2011 BEST SINGLE

2011年のヒットシングルを振り返ってみると、やはり前年の流れを汲んだエレクトロ系が目立っていたと思います。女性ポップアーティストの活躍に加えて、LMFAOやPitbullのようにもはやヒップホップと言えるかどうかというアーティストまで全米1位を獲得。
かと思えば本来アルバムアーティストであるはずのAdeleがシングルチャートも荒らすなど、エレクトロの反動も見られました。2012年はきっとポストAdeleという売り出し方をされる新人が何人か出てくることでしょう。
ただ、肝心のR&Bは完全に市場の隅に追いやられてしまいました。2010年末以降にリリースされたR&B作品は、Ciara、Keyshia Cole、Keri Hilson、Jazmine Sullivanなど、前作から売上が半減したものばかり。BeyonceやMary J. Bligeのようなベテランですらシングルヒットが出ずに苦戦しています。このままじゃ2月予定のMonicaもリリースに漕ぎ着けることができるか…。こういう時こそ新風を吹き込むアーティストの登場に期待したいところなんですけどね。

※曲名クリックでPVが視聴できます

1. On The Floor / Jennifer Lopez feat. Pitbull
既に古臭くなり、年間ベストに選出するのは抵抗がありますが、落ち目感が漂っていたジェニロペにダサさ全開のランバダを組み合わせたことがかえってお互いの魅力を引き出すことに成功し、大ヒット。今でも若々しくゴージャスなジェニロペが堪能できるPVも好きです。


2. All Of The Lights / Kanye West
フィーチャリング表記はないものの、PVに出演しているRihannaやKid Cudiだけでなく、Alicia Keys、Fergie、Drake、John Legend、Elton Johnなど、多様なアーティストが脇を固めているのがポイントですね。話題性だけで終わらず、楽曲自体も圧倒的で文句なし。


3. Give Me Everything / Pitbull feat. Ne-Yo & Afrojack
1位の「On The Floor」でもがんばっていたPitbullが、こちらではNe-Yoを組みAfrojackサウンドの上で躍動しています。雑多な印象になりがちな曲の中で、清涼感たっぷりのNe-Yoのヴォーカルが際立っていますね。夏の間はかなり聴きました。
ニコニコ動画なのでコメントが不要の場合は、画面右下のアイコンをクリックしてください。


4. We Found Love / Rihanna feat. Calvin Harris
エレクトロの台頭に伴い、Afrojackなどヨーロッパのサウンドクリエイターの名前を耳にする機会が増えましたけど、Calvin Harrisもその一人。この曲のブレイクで来年はヨーロッパ以外でも彼の作品に注目が集まるようになるでしょう。

5. Stereo Hearts / Gym Class Heroes feat. Adam Levine
ラップパートの淡々とした空気をサビのAdam Levineで一気に変える、彼の持ち味であるその高音を見事に活かした構成。「Moves Like Jagger」ではウンザリしていたAdamの声が実は魅力的だったことをデビューアルバム以来に気付かせてくれた曲でした。

6. Run The World (Girls) / Beyonce
クセの強い楽曲なのでヒットはしませんでしたが、衰えを知らないチャレンジ精神といろいろな意味で圧倒的なPVに魅了されてこの順位。その上でBillboard Awardsのパフォーマンスですから、評価しない理由はありません。

7. E.T. / Katy Perry feat. Kanye West
まさか「Firework」の後にこれをカットしてくるとは…。
シングルカットに合わせて追加されたKanyeのラップは要らなかった気もしますが、アルバムでも一際怪しげなトラックと、やりすぎなくらい凝りまくったPVは大好物でした。

8. Pumped Up Kicks / Foster The People
トップ10の顔触れの中では一つだけ浮いていますが、ロック系バンドでここまでしっくり来た曲も本当に久しぶりです。集中的に聴くことはありませんでしたけど、たまにふと聴きたくなります。買いそびれていたアルバム、今年は手に入れようかな。

9. Make Me Proud / Drake feat. Nicki Minaj
歌とラップの両刀使いの二人らしい巧みな変化と全編に渡る怪しげなトラック、そしてサビの繰り返しが耳にこびり付いて離れなくなりました。前年に続き、2011年も大活躍だったNicki Minajですが、客演でないと魅力が存分に発揮されないのは本当に残念。
PV未公開のため、リンク先は音源のみです。

10. Judas / Lady GaGa
目新しさはないものの、デビュー作からのシングルが好きだった人なら嫌いになりようもない鉄板トラック。タイトル通り聖書のガガ流解釈といった内容で、詞もPVも意味深ですが、何も考えずに触れてもちゃんと楽しめるところが秀逸です。
彼女に関しては、ずっとピンと来なかった「Born This Way」も年末に日本でパフォーマンスしてくれたおかげでまた新鮮な気持ちで聴け、徐々に好きになってきました。
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2011 BEST MUSIC

アルバムはある程度聴き込まないとちゃんとした評価ができないので、いつものように対象作品は2010年の12/16~今年の12/15に初めて聴いたものです。

聴いた回数では順番に
1. 4 / Beyonce
2. My Beautiful Dark Twisted Fantasy / Kanye West
3. F.A.M.E. / Chris Brown
4. Watch The Throne / Jay-Z & Kanye West
5. Born This Way / Lady GaGa

となります。いろいろなジャンルを聴くように心掛けても、結局安心できるのはR&Bなんですよね~。GaGaは購入当初は酷評していましたが、その後デラックス盤を借りたり、来日する度に聴き返していたら、最終的に前作以上に聴いたことになりました。

1. My Beautiful Dark Twisted Fantasy / Kanye West
これは文句なしのベスト。これまでに比べるとグッとアート性が増し、敷居は高まりましたけど、最初から最後まで圧倒されっぱなしの作品は5年に1枚、もしかしたら10年に1枚というレベルじゃないでしょうか。デジタル配信で曲単位で聴くことが主流になっている今だからこそ、こういうトータル性の高い作品の存在価値が高まってくると思います。

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2. F.A.M.E. / Chris Brown
デビュー時から好きなアーティストではあるんですが、年間ベストで彼のアルバムをトップ10に入れたのは初めて。
統一感はないものの、そこに方向性の迷いは一切なく、歌っても踊っても一流ということをより広くアピールした作品に仕上がっていて大満足でした。

3. 4 / Beyonce
全米セールスもようやく100万枚に届いたというレベル(まぁ、それでも今年リリースのR&Bアルバムではベストセールスらしいですけど…)、そしてグラミーでもほぼスルーと言ってもいいくらいで、普通に見れば失敗作の烙印を押されてもおかしくない状態なんですが、自分の中では彼女のソロの最高傑作だと思っています。
人によって好きな曲が全く違うというのも、Beyonceの多才っぷりが見えますね。

4. Man On The Moon: End Of The Day / Kid Cudi
2009年リリースの旧作ではありますが、これだけ独創的だと古臭さは皆無ですね。楽曲単位で飛び抜けたものがないのが幸いして統一感抜群、夜に独りで聴くとその世界にトリップできて変な脳内物質を分泌しまくりです。

5. Watch The Throne / Jay-Z & Kanye West
両者のソロ作を超えるクオリティだったかと問われると微妙なところですが、一つ一つの楽曲のクオリティが高く、二人の楽しそうなパフォーマンスを見ていると、テーマとかそんなのはどうでもよくなりますね。Kanyeの最新作の世界観を持ち込みながらも、お得意のサンプリング攻勢が炸裂した佳作です。

6. Take Care / Drake
後半の印象の薄さがとにかく残念。しかし前半は、歌ってもラップしても誰と組んでも見事にハマった完璧な内容です。彼なら駄作になることはないだろうと思っていても、ちゃんと期待値を超える作品になっていて、これなら当分彼のアルバムは発売日に買うことになりそう。

7. Untitled / R. Kelly
四つ打ちにヨーデルに…とR. Kellyの節操のなさがプラスに作用した快作。
最近の彼のアルバムは1年以上遅れて聴く感じになっていますが、このペースで昨年リリースの「Love Letter」も来年の早いうちに手に入れようと思っています。

8. My Life2... The Journey Continues (Act1) / Mary J. Blige
まだまだ聴き込み足りませんが、やっぱり彼女の歌には独特のパワーがあるんだなと改めて実感させられた1枚。ヒップホップ・ソウルのパイオニアとして語られることも多いアーティストですけど、「The Breakthrough」以降はバラードでの歌力に惚れ込むことが増えてきました。

9. Basic Instinct / Ciara
レビューで書いた中途半端という印象は変わっていませんけど、何だかんだ言って繰り返し聴きたくなるアルバムで、買ってから4ヶ月くらいはたまに思い出したように聴いていました。やっぱりCiaraの細声とダンサブルなサウンドは好きなんだなぁ。ロクにプロモーションもされなかったようでセールス的には大失敗に終わってしまいましたが、「Heavy Rotation」あたりはシングルカットしてPVを撮ってほしかったところです。

10. Talk That Talk / Rihanna
毎回新しい面を見せてきた人だけに、前作「Loud」と印象が変わらないのはやはり減点ポイント。とはいえ、楽曲単位では前作よりも遥かに好きなものが多く、中でも「Where Have You Been」と「We Found Love」の並びは身体を動かさずに聴くことは不可能です。

満点をつけたKanye West以外は、レビューで8点を付けるのがせいぜいといったところ。そのKanyeが昨年末リリースということを考えれば、今年は不作と言っていいかもしれません。トップ10を見渡しても、目新しい名前はKid Cudiくらい。
Lupe FiascoやRobin Thickeが期待以下だったのも残念。しかし、レビューでは厳しいことを書いたCiara、Lady GaGa、Big Seanあたりは聴き込むごとに評価が上がったので、気長に聴いていこうと思います。

部門賞はこちら

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ジャンル : 音楽

2011 BEST MOVIE

今年の観賞数は76作品(内、映画館では6作品)。しかし、再観賞を含めれば98作品ということで、35年生きてきて最高の数字を出したかと思います。ただ、DVDは50円や100円レンタルの期間中にまとめて借りて、それを消化するために必死に観た側面もあり、1本1本はあまり集中できなかったというのが正直なところ。それを反省点に、来年はもう少し厳選するつもりです。週1ペースでいいかな。
とはいえ、「アメイジング・スパイダーマン」や「ダークナイト ライジング」は見逃せませんし、「ヒミズ」や「メランコリア」といった注目作も続々と公開されるので、映画館に足を運ぶ回数は減らさずにいきたいところです。

1. 127時間
今年は上位2作品が頭一つ抜けた感じでしたが、限定された舞台で最後まで飽きさせないなど、その演出から監督のセンスが感じられたこちらを上にしました。年明け早々DVDとBlu-rayがリリースされるのでもう一度観てみたいな。

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2. ブラック・スワン
「127時間」はどちらかと言うと冒険心溢れる男性向けだったので、女性はこちらの方が楽しめるかもしれません。ナタリー・ポートマンの迫真の演技もあり、狂乱モードのラストはものすごくインパクトがありました。中盤に若干ダレたので、そこだけが残念。

3. ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
松たか子は文句なし。「告白」とはまた違う、女性としての美しさが見えてますます好きになりました。彼女だけでなく、浅野忠信や妻夫木聡もよかったですし、原作にないストーリーも違和感なく挿入されていて、見応えがありました。太宰の原作モノとしては「パンドラの匣」の方が好きですけどね。

4. 塔の上のラプンツェル
久々のディズニーでしたが、これまでのプリンセス像を覆す活発なラプンツェルの姿が現代の女性像にもマッチして痛快でした。映像の進化もちゃんと面白さに直結していて、いつかまた(今度は3Dで)再観賞したいと思わせてくれます。

5. X-MEN ファースト・ジェネレーション
続編を重ねるごとに無理矢理感が募り、ファンを失望させるシリーズ物が多い中、スピンオフという自由な場を活かして新たなチャレンジを成功させた作品。「X-MEN」でこれだけ深みを感じられるとは到底考えられませんでした。

6. つぐない
タイトル通り、"つぐない"について深く考えさせられる作品。まだ幼い少女が小さな過ちを犯したことで大きな責任を背負うことになる…。舞台は違えど、身近でいつ起きてもおかしくないような内容なんですよね。

7. 英国王のスピーチ
昨年~今年の賞レースの目玉だった作品。残念ながら期待を超える作品ではなかったものの、最後には心地よい高揚感を得られました。

8. 母なる証明
いかにも韓国といった風の残虐な描写もインパクト大ですけど、ちょっとしたボタンのかけ違いでどうしようもない結末に向かっていってしまう展開はかなり好みです。ウォンビンの作品は初めて見ましたけど、アイドル的な人気なんだろうという予想を裏切る迫真の演技でした。

9. マイ・ブラザー
内容には不満が多々あり、腑に落ちない点もあるものの、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンの演技ですべてをカバーしていました。特に新境地を切り拓いたトビーは、今後の出演映画が本当に楽しみです。

10. フローズン・リバー
生きるためには選択肢を持てないという人々が世の中にはたくさんいるということを、映画を通じて久々に考えさせられた作品。知っている俳優が誰も登場していなかったという点も、感情移入の手助けになったかもしれません。

続いて部門賞

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テーマ : ★おすすめ映画★
ジャンル : 映画

2011 BEST GAME

今年遊んだゲームのベスト10。ソフト名クリックでレビューに飛びます。
その前にプレイ時間のベスト5は以下の通り。
1. 戦国無双3 (Wii)
2. 大乱闘スマッシュブラザーズX (Wii)
3. ドラゴンクエスト6 幻の大地 (DS)
4. Fitness Party (Wii)
5. THE LAST STORY (Wii)


この3年くらいはゲームをする時間が徐々に減少。1月に「戦国無双3」を買い、夏に「スマブラX」を借りた頃はかなりハマったんですが、それ以外の時期は他のことに興味が向いている時の方が多かったです。ただ、半月前からは「シレン5」に大ハマり…。
そろそろ欲しいと言ってから結構な年月が経っているPS3は来年こそ欲しいですが、3DSも予想以上のペースでソフトが充実してきているので、最低でもどちらかを買うつもりです。3DSは「ファイアーエムブレム 覚醒」が4/19に出るらしいからなぁ。欲しいなぁ…。

1. 大乱闘スマッシュブラザーズX (Wii)
スマブラが特別好きなわけではないんですが、今回は横スクロールのモードにステージ作成、コレクション要素、そしてオンライン対戦…。続編が要らないんじゃないかと思えるほどのサービス精神に感服致しました。借りたソフトですけど、持っていれば人が集まった時に重宝するんじゃないかな。

大乱闘スマッシュブラザーズX大乱闘スマッシュブラザーズX
(2008/01/31)
Nintendo Wii

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2. ゴーストトリック (DS)
ストーリーと謎解き重視のアドベンチャーゲームなので仕方ありませんが、10時間程度で遊び終えてしまうボリュームの少なさは残念。しかし、二転三転する練り込まれたシナリオは最後まで飽きさせませんでした。間接的に関与して未来を変えるゲームシステムや、個性溢れまくるキャラクターなど、センスを感じる作品。

3. THE LAST STORY (Wii)
ボリューム不足の上にやりこみ要素が少ないし、シナリオが王道すぎて面白みに欠けるということで、発売時から賛否両論だったようですが、自分は肯定派。
移動中にパーティー内での会話が楽しめるところや、自分が今まで体験したことがないような戦略性のあるバトルが新鮮でしたね~。

4. マリオカートWii (Wii)
まともに遊んだのはゲームキューブ版以来7年ぶりですが、それと比べても大きな進化はなし。しかし、新たに加わったオンライン要素との相性は抜群でしたね。初心者お断りとなりがちなオンライン対戦ですが、運も大切なこのゲームなら誰でも楽しめるはず。

5. ラジアントヒストリア (DS)
「街」や「428 ~封鎖された渋谷で~」のようなアドベンチャー好きにはたまらない、過去に戻って未来を変えていくシステムがRPGとしては斬新。戦闘も戦略性と自由度を兼ね備えたものになっていますし、何より操作性やテンポの面でストレスを感じさせないという基本的なことがきちんとできているというのが好印象でした。

6. 戦国無双3 (Wii)
今年ダントツで遊んだソフト。
技術が上達するとか、戦略性が豊かとか、そういうゲームではないのに、ただ敵を斬り倒してレベルアップさせているだけで十分楽しいんですよね。

7. 不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス (DS)
買ったばかりなのでレビューはありませんが、現在どっぷり浸かっているのがこれ。シリーズで最後に遊んだ「3」は演出面に力を入れたことでテンポが犠牲になりましたが、今回は新要素もピタリとハマり、複雑でありながらも遊びやすくなっていました。
何より、携帯機との相性がよすぎてやめられません!

8. みんなのリズム天国 (Wii)
大勢で遊ぶ機会が少なく、大画面の恩恵にはそれほど与ることができませんでしたけど、ゲーム自体は大安定。二人用のエンドレスゲームスはバカバカしくて大爆笑できます。

9. ディシディア ファイナルファンタジー (PSP)
まずはPSPとは思えないムービーのクオリティに驚かされました。ゲーム自体はアクションに慣れた人でないと難しいかなと思いますが、FFらしいレベルアップとアビリティのおかげで長く遊べる工夫がされているので、本体を持っていたらハマったかもしれません。

10. タクティクスオウガ 運命の輪 (PSP)
帰省するたびに弟のPSPでコツコツ進めているソフト。リメイクなので新鮮味は皆無ですけど、元が名作なので熱中度は相変わらずです。運命の輪システムのおかげで失敗してもリセットせずに済むのが嬉しいところ。

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テーマ : ゲーム雑記
ジャンル : ゲーム

2011 BEST BOOK

今年読んだ本は新規の小説とエッセイに限定すれば21作。再読本や他ジャンルを含め、上下巻を分ければ昨年以上の28冊になり、一応目標値には達しました。ただ、海外文学に関しては1冊しか読めなかったので、来年は5冊を目標にします。

1. 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
これだけエンターテインメント色の強い作品を年間ベストに選ぶのは珍しいことかも。
ベストセラー小説という情報と、オシャレ感を出そうとしている表紙が、かえって自分を遠ざけていたんですが、これは完全に食わず嫌いでした。新しい人物が登場するたびにこれほどワクワクする作品にはなかなか出会えません。今さら感はあるものの、来年は他の作品も読んでみようと思います。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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2. 1Q84 BOOK3 / 村上春樹
熱中度ではこれがナンバーワン。ただ、昨年もBOOK1、2を2位に選出したので控えめな順位にしました。長編としては「ダンス・ダンス・ダンス」以来となる楽しさ。3冊とも借りて読んだので、文庫化されたらすぐに購入して再読したいです。

3. 悪人 / 吉田修一
昨年読んだ「パレード」と「横道世之介」がどちらもそこそこ止まりだったので、あまり相性がよくないかもと感じていた吉田修一ですが、これは当たりでした。映画の方が話題になりましたけど、自分は原作の方が好き。
下巻のレビューはこちら

4. 桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ
読みやすいのはもちろん、作者の年齢に見合った、嫌味なく若々しい描写に惹かれました。思い出すのも恥ずかしい、でも楽しかった自分の学生時代と照らし合わせてこそばゆい気分になったなぁ。

5. チョコレートコスモス / 恩田陸
もしかしたら、恩田陸は好きな女性作家のトップポジションを宮部みゆきから奪ったかもしれません。それくらいどれを読んでも満足できます。
これは過去に読んだ彼女の作品と比較するとストレートな内容で、その点だけが物足りないですが、役者という特殊な職業の中で主人公が抱く様々な感情が見事に描かれていました。

6. 悪の教典 / 貴志祐介
上巻で抱いた期待を考えればだいぶ肩透かしな下巻の展開でしたが、それはそれでものすごく怖かったし、展開が気になって楽しめました。
下巻のレビューはこちら

7. しをんのしおり / 三浦しをん
この人のエッセイに外れなし。妄想のバイブルと言ってもいいくらいの面白さですし、興味の幅を広げるきっかけにもなります。自分は「夢のような幸福」で取り上げられていた「嵐が丘」が読みたくて仕方なくなりました(今年は光文社から新訳も刊行されましたし)。
古本屋で別のエッセイも手に入れましたが、重い作品を読んだ後の息抜き用に取っておきます。

8. 困ってるひと / 大野更紗
笑えるかどうかは人それぞれでしょうが、お涙頂戴的になりがちな闘病記がここまで明るく書き上げられたというのがとにかく新鮮でした。でも、明るいからこそ病気の壮絶さも伝わってくるんですよね。インパクトという点では今年トップクラス。

9. ヴィヨンの妻 / 太宰治
どうやら自分は太宰が好きらしい…ということを実感した作品。トータルの魅力は「人間失格」の方が上ですが、人間味溢れる登場人物に加え、「パンドラの匣」や「グッド・バイ」では彼の陽の部分も垣間見えて楽しめました。
今後もゆっくりペースで他の太宰作品を読んでいきたいですね。

10. さよなら、愛しい人 / レイモンド・チャンドラー
「ロング・グッドバイ」の感動再びとはいきませんでしたけど、大好きなフィリップ・マーロウの違った一面を見られたのが嬉しかったです。チャンドラー×マーロウ×村上春樹とくれば、次は「リトル・シスター」ですか。また2年かけて読むとするかな。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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