Mutua Madrid Open

 <Quarterfinals>
Victoria Azarenka (1) def. Na Li (8) 3-6, 6-3, 6-3
Serena Williams (9) def. Maria Sharapova (2) 6-1, 6-3
Agnieszka Radwanska (4) def. Varvara Lepchenko 6-4, 6-4
Lucie Hradecka def. Samantha Stosur (5) 7-6 (10-8), 7-6 (8-6)

 <Semifinals>
Victoria Azarenka (1) def. Agnieszka Radwanska (4) 6-2, 6-4
Serena Williams (9) def. Lucie Hradecka 7-6 (7-5), 6-0

 <Final>
Serena Williams (9) def. Victoria Azarenka (1) 6-1, 6-3


賛否両論かと思われたブルークレーですが、実際のところは批判8割、容認2割といった印象で、歓迎している選手はいなかったように思います。話題性ばかりが先行して、滑るコート上で選手は転ばないように動くだけで精一杯。踏ん張りが利かないせいで逆を突かれると即ウィナー、コート外に追い出されると戻れず…ということで、クレーらしい展開重視の試合があまり見られませんでした。

先に攻めて走らせた方が有利なら、アザレンカとセリーナの決勝進出は当然の結果だったかもしれませんね。ラドワンスカやウォズニアッキのように粘りと安定を武器とする選手は、今週はそのフットワークを活かし切れていませんでしたが、最低限の結果を残したと言えるんじゃないでしょうか。

それにしてもセリーナの強さは圧倒的でした。圧巻だったのは、決勝で1stサービスの確率が49%だったにもかかわらず、入った23本のうち14ポイントをサービスエースで奪っていること。準々決勝のシャラポワ戦でも同じスコアで勝利していますが、現在の1位と2位に4ゲームしか許さないとはさすがにやりすぎですよ。実際は同じスコアでも総ポイントは準々決勝の方が20ポイントほど多かったので、シャラポワの方がまだ善戦したのかもしれませんが、決して弱くはない彼女の1stサービスを全力で引っぱたきリターンエースを奪うセリーナの姿に戦慄するだけでした。
アザレンカがGSタイトルとナンバーワンの座を同時に手に入れ、年始から連勝を続けた時はついに世代交代が成し遂げられたと感じたものですが、そんな印象をたった1大会で吹き飛ばしてしまう、圧倒的なテニスでしたね。
余談ですが、大会中にセリーナのラッパーデビュー音源が出回っていました。良し悪しの判断をつけづらいですが、ウォズニアッキがチャリティで歌っていた「Oxygen」と比べれば遥かに良く聞こえます。

ちなみに、アザレンカは昨夏も1年間のブランクがあったセリーナに2敗しています。相性のいいラドワンスカとは今季だけで6度も対戦している半面、負け越しているクヴィトワやウォズニアッキとの対戦はいまだ実現しておらず、女王の座はまだまだ盤石とは言えなさそう。

他に気になったのはクヴィトワやストーサーを破り、ベスト4入りしたフラデッカ。
ビッグサーバーというのは聞いたことがありましたが、フォアバック両手打ちとは驚きでした。試合をしっかり観られたわけではないんですけど、セリーナやストーサーの重そうなサービスとも違う、久々に豪速球を目の当たりにした気分です。トップ100から転落したランキングも55位まで戻し、五輪出場への望みも繋ぎました。ただ、ビッグサーバーはムラがある場合が多いので過信は禁物。

ランキングに目を向けると、11位に浮上したケルバーがドイツのナンバーワンになったことが目を引きます。ペトコとリシキが休んでいる間とはいえ、初のトップ10入りもほぼ確実という状況や今季の安定した成績を前には、何の異論もありません。
そしてキリレンコが地味に16位に浮上し、自己最高位を更新。上位進出は決して多くないので、このタイミングでの更新はやや意外。目標としているトップ10にはまだまだ距離がありますし、15位のイヴァノビッチとのポイント差もありますけど、貴重なテクニック系プレイヤーとしてもうワンステップ上を目指してほしいものです。

さてさて、スヴェタはここにきて調子だけでなくドロー運も下降気味。ローマでは初戦がイヴァノビッチと、またしてもハズレクジを引いてしまいました。マドリッドのアザレンカよりはだいぶマシですが、今回はトップ8シードが1回戦Byeで対戦がないので、セリーナとケルバーに次いで当たりたくない相手だと思っていたんですよ。
そして案の定、負けましたとも! フェドでの勝利はやっぱりスコアを忘れるほど集中していた確変モードだったんだな。五輪出場の可能性がかなり低くなったように思いますが、とりあえず格下に負け続けているスキアボーネやヤンコビッチよりは深刻ではないと捉えて、見守り続けます…。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

今週のWTA (5月第1週)

 <Budapest Grand Prix>
Sara Errani (1) def. Elena Vesnina 7-5, 6-4


エッラーニがクレーコートでは15連勝。3大会連続優勝も達成しました。
トッププレイヤーがプレミアで戦ったりその合い間に休んでいる時に、ひっそりとインターナショナルシリーズで活躍する選手がいますが(パッと思い浮かんだのはペンネッタやメディナ・ガリゲスあたり)、今年はエッラーニがその役割を担っているみたいですね。
あとはプレミアでも目立った活躍ができるかどうか…。マドリッドでも初戦突破しましたけど、次のラドワンスカ姉相手にどの程度の試合ができるのか興味深いところです。

今週の出場はなかったものの、昨年のマドリッドのポイントが消えたためにクヴィトワが4位に転落、代わりにラドワンスカが初のトップ3入りを果たしています。
GSの準決勝にも進んだことがない彼女が、ウィンブルドンやチャンピオンシップスを制したクヴィトワよりも上にいることに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、東京や北京、マイアミを含めた昨夏からのプレミア5大会優勝を考えれば納得のいくランキングだと思います。今年中にGSで準決勝、いや決勝の舞台に立つ可能性だって十分考えられますし、五輪のメダルを掲げる姿も期待してしまいますね。

 <Estoril Open>
Kaia Kanepi (6) def. Carla Suarez Navarro 3-6, 7-6 (8-6), 6-4


1月のブリスベンで完璧なテニスを見せて以来、急激に萎んでしまったカネピがここでプチ復活。彼女についてはこれまで散々ブレイクを予感させながらも不発に終わってきたので、この調子が持続するまではあまり注目せずにおこうと思います。

個人的にはスアレス・ナバロの活躍が嬉しかったな。片手バックって、それだけで幅広い展開ができるところが魅力なんですけど、彼女のバックハンドはぶっきら棒でスタイリッシュさの欠片もないんですよね。しかしそれが個性に繋がっていて妙に惹きつけられるんです。優勝目前にしながら逆転負けを喫してしまいましたが、マドリッドではヤンコビッチ相手に今度は逆転勝ち。得意のクレーで暴れてもらいたいですね!

サーキットに目を移すと、岐阜の5万$に第1シードで出場していた伊達が安定した強さで優勝。オリンピックに出場するために確実にポイントを稼げるところに出て、しっかり結果を出すところはさすがですが、ツアーとサーキットを行ったり来たりだと、トップレベルと渡り合うのも難しくなるような気がします。大会後はすぐにフランスに渡り、10万$に出場するようですが、再来週のストラスブールには出るのかな。

そして、既に始まっているマドリッド。ブルークレーが新鮮ですが、選手からは滑りすぎるという批判的な意見もあるようで…。
スヴェタ&ラドワンスカ姉という、このブログ的には取り上げずにいられないドリームペアが実現するも、メディナ・ガリゲスとサントンハペアの前にあえなく初戦敗退。スヴェタはシングルスでも初戦からアザレンカという超ハズレくじを引き、善戦空しく敗れてしまいましたが、詳しくは来週の記事で書いていこうと思います。
とりあえず、新しいサーフェスで全員が怪我なく終えられるように祈りましょう。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

Porsche Tennis Grand Prix

 <Quarterfinals>
Victoria Azarenka (1) def. Mona Barthel 6-4, 6-7 (3-7), 7-5
Maria Sharapova (2) def. Samantha Stosur (5) 6-7 (5-7), 7-6 (7-5), 7-5
Petra Kvitova (3) def. Angelique Kerber 6-4, 6-4
Agnieszka Radwanska (4) def. Na Li (8) 3-6, 6-2, 6-3

 <Semifinals>
Victoria Azarenka (1) def. Agnieszka Radwanska (4) 6-1, 6-3
Maria Sharapova (2) def. Petra Kvitova (3) 6-4, 7-6 (7-3)

 <Final>
Maria Sharapova (2) def. Victoria Azarenka (1) 6-1, 6-4


フェド杯の疲れは相当なものなのか、ヤンコビッチやコルネがリタイア、イヴァノビッチやシブルコワも初戦敗退を喫するなど、先週出場した選手はほとんどが早い段階で姿を消してしまいました。例外は今週と同じ会場で戦ったドイツチームとオーストラリアチームくらい。

昨年、本大会で旋風を巻き起こした地元ドイツ勢は今年もがんばりました。特に後から伸びてきたケルバーとバーテルがそれぞれウォズニアッキとバルトリを破って存在感を示しましたね。しかし、上位シードには一歩及ばず、現在のランキングトップ4がそのまま準決勝に駒を進めました。準決勝でトップ4が激突するというのは、2009年のウィンブルドン(サフィナ、セリーナ、ヴィーナス、ディメ)以来だそう。どちらかというと速いサーフェスで結果を残していた彼女たちが、クレーでもここまでのプレーをするとなると、今年は彼女たちにセリーナを加えた5人が中心となる可能性が高そうです。

ラドワンスカは今季5敗目の相手もまたアザレンカでしたね。準決勝では腰を痛めていたようで、明らかに本来のプレーではありませんでしたが、本調子だったからといってこの日のアザレンカに勝つのは難しかったでしょう。昨年の東レPPO以降、対戦するたびに歯が立たなくなってきているのが悔しい…。ナンバーワンやGSタイトルを狙うにはアザレンカ対策も必要にはなるでしょうが、もちろん彼女だけを相手にするわけではないので、あまり気にせずこのままがんばってもらいたいところ。個人的には準々決勝、準決勝ともに不用意なドロップショットが目立ったのが気になりました。

アザレンカはラドワンスカの2ndサーブを狙うという定番の作戦に加え、ドロップショットへの対応も完璧でした。加えて、クレー仕様のループボールもラドワンスカには効果的。ドーハでの一悶着が逆にアザレンカの闘争心に火を点けたのか、ラドワンスカ戦になると素晴らしいテニスをするようになってしまいましたね。
決勝も悪くはなかったと思います。ただ、痛めていた手首が集中を妨げていたのか、明らかに覇気がありませんでした。また、これまで対シャラポワで効果的だったカウンターがハードコートほど活きていない様子。シャラポワのショットが攻撃的だったのでドロップショットやネットプレーに繋げるのも難しかったでしょうけど、リズムを狂わずためのループボールは使ってもよかったんじゃないかな。強打の打ち合いというシャラポワのフィールドで勝負してしまったのが敗因だと思います。
ところで、アメリーはシュツットガルトに同行していませんでしたよね。どういった契約になっているんでしょうか。

そしてシャラポワは昨年のローマに続くタイトル獲得となりました。万全な態勢で打てば世界一の攻撃力を誇る(と勝手に思っている)彼女のストロークですが、それをベースライン深くに打ち続けられるのが強みですね。まだまだコート上をスライドする姿はぎこちないし、組み立ても他のコートから変化が見られませんが、本人も話している通り、確かにクレーでのプレーが向上しているように見えます。
ストーサー、クヴィトワ、アザレンカといったこの1年のGSチャンピオンを立て続けに破りましたし(全仏チャンピオンの李娜にはマイアミで完勝)、既に十分なキャリアを築きながらもなお成長を感じさせる1週間でした。

シュツットガルトに上位選手が集まる中、裏のフェズ(モロッコ)を選び優勝を狙ったスヴェタ。しかしこちらも2回戦を途中リタイアしてしまいました。1stに続き2ndセットもリードしてマッチポイントまで握っていただけにガッカリな敗戦ですが、とりあえず早い回復を祈ります。
で、この大会を制したのが20歳のKiki Bertens(キキ・バーテンス?)。WTAのサイトをチェックした時、「ウォズニアッキ、何泣いてんだ?」と思ったらこの人でした。名前を知らないのも当たり前。彼女、ITFのタイトルはいくつか持っているものの、ツアー本戦ではこれまで1勝も挙げたことがなかったんです。ツアー初勝利と初優勝が同じ大会の選手なんて、これまでいたんでしょうか。これまでの実績が実績なので新星現る!とは素直に言えない点もありますが、トップ100入りも果たしましたし、機会があればプレーを確認してみたいものです。

最後に、今週最も衝撃的だったのはペトコの再離脱のニュース!
3ヶ月ツアーから離れ、先週のフェドでの出場はあったもののツアーではこれが復帰戦。自国の大会で元気な姿を見せてくれたと思ったのに、靱帯断裂とは…。もちろんプロである以上、怪我をしないことも実力のうちだとは思うんですが、彼女の場合、毎回毎回あまりにもタイミングが悪くて本当にかわいそうです。再び3ヶ月の離脱ということで全仏とウィンブルドンは諦めるとしても五輪に間に合うかが気になるところですね。全仏が終わるまでに同国のバーテルがペトコの上に来なければランキング上では出場資格は得られますけど、出られるかどうかはっきりしない選手を国は選ぶんでしょうか。五輪は補欠とかってありましたっけ?

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

Fed Cup 2012 SF

フェドカップ以上にネット上で盛り上がったシャラポワのショートヘアー。最初に画像を見た時はさすがにテンションが上がりましたね〜。しかし実はウィッグだったということが後日判明。あの髪型でコートを走る姿が見られないのはかなり残念ですが、「GSで優勝した時よりもたくさんのメールが来た」というジョークも飛び出すほどで、彼女の影響力の強さを改めて見せつけられました。

セルビア 3-2 ロシア
初の準決勝進出で勢いに乗るセルビアがロシアを撃破して決勝進出。
1勝2敗で迎えた第4試合、ヤンコビッチ相手に1セットを落としたスヴェタは第2セット3-0とスタートダッシュに成功するも、そこから5ゲーム連取され追い詰められました。まだまだプレーは不安定。しかし、今回の対戦相手はスヴェタよりもランキングが上ですし、相性の悪かったイヴァノビッチを倒す姿も見られたのでよしとします。イヴァノビッチ戦のラストはスコアを忘れていたようで、気付いた時のリアクション(←4:40以降参照)がかわいいじゃないですか! それにスコアを気にしなければ勝ちビビらないということを計らずも証明してしまったわけで、今後スタッフはスヴェタの視線をスコアボードから遠ざけるための作戦が必要になるような気がします
まぁ、キリレンコとベスニナが待つダブルスまで縺れ込めばチャンスは大きかっただけにシングルスで決着が着いてしまったのは正直残念ですけど、よく考えたら2強を揃えたセルビアに対し、ロシアは4番手と5番手が出場していたわけですからね。さすがの層の厚さです。
ピークは去ったもののまだまだ優勝を狙える力があることを証明したセルビアは、2強が揃うことが優勝の絶対条件。ダブルスでは圧倒的に分が悪いだけに、どちらかがクヴィトワを倒して今回のようにシングルスで勝利を決めてしまいたいところです。

チェコ 4-1 イタリア
イタリアの衰えを感じた一戦でした。クヴィトワに負けるのは想定の範囲内、第2シングルスを確実に攻略してダブルスでガチンコ勝負できれば(しかしこの両国はダブルスも強い…)といったところでしたが、初戦でスキアボーネがサファロワに敗れた時点でその計画は脆くも崩れ去りましたね。
2月のドイツ戦では危ない場面もあったクヴィトワも今回は安定、加えてサファロワもチャールストンの準優勝で調子を上げてのフェドでしたから、タイミングにも恵まれました。シングルス重視のクヴィトワにサファロワ、チェトコフスカ、ダブルススペシャリストのペシュケ(ペアとしてはフラデッカとフラバコワ)、ダブルス要因であると同時に第3のシングルスとしても起用できるベネソワなど、様々な状況に対応できるのがチェコの強み。クヴィトワの状態次第ではありますが、2連覇の可能性はかなり高いんじゃないでしょうか。

さて、準決勝と並行してプレーオフも行われました。上の4チームと来季戦うのはアメリカ、オーストラリア、スロバキア、そして日本です。ヨーロッパ勢で占められた今年より多彩で面白くなりましたね。
日本のWG復帰は2007年以来のこと。ベルギーが主力を欠き、若手主体のメンバーだったとはいえ、チャンスをしっかりモノにしたのは見事でした。正直なところ、来季のWGはどこにもトップ20がいて、トップ40プレイヤーもも複数抱える国ばかりなので勝てる気がしませんが、森田や伊達の復調や若手の成長に期待しましょう。組み合わせが決まるのは6/6だそうですけど、ホームでロシア戦が行われる可能性はあるのかな。だとしたら(応援ではなく)観戦に行くかもしれません。

プレーオフで敗れたドイツ、スペイン、ベルギー、ウクライナはWG2に廻り、下から勝ち上がったフランス、スイス、スウェーデン、アルゼンチンを合わせた8ヶ国で戦うことになりました。シングルスの層の厚さでは世界一になりつつあるはずのドイツはオーストラリアのストーサーの牙城を崩せず。ゲルゲスがガイドソワに負けたのも誤算でしたし、3ヶ月戦列を離れていたペトコもまだ万全ではありませんでした。まぁ今年はドロー運も悪かったので、故障を抑えながら経験を積み、来季はWG復帰を果たしてもらいたいものです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

今週のWTA (4月第2週)

アメリーがアザレンカのチームに加入したことは先週書きましたが、スヴェタはモロゾワコーチと袂を分かつことにしたそう。それならアメリーにはスヴェタのコーチを務めてもらいたかったところですが、スヴェタと彼女はビジネスとして成立させるには仲がよすぎるんでしょう。それにアメリーコーチではスヴェタに最も必要な精神力は養われないか…。

そのスヴェタはフェドのセルビア戦に備えて練習中。彼女の他はキリレンコ、パブリチェンコワ、ベスニナとそこそこの面子ですが、イヴァノビッチとヤンコビッチという2トップを揃えたセルビアには分が悪いか…。
また、ベルギーのウィックマイヤーとキムはフェド杯の日本戦に出場しないことを公表しました。ウィックマイヤーの不参加は驚きでしたが、これは日本にとって2007年以来のWG復帰を果たすまたとないチャンスじゃないでしょうか。日本も森田、伊達共に不振が続いていますけど、2日目は故障を抱える森田を温存するくらいの余裕のある戦いを見せてもらいたいところです。

 <Barcelona Ladies Open>
Sara Errani (7) def. Dominika Cibulkova (3) 6-2, 6-2


エッラーニの強さが光ります。今季の獲得ポイントはケルバーやウォズニアッキに次ぐ第7位。調子の上がらないイタリアのベテラン勢に代わり、一人気を吐いています。ヴィンチと組んだダブルスも、今季は5度の決勝進出で3つタイトルを取っていますけど、そういえば初優勝となった2月のアカプルコでも単複で優勝していましたね。こういう時はテニスが本当に楽しいだろうな。
それにしてもこの大会は、2010年のスキアボーネ、2009年と2011年のヴィンチに続いてイタリア勢の独占状態です。今回はダブルス決勝の相手もスキアボーネ&ペンネッタで、オール・イタリアンだったんですよね。せっかくのレッドクレーなんだから、スペイン勢もがんばれ!

優勝を期待していたシブルコワは一歩及ばなかったものの、クレー初戦で調子を取り戻せたことは大きな自信になったことでしょう。今季はこれまで勝ちに見放され、ウォズニアッキやアザレンカ相手といった相手から金星目前まで迫りながら逆転負けを喫するなど非常に厳しい状態でしたから。

 <e-Boks Danish Open>
Angelique Kerber (2) def. Caroline Wozniacki (1) 6-4, 6-4


五輪の影響で開催時期がズレたこちらはハードコートのトーナメント。
自国で3連覇が懸かったウォズニアッキでしたが、残念ながら決勝で好調ケルバーに敗れました。ただ、決勝を通して観たわけではないんですけど、ウォズニアッキとしては悪くない負け方だったと思います。特にバックハンドの攻撃意識がはっきり現れていて、リターンから攻めたり早い段階からコースを変えたりしていました。まだ攻めた時にポジションが中途半端になり、相手の切り返しに対応できないことはあるものの、それも経験で対処できるようになるでしょう。懸念材料としては、ケルバー以上に攻撃的な相手でも同じような展開を作れるか、そしてクレーコートでもその姿勢を貫くことができるかといったところでしょうか。

それにしてもケルバーの躍進は目覚ましいものがありますね。ラドワンスカ・キラーというのももはや過去のイメージ。今やどのトッププレイヤーとも互角に渡り合えるようになりました。ペトコ、ゲルゲス、リシキに続けとブレイクした彼女も、国内ナンバーワンの座が目前まで迫りました。クレーの適性は分かりませんが、ウィンブルドン後まで守るポイントは全くと言っていいほどないので、故障さえなければトップ10入りも間違いないんじゃないかな。
ちなみに、こちらもエッラーニ同様2月以来、2つ目のツアータイトルです。

そして、ダブルスでは伊達、藤原組が優勝。藤原は全仏ベスト4の実績もありますし、フェドでも長年日本を引っ張るなどダブルス巧者というイメージがありますが、意外にもツアー優勝は初めてのようですね。おめでとうございます!
伊達はシングルスでなかなか勝ちに繋がらないので素直に喜べないものの、この流れをフェドにも繋げてレッドクレーで暴れてほしいものです。ハードでも勝てないんだから、クレーは苦手なんて言っていられないはず。



※4/17追記:不振から抜け出せないヤンコビッチが、ゼリコ・クラヤン氏をトライアルベースで雇ったそう。クラヤン氏はいつの間にかシブルコワとのタッグを解消していたんですね。サフィナのコーチ時は鬼の形相ばかりで、シブルコワを指導している時は兄弟のように仲良しに見えたクラヤン氏ですが、ヤンコビッチ相手にはどんな表情を見せてくれるんでしょうか。東レPPOで確認するためにもしばらくがんばってもらいたいものです。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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