全豪オープンテニス2012 決勝

Victoria Azarenka (3) def. Maria Sharapova (4) 6-3, 6-0

自分がGSの決勝でどちらかに肩入れしてその選手が勝ったというのは、2009年全仏のスヴェタ以降、1度もありません。どこかで負け慣れてしまったと思っていましたが、それでもこの敗戦はダメージがでかすぎる…。

アザレンカ優位という予想は当たりましたし、ラリーの展開もほぼ考えていた通りでした。フルセットになればシャラポワにもチャンスがあるけど、アザレンカが勝つならストレートというのも的中。しかし、ここまで一方的になるとは誰が予想していたでしょうか。
試合開始直後のアザレンカは表情も硬く、最初のサービスゲームは2つのダブルフォールトを犯して落としてしまいます。経験で上回るシャラポワはこの機に乗じて一気に攻め込み、より大きなプレッシャーを与えたかったことでしょう。
しかし、アザレンカは踏ん張りました。0-2から第3ゲームのキープに成功すると、そこから別人のように完璧なテニスを見せ始めます。結局その後の13ゲーム中12ゲームを奪ってゲームセット。

シャラポワの調子も決して悪くなかったと思います。序盤からコートの奥深くに強打が突き刺さっていましたし、サービスが乱れることもほとんどありませんでした。
でも、これだけ完璧に守られるとシャラポワの引き出しの少なさが顕著に現れてしまいますね。基本的にストロークの質で攻めるタイプなので、そのスピードに対応されるとただ単調なだけになってしまう…。ストロークはコーナーギリギリに打ち込まないと決まらず、徐々に追い込まれていってしまいました。
長年活躍しているシャラポワですが、テニスはまだまだ未完成。GS優勝とナンバーワン復帰のためには守備の向上が大きな課題になるでしょう。フットワークはもちろん、質のいいスライスで凌いだり、苦しい体勢からも重心を安定させてカウンターを打つことも必要(この場合、脚の長さが仇となりますね。やっぱり…)。そうでなければ、長身とリーチの長さを活かしたネットプレーで超攻撃型を極めるのもありかな。肩の手術後はサービスの調整に追われていた感じですが、この1年は安定してきたし、そろそろ新たな改革を見せてほしいものです。

対照的に、アザレンカは昨年あたりから強化されたフットワークが見事に活かされていました。コートの端から端まで走らされてもミスせず返すばかりか、弾道が高くなりません。シャラポワの球が多少深くても腰を落としてコースを切り替える余裕もありましたし、チャンスと見れば迷わずネットに詰めてポイントを奪っていました。
ここまでして、アンフォーストエラーの数はたった12個。内容もこれまで見た彼女の試合でベストでした。それを初めてのGS決勝でやってしまうとは!

※追記
最近過去記事を読み返していて、こんな選手もいたなぁと思っていたメイレン・ツーさんがアザレンカのマネージメントをしていたことにも驚かされました

これで、昨年の全仏以降、4大会連続で新たなGSチャンピオンが誕生したことになります。しかし、他の3人に比べるとアザレンカはトップグループで安定して活躍していましたから、勢いという感じはしませんね。急激に失速することはないんじゃないかな。
個人的には、プレースタイル面でもキャラクター面でもまだ彼女を好きになれないんですけど、きっとこれから訪れるであろう困難と闘っているうちに魅力的な選手に成長していくんだろうと期待しています。
ちなみに、来週のランキングは
1. アザレンカ
2. シャラポワ
3. クヴィトワ
4. ウォズニアッキ

ということになりました。
ウォズニアッキはインディアンウェルズまで守るポイントが多いので、クレーシーズンまでは上位3人でナンバーワン争いが繰り広げられそうですね。


シャラポワショックによりテンションは下がってしまいましたが、スヴェタとヴェラのロシアンペアは見事に女子ダブルスを制しています!
序盤はヴィンチの動きに撹乱されてミスが多く、イライラする展開でしたが、ダブルスではメンタルが安定しているスヴェタは徐々に立て直していいプレーを見せていましたね。
それにしてもヴェラよ、ダブルスであんなに足が止まっていてどうする…。ミスしたり逆を突かれたりしてもいいからもっと前衛で動かにゃ。後ろにいても、相手ペアがネットでプレッシャーを掛けてくると簡単にロブを上げてしまうし(これは今大会ずっと…)。試合中は表情がなくなっていましたし、最終的には、どんなに盛り立てても一向に積極的にならないヴェラに痺れを切らしたスヴェタのワンマンショーという感じで勝ちましたが、ペアとしてはまだまだ完成度を高めていかないといけません。

何にせよ、ダブルスでもオリンピックのメダルが狙えることを証明してくれたのは嬉しかったです。ロシアはキリレンコ&ペトロワもいますしね。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全豪オープンテニス2012 準決勝

Maria Sharapova (4) def. Petra Kvitova (2) 6-2, 3-6, 6-4
Victoria Azarenka (3) def. Kim Clijsters (11) 6-4, 1-6, 6-3


準々決勝で技巧派を退けて勝ち上がった4人は揃ってハードヒッター。なので試合内容にはあまり期待していなかったのですが、予想以上の大激戦となりました。

第1試合はアザレンカの成長が感じ取れる一戦でしたね。
キムは足首の状態が万全でないのは明らかですが、準々決勝と同等には動けていたと思います。今年が最後と決めている大会で少しでも納得のいくテニスをしたいという気持ちが十分に伝わってきました。しかし、キムの攻撃力を持ってしても強化されたアザレンカの守りを突破することは容易ではなく、またアザレンカの積極的な攻めに手を焼きましたね。
それでも、ペースを掴んだ第2セットはアザレンカを圧倒し、ファイナルセットのファーストゲームにブレイクポイント(BP)を握りました。そこを取れていれば…。結局、それを逃すと次のサービスを簡単に落として0-2にしてしまいます。直後のゲームのブレイクに成功してプレッシャーを掛けるも、続くサービスゲームを再び落とすなど波に乗り切れず、徐々に流れを引き渡してしまいました。
もちろん、キムが故障を抱えていなければ違う結果になった可能性も考えられますけど、アザレンカの攻撃的ながら堅実なテニスは十分勝利に値するものでしたね。GS初の決勝進出を目前にしても精神的に揺らがなかったのもさすがです。唯一の不安要素はサービスかな。ビッグサーブを持たない割にダブルフォールト(DF)も多く、しかも大切な場面で出ているので、プレッシャーの掛かる決勝ではしっかり修正していきたいところでしょう。

もう一戦は、女子テニス界を代表する速攻型の二人の対決。型にハマった時の攻撃力ではシャラポワの方が上ですが、サービスの安定感と、カウンターやスライスの凌ぎなど守備力で上回るクヴィトワ優位と予想していました。特に速攻型同士となればサービスはいつも以上に重要になるはずですから。
シャラポワは全体を通じて安定はしていて、波の大きなクヴィトワ次第で試合は中盤まで進んでいきます。序盤は大ホームラン連発だったストロークが、第2セットではリターンエースをきっかけに突然炸裂し出した時は、クヴィトワが最後まで押し切ると考えていました。シャラポワの方は2ndサービスの精度が相変わらず低く、DFの数はこの試合10個。13回のうち8回のサービスゲームでDFを出していたわけですが、許したブレイクを3度に止めたことが大きかったですね。クヴィトワが14回あったBPのうち3度しか成功しなかったのに対し、シャラポワは5度のチャンスすべてを成功させているわけですから、大切な場面でいかにシャラポワが粘り強さを発揮していたかよく分かります。
ファイナルセットもサービスゲームごとにDFを出す展開で、シャラポワの方が追い込まれた状況だったと思うんですよ。それでも1度ブレイクを許しただけに止め、4-4で迎えた第9ゲームで初めてDFなしでキープに成功すると、逆にプレッシャーを感じたクヴィトワが自滅してゲームセット…。
クヴィトワが脆さを露呈したという言い方もできますが、これはやはりシャラポワの精神力を褒めるべきでしょうね。第2セット、シャラポワにBPが一度も訪れなかったことが物語るように、勢いは完全にクヴィトワにありました。昨年のウィンブルドン以降、彼女があそこまで調子を上げてきた中で受け止め切った選手はほとんどいなかったように思います。クヴィトワは絶えずプレッシャーを掛け続けていましたが、それに屈しない相手の前に実はクヴィトワ自身も相当のプレッシャーを受けていたんでしょうね。
二人とも好きなプレースタイルではないんですが、息詰まる精神戦に最後まで手に汗握って観戦してしまいました。

というわけで、決勝は第3シードのアザレンカと第4シードのシャラポワになりました。勝った方が大会後のランキング1位になります。
これまでの両者の対戦成績は3勝3敗。しかし、直近のシャラポワの勝利がアザレンカのリタイアによるものだったこと、そしてシャラポワが勝つ時はフルセットに縺れ込むのに対し、アザレンカの勝利はすべてストレート勝ちということを踏まえると、アザレンカ有利だと思います。個人的な印象でも、ここ数年のシャラポワはアザレンカや李娜のようなフラット系で攻撃的なベースラインプレイヤーに分が悪い気がするんですよね。守備力を増したアザレンカ相手に速い展開の中で攻め切ることができるか。また、シャラポワは自分のサービスを安定させながらどこまでアザレンカの2ndサービスにプレッシャーを掛けることができるかというのが鍵になると思います。
今日のようにフルセットで互角の展開に持っていければ、いくら成長したアザレンカと言えどGSタイトルの重圧に苦しめられるんじゃないでしょうか。
もちろん自分は、シャラポワの4年ぶりのGS優勝、ナンバーワン奪回に期待します!

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

全豪オープンテニス2012 準々決勝

錦織くんは残念。今日の相手は格が違いました。今後は上位進出はもちろん、いかに体力を温存して勝ち進むかが鍵になるでしょうね。
それにしても、NHKが急遽ライブ放送をするという大英断。今はもう地上波で観られる国際大会はウィンブルドンと東レPPOのみになり、ファン以外の人とプロテニスの話をする機会がめっきり減ってしまっていましたから、このブームが定着して再び地上波でもテニスの試合が観られるようになってほしいと切に願います。

そして、錦織くんの試合の裏でひっそりと行われていた女子ダブルスではスヴェタとヴェラのペアが決勝進出を果たしました!
前回観た3回戦同様、スヴェタのプレーはお見事。キレイなスライスでのネットアプローチや、至近距離からボディアタックされたのをことごとくボレーで返球するなど、はっきり言ってシングルスより活き活きと動いていました。7年近く空いていたので忘れかけていましたが、実はスヴェタはダブルスでも過去6度のGS決勝進出があるんですよね。しかし優勝は2005年全豪の1度だけ(withモーリック)。ダブルスと言えど決勝進出となれば応援にも気合が入りますし、いいところを見せて終わってほしいなと思います。

Kim Clijsters (11) def. Caroline Wozniacki (1) 6-3, 7-6 (7-4)
Petra Kvitova (2) def. Sara Errani 6-4, 6-4
Victoria Azarenka (3) def. Agnieszka Radwanska (8) 6-7, 6-0, 6-2
Maria Sharapova (4) def. Ekaterina Makarova 6-2, 6-3


トップ5+セリーナ、キムの7人で優勝争いが繰り広げられるという戦前の予想通りのベスト4。男子の4強はさすがにもう見飽きつつありますが、女子が順当というのはかなり新鮮ですね。

男女のトップ4シードの中で唯一準決勝に進めなかったのはウォズニアッキ。ウォズニアッキはこの敗戦でナンバーワンの座を譲るどころか3位まで転落することが決定してしまいました。シャラポワが決勝進出を果たせば4位。
それでも、自分としては満足のいく一戦でした。力不足は否めません。しかし、4回戦であったようなミス待ちテニスを完全に封印し、攻撃的な姿勢を貫きました。特に苦しい時に流れを変えようとネットに出ていく場面が見られたのはとても嬉しかったです。もちろんボレーやアプローチはまだまだ未熟で簡単に抜かれていましたし、いくら自分からコースを変えても守備力もあるキムからウィナーを奪うのは容易なことではありませんが、自分の居心地の良いポジションに安住しなかったというのは大いに評価できると思います。こういったチャレンジ精神を失わずにいられればナンバーワン奪回やGSタイトルにまた近づくだろうと期待せずにはいられない内容でした。
と、ここまでは将来を見据えての感想。この試合に勝つためには両セットとも先にリードを奪いプレッシャーを掛けておきたかったところです。あと、以前から何度も言っていますがまだまだネットプレーが足りません。ウォズニアッキの対戦相手は攻められた時に無理にカウンターを打たずとも返球が浅くならない限りラリーをイーブンに持ち込めると考えている節があるので、そこで少しでもプレッシャーを掛ける必要があるはずです。クヴィトワやアザレンカはそういうことができているんですよね。

それにしても、キムがあそこまで動けるとは驚きでした。4回戦のレベルなら粘り強いウォズニアッキに屈すのではと予想していたんですけど、見た目にはそれほど支障があるようには思えませんでした。かえって丁寧にプレーできた分よかったんじゃないかと感じるくらい。第2セット5-2からミスが増えはしたものの、ウォズニアッキが踏ん張ったという側面もあるし、問題ないでしょう。ただ、練習よりも治療に専念という状態らしいですから、準決勝でもこの調子を保てるかは疑問です。

そのキムと準決勝で対戦するのはアザレンカになりました。
ラドワンスカが1セット奪った時にはこちらのテンションも最高潮だったんですけど、終わってみれば両者の現時点での力の差が表れたように思えます。セットを落として気を引き締め直したアザレンカに対し、ラドワンスカは2ndセット以降は珍しくプレーが雑になってしまいましたね。もちろん、アザレンカの守りを崩し切れない焦りがあったのもその一因でしょう。ジュニア時代から何度も対戦しているであろう二人だからか、ラドワンスカの多彩な攻撃にもアザレンカはいつも落ち着いて対処しているように見えます。
ラドワンスカの方は課題はやはり2ndサービスだなぁ。

ボトムは相手がノーシードの二人だったため、クヴィトワもシャラポワも順当勝ちを収めました。
クヴィトワは攻撃的なエッラーニの前に苦しみ、フットワークが悪くなっている時間帯もありましたけど、2ndセット1-4とされた第6ゲームがキーポイントでしたね。0-30という苦しい場面を凌いだことで自信を取り戻しました。流れが来た時に何ゲームも連取できるのが彼女の強さです。アザレンカが準決勝で敗れれば、決勝進出の時点でナンバーワンが決定するクヴィトワ。ナーバスにならず戦えるでしょうか。

シャラポワは競った場面でレベルを上げられる精神力は武器ですが、攻めながらのミスが少し目立ちました。しかし、プレースタイルやレベルに違いはあるものの、クヴィトワと同じレフティで近い球質のストロークを放つマカロワと対戦できたということはいい準備になったんじゃないでしょうかね。
それにしてもマカロワさん、EUROSPORTで"Marakova"と表記されたりアナウンスされることがあったので、もしやと思い調べてみたらtwitterでもたくさん間違われていました。プレミアタイトルだって取っているのに…。もっと活躍して知名度をあげてください!

さあ、誰が優勝してもおかしくない面子による準決勝は明日。個人的にはキムとシャラポワの決勝に期待しますが、現実的にはアザレンカvsクヴィトワの組み合わせの方が可能性が高そうですし、世代交代のためには喜ばしいことなんでしょうね…。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

バレンタインデー 他

SOMEWHERE ★★★★★★☆☆☆☆
冒頭のドライブ、ポールダンス、顔の型取り、スケートシーンなど、ワンカットが長くゆったりした映画だなというのが一番の印象。ソフィア・コッポラが監督した作品の中では「ロスト・イン・トランスレーション」に近いかな。密度の薄さが主人公の空虚な心とマッチしています。でも、やっぱりゆっくりしすぎて退屈なんですよね。
主人公ジョニーはそこそこの人気を集める俳優だけれど、女にだらしなさすぎる点を除けばごく普通の男。別れた妻のところにいる娘としばらくいっしょに過ごすことになったのをきっかけに、自分の人生を見つめ直すという話で、30〜40代の男なら何かしら共感できるポイントがあるんじゃないでしょうか。ただ、ジョニーに関しては心変わりの理由がいまいち伝わってきませんでした。
雰囲気重視でストーリーはあまり楽しめませんでしたが、キャストは文句なし。スティーヴン・ドーフもすごくよかったですが、やはりエル・ファニングが光っていました。「BABEL」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」ではまだ幼い子どもだった彼女が、短期間で色気をまとうほど成長していたことにビックリ。姉のダコタを超えるか!?

◆ソフィア・コッポラ監督作品の評価
「ロスト・イン・トランスレーション」 ★★★★★★☆☆☆☆
「マリー・アントワネット」 ★★★★★★★★☆☆

バレンタインデー ★★★★★★★☆☆☆
「ラブ・アクチュアリー」形式でバレンタインデーを描いた作品と言えば内容の8割を説明できてしまうオムニバス・ラブストーリー。
登場人物が多い分、イベントが盛り沢山で飽きないんですが、その反面、一つ一つのエピソードが薄いのが難点。特定のキャスト目的で見ると物足りないかもしれません。アメリカ的なクサいセリフや大げさな演出も受け付けなかったし、そもそも日本とアメリカではバレンタインデーの位置付けが全く違うんだからピンと来ない部分も多々あるんですよね。
特別気に入ったエピソードはないんですけど、飛行機の中で出会うジュリア・ロバーツとブラッドリー・クーパーの結末はよかったです。なかなか進展しないなぁと思っていたら、まさかあんなオチが待っていたとは…。
また、観賞のきっかけになったテイラー・スウィフトは、彼女に勝手に抱いていた清純なイメージとはまた違うハジケたキャラクターで気に入りました。

◆関連作品の評価
「ラブ・アクチュアリー」 ★★★★★★★★★☆

テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画

全豪オープンテニス2012 4回戦

錦織、やりましたね。連日のロングマッチを制してのベスト8。今年はGSのどこかでベスト16入りできるかなと呑気に構えていたら、いきなりそれを超える活躍をしてしまいました。次のマレーは格が違いますし、錦織くんにとってはやりづらい相手だとは思いますが、GSで対戦できることに満足せずに全力で叩きにいってほしいですね。
しかし、格下に敗れても相手を称えるツォンガも立派。ベルディフさんも見習ってください。

スヴェタへの怒りも少しだけ和らぎました。というのも翌日のダブルスの内容がよかったから。スライスやボレーでの状況判断のよさを見て、やっぱり君はできる子じゃないか!と何度思ったことか。まぁ、それを引き出すメンタルを持っていないから負けるんですが…。
ヴェラとのペアはまだ全然未完成で、ラリーが続くと陣形が乱れて二人が交錯する場面が多々ありましたけど、五輪に向けてどんどんチャレンジしていってもらいましょう。
ま、ここで活躍してもシングルスで復調するとは思えませんがね。

Caroline Wozniacki (1) def. Jelena Jankovic (13) 6-0, 7-5
Petra Kvitova (2) def. Ana Ivanovic (21) 6-2, 7-6 (7-2)
Victoria Azarenka (3) def. Iveta Benesova 6-2, 6-2
Maria Sharapova (4) def. Sabine Lisicki (14) 3-6, 6-2, 6-3
Kim Clijsters (11) def. Na Li (5) 4-6, 7-6 (8-6), 6-4
Agnieszka Radwanska (8) def. Julia Goerges (22) 6-1, 6-1
Ekaterina Makarova def. Serena Williams (12) 6-2, 6-3
Sara Errani def. Jie Zheng 6-2, 6-1


3回戦をメディナ・ガリゲスのリタイアによって勝ち上がった李娜。4回戦でも1stセット第7ゲームでキムが足首を捻ったのを見て、これはもしかしたら全仏に続く優勝の流れができつつあるのかなと感じました。実際、キムは明らかに動きが悪くなりました。足が動かず身体を伸ばしてスライスで処理するシーンや、正面に来た球に対して身体を逃がすことができずミスをするシーンも増え、いつリタイアしてもおかしくない状態。しかし、今季がラストと公言している彼女は諦めませんでしたね。こんなに気持ちを前面に出してくるキムを見たのは初めてかもしれません。1stセットを奪われ、2ndも4-5で李娜のサービング・フォー・ザ・セットを迎えますが、土壇場でブレイク成功。そしてタイブレイクでは2-6と4つのマッチポイントを握られながら6ポイント連取で逆転。これは見事でした。
とはいえ、この結果はやはり李娜の問題でしょう。全力で走れないキム相手にどうして届く範囲に打ち続けるのか…。故障を抱えたキムになら最終的には勝てるだろうという甘えがあったんでしょうか。確かに故障を抱えていたり、不調だったりする選手を相手に集中力を保つというのは難しいものです。それでも勝負に徹するのがプロ。この敗戦、彼女にはしばらく後悔という形となって残るんじゃないでしょうか。

キムが準々決勝をまともに戦えるのかという心配はありますが、その彼女と準々決勝で当たることになったのはウォズニアッキです。
しかし、ウォズニアッキは3回戦のスヴェタと同じようなミスを犯しましたね。第1セットを相手のミス量産であまりに簡単に奪ってしまったために安心してしまったか、ヤンコビッチのストロークが入り始めた中盤は凌ぎのショットが浅くなって攻め込まれるようになりました。器用貧乏故に苦しくなるとテニスが中途半端になるスヴェタとは違い、ウォズニアッキには守備は誰にも負けないという確固たるものがありますから最終的には勝てたものの、優勝するにはまだまだ力が足りませんね。
それにしても、ヤンコビッチってあんなにフットワーク悪かったっけと思うほど守れていなかったなぁ。2001年のカプリアティのようなこともあるので断言はできませんが、この先もヤンコビッチのGS優勝は相当厳しいんじゃないでしょうか。

トップハーフは他にもアザレンカとラドワンスカが勝ち上がり、順当な結果となりました。
ラドワンスカはゲルゲスが大乱調だったために何もしなくても勝ちが舞い込んできた印象ですけど、ゲルゲスの強打が入り始めた矢先にしっかり封じ込める技術には惚れ惚れさせられます。これで自己最高の6位浮上が確定しました。あと一つ勝つと5位。GSではベスト4入りすらない彼女がタイトルホルダーの李娜やストーサーの上に行くとは面白い結果ですが、実力的には決して劣っていないと思います。次の相手であるアザレンカも好調ですが、がんばってほしい!

安泰のトップハーフとは対照的に、ボトムはやや意外な結果になりました。
何と言ってもセリーナの敗退でしょう。奇しくも昨年の全米決勝と同じスコアで敗れたセリーナ。プレーもまるでその試合の再現のようでした。これまで困った時により威力を発揮したサービスが不発。さらにストロークもことごとくラインを割り、本人も頭の中を整理する前に試合が終わってしまった感じでした。これを乗り切れば2007年のような復活劇も起こりそうだったんですがねぇ。
セリーナがあまりにも悪すぎてマカロワの調子が見えませんでしたけど、ここまでカネピ、ヴェラ、セリーナといった有力選手をなぎ倒しているだけに自信を持って準々決勝に挑んでくるでしょう。

で、準々決勝の相手のシャラポワ。いやぁ、タフマッチでした…。リシキとのぶつかり合いというか、踏ん張り合いという一戦でしたね。
序盤はシャラポワが3ゲーム先取したものの(この3ゲームだけ見ていません)、調子を上げてきたリシキが一気に6ゲーム連取でセット奪取。シャラポワは大切なポイントでダブルフォールトするなど、攻撃的なリシキにプレッシャーを受けているのがはっきり見て取れました。でも、そこで弱気にならないのがシャラポワなんですよね。第2セットはさらに攻撃的になって奪い返し、ファイナルも13分にも及んだ第3ゲームをキープしたことで流れを引き寄せました。リシキのメンタルもなかなか強く、強打にも最後まで喰らいついていましたけど、最後は経験の差が出たという感じでしょうか。シャラポワの方は相変わらずネットに出ろよと叫びたくなる場面はあるんですけどね。主導権を握っていたのに粘りに根負けして落とすポイントも多々ありましたし。
リシキはビッグサーブだけでなく、強力なストロークも粘り強さもあり、さらにドロップショットも巧く使える。故障が減って波が小さくなればトップ10どころかトップ5にも定着できる力があるとは思います。

残りの二枠はクヴィトワとエッラーニに決定。ベスト8予想の鄭潔は敗れてしまったものの、まぁ、ここはノーシードの選手が勝ち上がりそうという点は的中しました。クヴィトワは、ウォズニアッキやアザレンカよりもドローに恵まれていますし、全豪タイトルとナンバーワンの座に向けて視界良好ですね。

ここ数年、比較的波乱の少ない全豪ではありますが、トップ4シードが全員準々決勝に駒を進めたのはずいぶん久しぶりじゃないでしょうか。この4人は優勝すれば大会後の1位が確定するので、揃ってベスト4入りすれば熾烈な戦いが繰り広げられそう。でも自分はラドワンスカ>ウォズニアッキ≧シャラポワの順で応援します。もちろん可能性が低いのは承知の上で…。

テーマ : テニス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

いぬふく

  • Author:いぬふく
  • 趣味は多数。テニスは主にWTA(女子テニス)、音楽はアメリカンR&BとHIPHOP、ゲームと映画、読書はジャンル問わず。
    詳しくはプロフィールページからどうぞ!
最近の記事
カレンダー(月別件数付き)
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


いぬふくの最近観たDVD
いぬふくの今読んでる本
いぬふくの今やってるゲーム
守屋宏紀