程を終了。本大会で日本がトップ4に入ったのは1989年以来のことだとか。残念ながらメダルとこの時点でのオリンピック出場権獲得には一歩及びませんでしたが、これに失望しているバレーファンはどれほどいるでしょうか。山本、井上というミドルブロッカー(MB)の主力を欠き、ワールドグランプリ(WG)やアジア選手権ではグダグダなバレーをしていたチームが尻上がりに調子を上げ、最高のまとまりを見せました。下手をすれば負け越しも考えられた中、ブラジルやアメリカにストレート勝ちしたのは快挙と言っていいでしょう。
ただ、ブラジル監督が不満を言っていた今大会の勝ち点制度、最終的には日本が割を食った形となってしまいましたね。勝利数→セット率という順位付けなら中国を上回る3位だったのに…。ま、得点率優先なら結局4位なんですけど。

全体を通して見れば、やはり岩坂、新鍋のブレイクというのは大きかったですね。
特に岩坂は、井上と山本の故障離脱でスカスカになった今、サービスとブロックに非常に助けられました。MBとしてはまだまだクイックの種類が少ないので今後の課題になるでしょうが、あのサービスがある以上、眞鍋監督も簡単には外せなくなるでしょう。山本は欠かせないとしても、井上の戻ってくる場所はあるのか?
新鍋の方は出来不出来の差が大きく、レギュラー定着とはならず。攻撃力の不足は以前から指摘されていましたけど、サーブレシーブの成功率も期待値を超えてきませんでした。とはいえ、WG以上にトッププレイヤーと戦う機会が得られたわけですから、この経験を糧にまだまだ伸びてくれるんじゃないでしょうか。ミニ木村で終わらないでほしいです。
ま、個人的にはあれだけ21歳コンビと騒いでいたのに、同じ21歳(しかも同じ久光)の座安ももっと取り上げてやれよ!と心の中で叫んでしまいましたが…。

そんな若手の成長もあったものの、やはり木村沙織を語らないわけにはいかないでしょう。
低く早いトスの影響で今年は調子を落としていた彼女。大会が近づくにつれ復調してきたと監督が語っていたとおり、素晴らしいバレーを見せてくれました。特に、竹下のトスがゆっくりになってきたドイツ戦、アメリカ戦は最高でしたね。素晴らしかったのはスパイクだけじゃありません。
ベストスコアラー部門第4位
ベストスパイカー部門第5位
ベストブロッカー部門第12位
ベストディガー部門第10位
ベストサーバー部門第11位
ベストレシーバー部門第3位

このランキングが表しているように、木村はもはやどのプレーにおいても世界の最高レベルに位置しています。サーブレシーブ返球率も相変わらず相当数受けながら他チームのリベロを押し退けて第3位。それで攻撃の制度が落ちないんだからすごい。こりゃ、眞鍋監督が全面的に頼ってしまうのも頷けるよなぁ。
逆に言えば、木村が不調の時、完璧に研究された時にどう対処するかがチームとしての今後の課題。今大会のイタリア戦のような内容は避けたいですからね。

対角の江畑が安定していたのも木村の負担を和らげた一因。今年は理由も判らないまま迫田にその座を譲ることが多かったんですが、それを忘れるくらいの大活躍。おかげで同じ攻撃的ウィングスパイカーである迫田と石田の出番がほとんどありませんでした。
石田はオポジット(OP)での出番もあったものの、スパイク決定率とサーブレシーブ成功率はチーム最低。バランスのいい選手と言えば聞こえはいいですが、何が武器なのか自分はいまだに解りません。
迫田は大会通じて57.7%というスパイク決定率を残していますけど、アフリカ勢との対戦がメインだったので参考にはならないでしょう。チーム一のバックアタックを活かすためにも前衛での決定力を! そして所属チームの東レアローズでは今季からレセプション(サーブレシーブ)にも入るとか…。迫田がせめて山口クラスの守備力を身に付ければ、彼女か木村がOPに入って江畑との超攻撃的サイドというのももしかしたら実現するかも。

そして、現在の全日本の最大の課題とも言えるOP。
現在は新鍋と山口を軸に、狩野がサブとなってがんばっていますが、故障続きの狩野は全力でスパイクが打てない状態。守備での貢献度も山口程度。となれば機動力の山口と守備力の新鍋を対戦相手や調子によって使い分ける形がしばらく続くでしょうか。
個人的お気に入りの山口はブラジル戦でサービスの集中砲火を浴びて試合後に涙。ドイツ戦でも修正できずに苦しみましたが、続くアメリカ戦では見違えたように好プレーを連発。サーブレシーブの安定の他、スパイクがクロスに集中してしまうこと、正面でレシーブされると簡単に上げられてしまうコースの甘さ(パワーのなさ?)など課題は山積みなんですけど、やっぱりその危うさも含めて魅力なんですよね~。繋ぎは結構イケると思うし、自らがコンビにどんどん絡めるように、まずはサーブレシーブからがんばってもらいましょう。

さてさて、休む間もなく来月からはVリーグが始まり、来年5月にはオリンピックの最終予選が行われます。アジア枠で最大のライバルになると思われた中国が抜けてくれたわけだし、メダルを狙うのなら予選を1位で通過するくらいの圧倒的な強さを見せてもらいたいところですが、ヨーロッパ勢が怖いですね。今大会もイタリアとセルビアに力負けし、相性の良かったドイツともフルセットの激戦になっています。セルビア、ロシア、ドイツのうち、2チームはヨーロッパ枠を取れず最終予選に廻ってくることになるでしょうし、トルコ、ポーランドあたりにも可能性があります。万が一、韓国かタイに敗れるようだと一気に苦しくなるので、怪我だけには気を付けて備えてもらいたいものですね。

それにしても、夏のWGであれだけ酷い状況だったイタリアと中国がトップ3に入ってくるとは驚きでしたね。それだけ上位陣の力に差がないことが証明されたわけだし、日本も調整次第では本当にメダルの希望が持てるんじゃないかな。

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ワールドカップバレー2011 後半戦総評

ワールドカップも女子の方が無事に終了。まだ男子がありますが、こちらは全試合観る予定はないので、そろそろVリーグモードに切り替えたいと思います。でも、Vリーグは地上波の放送がないからな~。
とりあえず後半の6戦を振り返ってみましょう。

vsセルビア ●0-3
ブラコチェビッチやマラグルスキを欠いている現状をヨーロッパ最強と謳うのに違和感を覚えながらも、やはり強かったセルビア。というより、相性の問題なのかもしれません。セッター前のクイックに対応できず、好き放題に使われてしまったのが一番の敗因。今大会の日本はサイドからの強打に対しては、持ち前の守備力に加え、ブロックとの連携もしっかりしていたんですが、センター線に対してはかなり甘くなりますね。今後、確実に勝っていくためにはブロックをもう一段階強化する必要があるかな。キルブロックは多くても弾かれるシーンも目立ちましたし。
酷い内容ではありませんでしたが、全体的にバタバタしていたかなぁ。もう1点欲しいというところでネットインでのサービスエースなどアンラッキーもあったものの、苦しい場面でチームを締める存在がいないのが気になりました。
ところで、この試合は狩野が腰を痛めてベンチアウト。新鍋に代わって入った山口が久々にオポジット(OP)として活躍しました。本職はMBの彼女も、全日本ではOPの方が居心地よさそうですね。
あとは荒木…。森はあくまで岩坂が調子を落とした時の控えだと捉えているので、ここでお前が潰れてどうする!とここは強く言いたいです。

vs韓国 〇3-0
荒木復調!と言いたいですが、攻撃に関しては竹下のトス次第という面も大きいし、1試合では判断できません。でもブロックがまとめて出たのは本人の自信になったかも。
韓国はフルメンバーでなかった点を考慮しても戦力が上がってきませんね。今の時点では負ける気がしません。
それにしても迫田の出番が全くないのはどうして? 狩野が離脱した今はサーブレシーブに入れる石田の方が適しているという判断なのかもしれませんが、攻守共にどうも中途半端な気が…。

vsブラジル 〇3-0
スターティングメンバーのオポジットには山口。サーブレシーブが乱れる場面も多々あったものの、決定力のあった江畑や木村に助けてもらいながら何とか乗り切りました。今大会に向けてはミドルブロッカーとしての準備をしていたようなので、サーブレシーブの練習が足りないのもあったんでしょう。
それにしても江畑が本当に安定していますね。スパイクの打数も決定率も木村と遜色なし。まぁ、サーブレシーブには参加しないんだし、ブロック、サービス、ディグにおいては圧倒的に木村の方が上なので、このくらいは決めていくれないととは思いますが。
そして、何といっても第1セットの相手のセットポイントを逃れた竹下のブロックでしょう。あのセットを奪われていたら正反対のスコアになっていた可能性もありますから、あれには助けられました。
ブラジルはメンバーを若干欠いているとはいえ、シェイラをはじめとする主力は揃っているんですよね。それでどうしてこんなに戦力が落ちているんでしょうか。コート内の雰囲気も悪く、こんなんじゃオリンピックでもメダル争いに絡むくらいがせいぜいなんじゃ…。

vsケニア 〇3-0
腰痛のためセルビア戦以降12人から外れていた狩野が復帰。う~ん、木村や竹下のような主力ならまだしも、スタメンでない彼女を無理に使う必要はあるんでしょうか。本人が出られると判断したということは問題なしと信じたいところですけど、コート内でもほとんど飛べていないんですよね。
他の控えの選手も万遍なく使いました。迫田は要所要所でいいスパイクを打っていましたが、二段トスを打ち切るという点で見ればやっぱり江畑の方が上なのかな。彼女も山口同様、オプションとしては非常に魅力的なプレイヤーなんですけども。

vsドイツ 〇3-2
サーブレシーブが崩されてレフト一辺倒になるお決まりのパターン。木村と江畑の決定率が高いので助かってはいましたが、あまりいい形ではありませんでしたね。
しかし、完全に標的にされた山口に代わり、途中から新鍋を投入したのがハマりました。サーブレシーブの安定はもちろんのこと、終盤の大切なポイントでいいスパイクを決めてくれたのがよかったですね。ただ、サーブレシーブが安定してもMBの攻撃は相変わらず少なくて、そこがアメリカ戦に向けての不安要素。
気になったのは佐野。サーブレシーブにおいては山口のフォローに入った影響もあったのかもしれませんが、それにしても返球率が30%程度じゃあ低すぎ。ラリー中も細かい繋ぎで竹下にいいパスを返せないことが目立ちました。今大会の佐野は全盛期に戻ったかのような安定感を見せていたんですけどねぇ。
ドイツはコズーフよりもグリューンの方が厄介な存在でした。全体的に攻撃力があるし、サーブもいいし、荒さが消えれば相当怖いチームになりそうです。
ちなみに、江畑のスパイクがアウトだったんじゃないかというラストの疑惑の判定ですが、ワンタッチしていたとかタッチネットがあったとか、いろいろな説がありますね。最後の最後だったからジョバンニ監督が怒るのも無理はない気もしますけど、それまでは日本に不利なジャッジもたくさんあったんだからおあいこでしょ。

vsアメリカ 〇3-0
メダルとオリンピック出場権の夢が潰えてモチベーションを保つのが難しい状況でしたが、心配無用でしたね。むしろ今大会一番の内容だったんじゃないでしょうか。
驚いたのは、ドイツ戦勝利の立役者だった新鍋を外し山口をスタメン起用したこと。アメリカ戦に相性がいいわけでもないし、ローガン・トムらのジャンプサーブにも対応できるかどうか心配でしたが、向こうが木村を中心に狙ってくれたこともあって伸び伸び動けていました。スパイク33打数というのは今大会で最もライトにトスが上がった試合。決定率は36.4%なのでもう少しほしいところですが、これだけ攻撃に参加できれば存在感も示せますね。
山口だけでなく、他の選手も自分の役割を見事に果たした一戦。相手はWGで1セットも奪えず2連敗したアメリカ、しかも三大大会初の金メダルが懸かって本気モードのところを下したわけで、オリンピックに向けて価値ある勝利になったことでしょう。逆にアメリカの方は世界選手権に続き、大切な試合で日本に敗れたわけで、結構なトラウマになるのでは?

ワールドカップバレー2011 前半戦総評

この大会でオリンピックの出場権を獲得するためには5連勝で折り返したかった前半戦。しかし、3位争いをすると見られているイタリアと中国に苦杯を嘗めさせられるという結果に…。最悪でも1敗に止めておきたかっただけに、中国に逆転負けを喫したのは痛かったですね。しかし、盤石と思われたブラジルやアメリカも格下に苦しんでいるだけに、最後まで諦めずに戦い抜いてもらいたいところ。

vsイタリア ●1-3
初戦ということでもたつきも覚悟していましたが、出だしからいいムードで挑めていたんじゃないでしょうか。今年出番の少なかった江畑が攻撃面で活躍していました。
誤算だったのは、イタリアのレシーブが思った以上によかったこと。前評判は守備が弱点と言われていましたけど、ブロックとディグの連携はもちろん、細かい繋ぎもしっかりしていました。また木村封じも成功していましたよね。彼女の決定率が26%では日本は苦しい…。
中盤までは互角の戦いでしたが、第3セットに入ると山口の攻撃に完全に対応されてしまい、岩坂に代えるも全体的に攻撃が単調になってしまったこと、そして同セットの後半サーブミス連発で反撃のチャンスを自ら潰してしまったことが悔やまれます。
作戦がズバリ的中したイタリアに対し、根負けしてしまった印象。ワールドグランプリの時もそうでしたが、交代で入った選手が流れを変えるシーンがほとんど見られないのが気がかりです。

vsアルゼンチン 〇3-0
序盤からどの選手も決定率が高かったですね。一旦リードしてしまえば格下相手という自信からか、若手の様々な攻撃パターンを試しつつ余裕の勝利を収めました。木村はフル出場ながらも攻撃の機会を減らし、体力を温存しながら中国戦への調整といったところでしょうか。
内容は合格点ですが、あくまで相手がアルゼンチンだったからこそ。イタリア戦同様、後半サーブミスが増えるなど、課題はまだまだあります。
アルゼンチンは日本の攻撃に対応できず、ミスを重ねて自滅してしまいましたね。

vs中国 ●2-3
あまりにも悔しすぎる敗戦。三大大会ではこの8年勝っていない天敵中国相手に、しっかりと対策を練っていた日本。ライトの張磊(チョウライ)をサーブで狙いコンビを使えなくしてから、レフトからの攻撃にブロックで対抗する。日本戦で毎回暴れる王一梅(オウイメイ)も、アジア選手権で厄介な存在だった張磊も見事に封じ込めました(中国のお株を奪うブロック16本は圧巻!)。
しかし、それでも勝てませんでした…。落としたセットはどれも一時リードしながらの逆転負け。ファイナル8-4のリードも守り切れず…。
好調だった江畑も勝負どころでミスを連発してしまったことが悔やまれます。それと、江畑はこの3戦サーブミスが多すぎ。ブロックやレシーブなど守備面でも期待できませんし、何かもう一つ武器がほしいなぁ。

vsアルジェリア 〇3-0
控えを起用しながら順当勝ち。終盤は木村や竹下、荒木を下げて休ませ、これまでベンチからも外れていた座安と森を長く使えたのも好材料でした。迫田も少しは自信を取り戻せたかな。

vsドミニカ共和国 〇3-0
3セットとも序盤にリードを許す苦しい展開。しかし、イタリアや中国戦のように焦ってバタバタする場面もなく、しっかり立て直しました。
岩坂は攻撃に関してはまだ竹下がいい場面で使って自信を付けさせている段階に見えますけど、ブロックでここまで覚醒するとは予想していませんでした。この調子ならしばらくは荒木の対角を任せられそうですね。二人が機動力で劣る分は、山口にオポジットに戻ってもらって補ってもらいましょう。
対照的に、新鍋の出来が悪かったですね。攻撃が通用しない上にサーブレシーブが崩される場面も多々ありました。それでも交代しなかったのは狩野が体調を崩してベンチ入りしなかったこと、そして苦しい場面を乗り切る経験を積ませておきたいというのがあったんでしょう。山口が完全に穴埋め要員になってしまっているのが癪ですが、第3セットは久々にポイントを立て続けにあげるシーンも見られたのでよしとします。

内容自体は5戦通してワールドグランプリやアジア選手権よりもずっとよくなっていると思います。
残り6試合に全勝すればメダル&オリンピック出場権の可能性も高まるのでもちろん期待しますが、現実的には4勝できれば上々といったところ。ケニアと韓国からは勝ち点3をもぎ取るのは当然として、フルメンバーでないセルビア、勢いはあるが波のありそうなドイツからも競り勝ってもらいたいですね。ブラジルが2ND ROUNDの調子ならチャンスがあるかな。

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プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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