マジック・イン・ムーンライト 他

マジック・イン・ムーンライト ★★★★★★★★☆☆
マジシャンと霊媒師の対決という、ありがちながら単純明快な設定が魅力のウディ・アレン監督作品。科学で証明できない出来事にはすべてタネがあると信じてやまない天才マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)は、友人に依頼され評判の霊媒師であるソフィ(エマ・ストーン)の謎を解きに近づくが…といった話。
コリン・ファースはちょっと偏屈でユーモラスな役を演じさせたら世界屈指だと思いますし、エマ・ストーンは素直でキュートな女性というのがぴたりとハマっていました。二人の演技だけでも観る価値があったというもの。特にソフィに心を許してからのスタンリーの豹変っぷりは微笑ましくて、歳の差を感じさせない素敵なカップルでした。
ただ、全体的に淡白で、肝心のストーリーとコメディ要素は少し物足りませんね。「ミッドナイト・イン・パリ」に近いファンタジーの香りも漂わせながら、どちらの要素も及んでいません。主演の二人に魅力を見出すことができなければ平凡なレベルかもしれません。「人生にはウソも必要」というテーマは、個人的にかなり好きですが。



アントマン ★★★★★★★☆☆☆
世界がどんどん広がるマーベル系の中で1.5cmのサイズに縮小するヒーローがかっこいいわけがないと思っていたんですが、庶民的なところが意外なほどかっこよかったです。主人公が前科持ち、でも悪党ではなく娘想いの平凡な男という点も親近感が沸く要素。そしてヒーローになる動機も非常に解りやすいですね。
映像面でも、縮小化と元に戻るアクションを繰り返すだけで、斬新なアクションが生まれています。サイズが変わる時の視覚効果もスピーディーで爽快。敵の体内に入って元の大きさに戻るだけで殺せるじゃないかと思わずにはいられなかったんですが、それだと相当残忍な映像になってしまうから無理か…。それと、迫力に関してはやはりマーベルの他作品には劣るかな。
小さなアリがワラワラと動くシーンもあるので、昆虫が苦手な人は厳しいかもしれませんけど、それ以外は万人が楽しめる王道のアクション作品ではあると思います。
あと、脇役でいつもきらりと光るマイケル・ペーニャは、今回もコメディ部分を担って大安定の存在でした。
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テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

'16 11/18 Music Chart

Billboardと自分のランキングを融合させた独自の隔週Music Chart。
カッコ内は前回の順位。<>内は順に登場回数と最高位になっています。

(1)1. 24K Magic / Bruno Mars <2,1>
(2)2. Closer / The Chainsmokers feat. Halsey <8,2>
(3)3. Starboy / The Weeknd feat. Daft Punk <4,3>
(5)4. Heathens / twenty one pilots <8,3>
(6)5. Let Me Love You / DJ Snake feat. Justin Bieber <7,5>
(7)6. Broccoli / D.R.A.M. feat. Lil Yachty <5,6>
(9)7. Side To Side / Ariana Grande feat. Nicki Minaj <3,7>
(4)8. Cheap Thrills / Sia feat. Sean Paul <17,1>
(13)9. Juju On That Beat (TZ Anthem) / Zay Hilfigerrr & Zayion McCall <2,9>
(8)10. Cold Water / Major Lazer feat. Justin Bieber & MO <8,3>


Bruno Marsが堅調にトップの座を守っています。次の1位候補は新作リリースを控えたThe Weekndでしょうか。
Zay Hilfigerrr & Zayion McCall(ゼイ・セルフィガー&ゼイオン・マッコール)は着実にポイントを伸ばしているものの、よくてトップ5といったところ。ストリーミングの勢いはそれなりにあるんですけど、後述の15位の曲の陰に隠れてしまっているような…。


(11)11. I Hate U I Love U / gnash feat. Olivia O'Brien <3,11>
(17)12. False Alarm / The Weeknd <2,12>
(12)13. Fade / Kanye West <6,9>
(19)14. Don't Wanna Know / Maroon 5 feat. Kendrick Lamar <2,14>
(NEW)15. Black Beatles / Rae Sremmurd feat. Gucci Mane <1,15>
(10)16. Treat You Better / Shawn Mendes <7,6>
(14)17. Famous / Kanye West <17,7>
(18)18. Sorry / Beyonce <14,10>
(RE)19. Formation / Beyonce <14,8>
(NEW)20. Fake Love / Drake <1,20>


11位以下での注目曲は何といっても「Black Beatles」。これは既にBillboardでも1位になっていて、このチャートでも次週は間違いなくトップ3あたりまで上がってきそうなので、PVはその時に紹介しますが、これは今巷で話題のマネキンチャレンジで使われたことでヒットに。それを本家The BeatlesのPaul McCartneyがチャレンジしたことでさらに大規模な話題となっています。

そして20位にはDrake。精力的に活動する彼は最新作「Views」がまだまだヒット中だというのに、12月にはレーベルのコンピレーションアルバム「More Life」をリリースするそう。これはそのアルバムに提供しているうちの1曲です。

今回は初登場曲でないPVにしましょう。14位に浮上したMaroon 5(マルーン5)です。彼らのシングルにしてはかなり地味な曲で、特に褒めるところも貶すところもありませんね。ただ、Kendrick Lamarを起用する意味はあったのかという点だけははっきりと言っておきたいところ。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

僕∉∉君(僕は君にぞくぞくする)

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昨年、「いいひとバスターズ」で旗揚げした劇団マカリスターの公演。
今回は客演なし。昨年の公演を観ているとはいえ、「本能のイノベーション」から3度目となる井上テテ、宮澤翔以外にはさほど思い入れもないのですが、初日に全員に配付されるという「いいひとバスターズ」のDVDに釣られて行ってきました。

あらすじ

人間の集合Zができると、Zの中に一人邪魔者Xが生まれてしまうという法則があります。
Zの中にXが生まれた場合、そのXを排除するとします。
その結果できたのが集合Yだとすると、今度はYの中にXが出るという、
集合があれば常にXが生まれるという、要は集合には常にXが現れるという法則です。
そのため、人間の集合を円滑にするために、
そのXの身代わりを生み出す研究がすすめられてきました。
そして満を持して、その身代わりが生まれたのです。


解りづらいあらすじですが、要するにどのグループにも一人は邪魔者扱いされてしまう人間がいて、そんな人間を生み出さないためにどうするかということ。
ただ、ストーリーはあってないようなもので、今回の目玉は一人一人が複数のキャラクターを演じ分けているところでしょう。役者が舞台袖にはけて切り替えるのではなく、舞台上に隠してあったり、無造作に置いてあったりする小道具を使って別人になり切る様子はものまね芸人のようで、まさに演劇ならではの手法だなと感心させられました。喫茶店での奥様トークは爆笑しましたし、中でも蓮舫ネタには噴き出さずにいられないほど。

そしてこの気恥ずかしいタイトル。"属する"という意味の記号"∉"が使われているように、実は他人に属する、または他人に属されることを真っ向から描いているんですよね。他人が自分に属しているかのようにワガママに振る舞う人間に対しての皮肉がいっぱいでなかなか痛快。それでいて、終盤の「僕は君に属しているのさ!」というセリフが心を楽にしてくれます。さらに最後の最後には背中を冷たい汗が伝うような気分にもさせられるなど、相変わらずボリューム満点の内容でした。

ただし、不満点もいくつかあって…。
演出面では本作の最大の目玉と言えるレーザー光線。小劇場であの演出は珍しいようですけど、今回の座席はまたしても最前列ど真ん中だったため、客席の最後列まで発せられるレーザーがほとんど確認できずすごさが確認できませんでした。
あと、作品の出来関係なく気になったのが観客のリアクション。冒頭で登場人物が出てきた段階から爆笑が起きるんですよ。その笑いが盛り上がる前から起きてしまうので、事前情報なしで臨んだ身としては逆に冷めてしまうところがありました。こういう小規模の作品を観に来る人は劇団に馴染みのある人が多く、キャラクターが見えた時点で理解できる部分もあるんでしょうけど、極端に盛り上がりすぎるとこちらのアウェイ感が強まってしまうんですよね。個人的に「いいひとバスターズ」ほどハマれなかったのはそれが理由かもしれません。

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

2016年11月後半の注目作

▼MUSIC

◎11/18【24K Magic / Bruno Mars】

前作が意外な充実作だったBruno Marsは今回も先行シングルがよさ気だったこともあり、国内盤を購入しようと考えています。



◎11/30【Here / Alicia Keys】

こちらは既にApple Musicで聴いてはいますが、手元に置いていつでも楽しみたいので国内盤を購入予定。



△11/16【12 Nights of Christmas / R. Kelly】
△11/25【4ever / Prince】
△11/30【A Seat At The Table / Solange】

他も注目作が一気にリリースされます。
R. Kellyはクリスマスアルバム。しかし、スタンダードナンバーを収めたものではなく全曲書き下ろしのオリジナルアルバムというのが彼らしいところ。彼のヴォーカルは間違いなくクリスマスと合っていると思うんですが、問題は"聖なる夜"に相応しいゴスペル寄りの内容になっているのか、あの「12 Play」のクリスマス版として"性なる夜"に仕上げてくるのかといったところ。現時点では購入予定はありませんけど、12月に入ったらApple Musicで聴いてみようかと思います。

Princeはベスト盤。僕の中でも今年に入ってようやくPrinceの評価が高まってきたところなのでベスト盤の発売は嬉しいんですが、作品の詳細を読んでも全盛期の曲を集めたとあるだけで、これまでのベスト盤同様、近年の作品からの収録はなし。権利問題があるとはいえ、昨年リリースの「HITnRUN Phase One」にハマっている身としては残念な気持ちでいっぱいです。

Solangeは先行でデジタル配信されていた最新作の国内盤。僕は既にiTunesで購入してしまいましたが、洋楽、特にR&Bが受け入れられなくなっている昨今の日本で、こうやって国内盤を出してくれるだけでもありがたいところ。

▼GAME

〇11/29【ファイナルファンタジー15 (PS4)】
△11/23【戦国無双 ~真田丸~ (PS3)】
△11/23【とびだせ どうぶつの森 amiibo+ (3DS)】

年末に向けて大作のリリースが始まりますが、この時期はやはり「FF15」でしょう。派生作品やオンライン専用だった「14」を除けば実に7年ぶりとなるシリーズ作品。「13」は革新的な戦闘には惹き込まれたものの、ストーリーは面白くないし進行は一本道だしで苦痛な時間も多かったんですよね。そのため今回の期待値は低めですが、PS4を買ったら遊んでみたい一本ではあります。

「どうぶつの森」は本編を持っていれば無料でアップデート可能。これは嬉しい配慮ですけど、追加された要素のほとんどはamiiboがないと遊べない、つまりNew 3DSでないと意味がないのが残念です。

▼MOVIE

〇11/18【幸福のアリバイ~Picture~】

陣内孝則監督作品というところには魅力を感じられなかったものの、やましげ(山崎樹範)が主演となれば観ないわけにはいきません。映画やドラマでは脇役ばかりで、セリフが少しでも聞ければ満足といったレベルだったので、ガッツリ演技を見られるだけでも楽しみです。そして、結婚おめでとう!

ちなみに、19日からは川越スカラ座で「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」と「グッバイ、サマー」が2週間限定で上映。どちらも気になっていたので一気に観たいところですけど、今は金も時間もありません…。

▼DVD

△11/25【時をかける少女 10th Anniversary BOX】

平凡な近作と、新海誠監督の「君の名は。」の特大ヒットの影響で影が薄くなりつつある細田守監督ですけど、この作品は紛れもなく傑作。ただ、特典満載とはいえ15,000円という価格設定は強気すぎですね。10年前の作品に払う金額ではないでしょう。

▼PLAY

◎11/16【僕∉∉君(僕は君にぞくぞくする)】

劇団マカリスターの3作目。昨年の旗揚げ公演「いいひとバスターズ」以来ですが、初日は「いいひとバスターズ」の記録映像DVDが貰えるということで観劇を決意。既にチケットも確保してあります。

Music Review (2016年11月)

A Seat At The Table / Solange ★★★★★★★☆☆☆
前作でオールド・ソウル路線へと進み新境地開拓に成功したSolangeは、今回さらに独自の道を歩み、オーガニック・ソウルのカラーを強めてきました。Raphael Saadiqと組んだのも成功といったところでしょうか。抑えめなヴォーカルがTweetっぽいなと思っていたら、実際にTweetが2曲で参加していました。
女性の地位向上や自立などをテーマに掲げている点は姉Beyonceの最新作とも共通しているものの、異色コラボとバリエーション豊かなヴォーカルワークでアピールしていたBeyonceに比べるとそのアプローチも控えめで、大作感はない分まとまりのよさで勝負といったところ。
とはいえ、前作でいう「Cosmic Journey」のように毛色が違って耳が留まるような曲も欲しかったですね。この統一感で最後まで引っ張るにはやや個性に欠けるかなとは感じました。

◆前作の評価
「Sol-Angels And The Hadley St. Dreams」 ★★★★★★★★☆☆

「Cranes In The Sky」(US74位、US R&B28位)


Joanne / Lady GaGa ★★★★★★☆☆☆☆
Apple Musicにてデラックス盤を聴いています。
ポップ・アイコンとして君臨していたGaGaが正統派ヴォーカリストとしての一面を見せてきた最新作。元々歌唱力も評価されていましたけど、2014年にリリースしたTony Bennettとのコラボアルバムが好評だったことも後押しになったことでしょう。彼女の楽曲には面白いものがたくさんありますけど、アルバム単位での魅力には乏しいところがありましたし、特に3rdアルバム「Artpop」は迷走気味にも思えたので、この路線変更は必要不可欠だったと思います。ナチュラルメイクの彼女を見て、こんなに美人だったんだ…という気付きもありましたしね。
しかし、やはり過去作と比較すると華やかさには欠け、平凡な楽曲もちらほら見受けられます。本作のメインプロデューサーであるMark RonsonといえばAmy Winehouseが真っ先に思い浮かびますけど、ヴォーカルの魅力ではAmyに遠く及ばず、面白いコラボだと思ったFlorence Welchとの「(10)Hey Girl」もやはり相手の個性に負けています。
結局、現時点で最も気にいているというのが既聴感の強い「(4)John Wayne」というのが少し淋しいところ。

◆前作の評価
「Artpop」 ★★★★★★☆☆☆☆

「Perfect Illusion」(US15位、UK12位)

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
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