全仏オープンテニス2018 決勝

Simona Halep(1) - Sloane Stephens(10) 3-6, 6-4, 6-1

ルーマニア初の女子GSチャンピオンを待ち望むファンが多かったのか、試合前からシモナコールが止みませんでしたね。現在、赤土の女王と呼ぶに最も相応しいプレイヤーであり、過去3度GS決勝に進みいずれもフルセット戦いながらあと一歩届かなかったタイトルを取らせてあげたい気持ちはそれだけ強かったんだと思います。

しかし、やはり緊張していたのか、序盤は凡ミスが目立ちましたね。攻めてもショットの深さや角度が足りずにスティーブンスの守りをなかなか崩せません。対するスティーブンスの方はプレッシャーを感じさせない落ち着いたプレーで、無理せずラリーができていたように思います。ハレプの攻撃が単調になっていたおかげであまり走り回る必要がありませんでしたし、多少振られてもスライスの返球が深く入っていたのも展開を有利にできた一因。

それでも厳しい敗戦を経験してきたハレプは見事な立て直しを見せました。元々引き出しが多い選手ではないので展開自体はさほど変わらないんですが、強打よりもボールの高低差や左右へのプレースメントを重視することで流れを引き寄せ、第2セットは先にブレイクされたところから逆転に成功。序盤にいいプレーをしていたスティーブンスは徐々にトーンダウンしてしまいましたね。
ファイナルセットは一球たりとも諦めるものかという気合いで一気に5-0と畳み掛け、勝敗を決めにかかったハレプ。特に第3ゲームラストの執念のラリー、彼女の守備力の高さに運も味方した第4ゲームの最後2ポイントは痺れました。

スキアボーネやバルトリなど、この10年でも低身長のGSチャンピオンは誕生しましたけど、ツアーを牽引するほどとなるとエナン以来ですね。しかも天才型ではなく、努力と忍耐で着実にキャリアを築いてきたプレイヤーなので喜びもひとしお。彼女ならまだまだGSタイトルも取れるでしょう。今後も応援していきます。
敗れたスティーヴンスもマイアミの優勝と今回の決勝進出で、全米タイトルがフロックではなかったことを証明しました。ランキングもこれで一気に4位まで浮上。今後のGSの優勝予想からは外せなくなりましたね。
ウォズニアッキやハレプといった苦労人が念願の初タイトルという、個人的には珍しく後味のいい終わり方をしている今年のGS。ウィンブルドンも楽しみになってきました。
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全仏オープンテニス2018 準決勝

Simona Halep(1) - Garbine Muguruza(3) 6-1, 6-4
Sloane Stephens(10) - Madison Keys(13) 6-4, 6-4


ハレプはGSで過去3回決勝に進んだ経験をしっかり活かしていますね。相性が悪かったムグルザに対して守り勝つのではなく、序盤からラリーを支配することに集中していきなり5-0とリード。第2セットは互角の戦いになりましたが、4-4からの第9ゲームは両者に何度もゲームポイントとブレイクポイントが行き交いましたが、何とかキープに成功したハレプが勢いそのままに第10ゲームをブレイクして決勝進出を決めました。

ムグルザの方は勝ち越していた相手だっただけに今回も実力が出せれば勝てるという自信があったのかもしれませんけど、想像以上に攻撃的だったハレプ相手に受け身になったか、なかなか調子を上げられませんでした。準々決勝のシャラポワ戦がよすぎたというのも一因かもしれません。
とはいえ、彼女は全仏では6年間で4度ベスト8以上という安定した成績を残しており、来年以降も全仏のタイトル争いには確実に絡んできそうな存在になりました。

そしてハレプの決勝の相手はスティーブンスに決まりました。スティーブンスがクレーに強いイメージはなかったんですが、調べてみると全仏では2012年から4年連続で4回戦進出の実績があったんですね。確かにアメリカ人プレイヤーにしてはロングラリー型ですし、しっかり構えて打つだけの余裕が生まれやすいクレーは意外と合っているのかも…。

そんな上り調子の二人の決勝。過去の対戦成績はハレプの5勝2敗で、最近は4連勝中。クレーでは2度対戦があり、どちらもハレプが勝っているなど、相性面ではハレプが圧倒的有利。
しかし、スティーブンスの爆発力は侮れません。彼女のストロークは棒立ちで力みがないフォームから繰り出される強力なフラットで、安定感には欠けるもののハマってくればスーパーショットの嵐になります。昨年の全米後のスランプから一転、マイアミ制覇から再び上昇気流に乗り、2度目のGSタイトルを狙います。
僕自身は100%ハレプの応援に回るつもりですが、タイトルへの執念がプレッシャーとなってのしかかってこないことを祈るのみです。

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全仏オープンテニス2018 4回戦~準々決勝

 <Fourth Round>
Simona Halep(1) - Elise Mertens(16) 6-2, 6-1
Daria Kasatkina(14) - Caroline Wozniacki(2) 7-6(7-5), 6-3
Garbine Muguruza(3) - Lesia Tsurenko 2-0 ret.
Sloane Stephens(10) - Anett Kontaveit(25) 6-2, 6-0
Angelique Kerber(12) - Caroline Garcia(7) 6-2, 6-3
Madison Keys(13) - Mihaela Buzarnescu(31) 6-1, 6-4
Yulia Putintseva - Barbora Strycova(26) 6-4, 6-3
Maria Sharapova(28) - Serena Williams walkover.

 <Quarterfinals>
Simona Halep(1) - Angelique Kerber(12) 6-7(2-7), 6-3, 6-2
Garbine Muguruza(3) - Maria Sharapova(28) 6-2, 6-1
Sloane Stephens(10) - Daria Kasatkina(14) 6-3, 6-1
Madison Keys(13) - Yulia Putintseva 7-6(7-5), 6-4


危なかった…。ハレプが負けていたら準々決勝は応援側全滅で、全仏終了となってしまうところでした。やはり現在最も赤土で結果を残せるのはハレプですね。しかし次の相手は過去1勝3敗と相性の悪いムグルザ。ムグルザはここまで1セットも落とさない盤石の勝ち上がりで、最も優勝に近い位置にいるように思えます。あえて不安材料を挙げるとすれば、3回戦以降の試合時間が短すぎるせいで、競った場面で地力を発揮できるかという点と、ハレプ相手の唯一の敗戦がクレーコートだという点ですね。
ちなみに、勝った方が来週のナンバーワン確定です。

シャラポワはせっかく3回戦でプリスコワに快勝して調子を上げてきていたのに、セリーナが4回戦を棄権してしまったためにリセットされてしまった感じ。年に一度くらいある気の抜けた敗戦がここで出てしまいました。ショックは大きかったですが、前哨戦の結果からすればベスト8は上出来。すぐ後にウィンブルドンも控えていますし、切り替えてがんばってもらいましょう。

そしてもう一人期待していたカサッキナはウォズニアッキを破る殊勲を挙げながらも、スティーブンスのパワーには屈しました。第1セット、1-4から3-4まで追い上げながら次のサービスゲームを40-0から落としてしまったのが大きかったですね。試合運びにはまだ難があるカサッキナですが、シャラポワ同様前哨戦がパッとしなかった中、ベスト8は合格点。

ベスト4が出揃った時点で僕の応援はハレプ一択になりました。全豪ではケルバー戦で消耗した結果、満身創痍で決勝に挑むことになってしまいましたけど、今回は終盤で攻撃型のプレイヤーと戦う分、ロングラリーに苦しむ可能性は低いと思います。半面、昨年のオスタペンコのように相手が絶好調だとパワーで押し切られる可能性もあり、最後まで安心できませんね。

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全仏オープンテニス2018 1~3回戦

試合数が多いので、アップセットと一部の注目試合だけ…。

 <First Round>
Garbine Muruguza(3) - Svetlana Kuznetsova 7-6(7-0), 6-2
Kateryna Kozlova - Jelena Ostapenko(5) 7-5, 6-3
王薔(Qiang Wang) - Venus Williams(9) 6-4, 7-5
Julia Goerges(11) - Dominika Cibulkova 6-4, 5-7, 6-0
Mariana Duque-Marino - Anastasija Sevastova(20) 4-6, 6-1, 6-3
Yulia Putintseva - Johanna Konta(22) 6-4, 6-3
Andrea Petkovic - Krystina Mladenovic(29) 7-6(12), 6-2
Katerina Siniakova - Victoria Azarenka 7-5, 7-5


ディフェンディングチャンピオンのオスタペンコがいきなり敗退。昨年は全仏制覇後もそれなりに結果は残していたように思えるのでプレッシャーには強いタイプだと思っていましたが、元々ムラがある選手なので単に乱調だっただけかもしれません。これで昨年の優勝ポイントのほとんどを失うことになったものの、トップ10付近には残れますし、逆に心機一転がんばれるんじゃないでしょうか。

スヴェタはやはりムグルザに及ばず。第1セットは競っていたので少し期待してしまいましたが、やはり勝ち慣れていない状況で優勝候補と渡り合うのは厳しかったか。次は苦手な芝季ですけど、かえって気楽に応援できそう。
それにしてもアザレンカも初戦敗退とは…。

Barbora Strykova - 奈良くるみ 1-6, 6-3, 6-4

奈良はストリコワの乱調でセットを先取したものの、そのせいでストリコワがレベルを上げてきた時に対処し切れなかった模様。終盤になっても相手のサーブに対応できず、ボレーの餌食になってしまっていました。ストリコワのネットプレーはさすがですけど、奈良の方もブレイクポイントはたくさんあっただけにもっと早い段階でリターンに工夫が欲しかったところです。

 <Second Round>
Selena Williams - Ashleigh Barty(17) 3-6, 6-3, 6-4
Maria Sakkari - Carla Suarez Navarro(23) 7-5, 6-3
Samantha Stosur - Anastasia Pavryuchenkova(30) 6-2, 7-6(7-1)
Irina-Camelia Begu- 張帥(Zhang Shuai)(27) 6-3, 6-4
Pauline Parmentier - Alize Cornet(32) 6-7(2-7), 6-4, 6-2

 <Third Round>
Simona Halep(1) - Andrea Petkovic 7-5, 6-0
Mihaela Buzarnescu(31) - Elina Svitolina(4) 6-3, 7-5
Maria Sharapova(28) - Karolina Pliskova(6) 6-2, 6-1
Anett Kontaveit(25) - Petra Kvitova(8) 7-6(8-6), 7-6(7-4)
Selena Williams - Julia Goerges(11) 6-3, 6-4
Angelique Kerber(12) - Kiki Bertens(18) 7-6(7-4), 7-6(7-4)
Lesia Tsurenko - Magdalena Rybarikova(19) 6-2, 6-4


2回戦はサプライズはなかったものの、3回戦は荒れましたね。クレー季で好調だったプリスコワとクヴィトワは揃って敗退。そしてスビトリナはまたしてもGSで上位進出できず。年齢的にはまだ23歳なので若いんですけど、トップ10入りして一年以上経っているだけにそろそろ大舞台慣れしておきたいところでしょう。

対照的に、シャラポワとセリーナはどんどん調子を上げていますね。格下相手でも苦しい戦いを強いられていたシャラポワが、ここにきてプリスコワを完璧に封じ込めるとは思いませんでした。いつもならサービスエースを量産するプリスコワを相手にシャラポワの武器であるリターンが冴え渡り、1stサービスが入っても45%しかポイントを与えませんでした。ここまで強いシャラポワは久々に見たような気がします。
次の相手は天敵セリーナ。3回戦で完璧な試合をしてしまっただけに余計に不安になりますけど、このタイミングでセリーナを倒すようだと本格的な復活が見えてきそうですね。

Madison Keys(13) - 大坂なおみ(21) 6-1, 7-6(9-7)

大坂は順当にシードを守った形ですが、勝てる相手だと思っていただけに残念でした。しかし調子が上がらない中、第2セットはタイブレイクまで持っていけたところに成長の跡が窺えますし、悪くないクレーシーズンを送ったと思います。次はまだ相性が見えない芝季。昨年までは目立った結果を残せていませんけど、今季成長が見られるスライスサーブは芝で活きるんじゃないでしょうかね。楽しみです。

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今週のWTA(2018年5月第4週)

 <Internationaux de Strasbourg>
Anastasia Pavlyuchenkova(3) - Dominica Cibulkova(5) 6-7(5-7), 7-6(7-3), 7-6(8-6)


GS前週のトーナメントは棄権者続出になりがちなんですが、珍しく勝つべき人がしっかり勝ち上がりましたね。そして中堅対決となった決勝戦は、全セットタイブレイクという凄まじい内容になりました。案の定二人とも燃え尽きたようで、シブルコワは全仏初戦で、パブリチェンコワも2回戦で敗退してしまいましたけど、全仏直前にこれだけの死闘を繰り広げた両者に拍手を送りたいところです。

 <NÜRNBERGER VERSICHERUNGSCUP>
Johanna Larsson - Alison Riske 7-6(7-4), 6-4


こちらはトップ4シードのうち3人が初戦敗退を喫し、ノーシード同士の決勝という、ある意味前哨戦らしい結果となりました。よく言えば渋め、悪く言えば地味な面子が出場したトーナメントでしたけど、全体的にクレーコーターが多くて全仏直前に一つでも多く実戦をこなしたいという意欲が伝わってくるようですね。

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いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
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